以前、JALのサービスで「どこかにマイル」を紹介したことがあります。JALのマイルで4つの旅行先から1つが決定されて旅行できる仕組みです。
通常、6000マイルで行けるところは、「東京⇒大阪」や「札幌⇒秋田」などの近距離かつ片道ですが、「どこかにマイル」は6000マイルで往復できてお得感があります。
知らない土地を旅してみたい、と言う場合には面白いサービスです。今回は、旅ガチャで旅行できるサービスを紹介します。
Peachの「旅くじ」注意点も
昨年、話題になったのがPeachの「旅くじ」。1回5000円で購入できるカプセルで、カプセルの中には行き先と旅のミッション、Peachの航空券を購入できるピーチポイントの交換コードなどが入っています。
2022年7月現在、購入できるのは、仙台PARCO(7月22日開始)と心斎橋PARCOです。それぞれ仙台と大阪(関西)から「旅くじ」で指定された行き先までの往復で利用できるポイントに交換できます。
「仙台⇔沖縄(那覇)」や「大阪(関西)⇔釧路」「大阪(関西)⇔石垣」などが入っている事もあり、どこに行けるかわからないのはわくわくしますね。
ただし、友だちと家族での旅行を考えている場合は注意が必要で、4人家族で4回旅くじを購入すると、それぞれが全く違う行き先になる事もあります。友だち同士で面白そうだから全員でやってみよう、と言うのはやめた方がよいでしょう。
また、Peachの運賃は購入タイミングによって変動するため、追加料金が発生する場合もあります。
1人で行き先を考えずに旅したい人、時間に余裕があってPeachのセール期間中を狙える人などにおすすめです。
JR東日本の「どこかにビューーン!」どこまで行ける?
今年12月から開始予定の「どこかにビューーン!」は、飛行機ではなく新幹線での旅ガチャです。
4つの駅からランダムに選ばれた1つの駅が決定し、JRE POINT 6000ポイントでどこかの駅を往復できるサービスです。
出発駅は東京駅・上野駅・大宮駅で、行き先駅は、東京駅から概ね150km以上のJR東日本の新幹線停車駅です。最も遠い場合には、新青森駅まで行けます。
2022年7月5日の発表時には、SNSでは人気テレビゲーム「桃太郎電鉄」(通称・桃鉄)みたいだという声も散見されました。
ゲームに登場する、どこに飛ばされるかわからない「ぶっとびカード」をイメージする人が多かったようです。
でも、6000ポイントで往復できるって「どこか」で聞いたことがあるような......。
そう、JALの「どこかにマイル」と名称も似ていて、さらに仕組みもほぼ同じ。「ビューーン!」は「びゅう」「ビュー」などにかけているのかなと思います。
「どこかにビューーン!」では、1回の申し込みで、同行者のポイントを使う事も、複数人分まとめて利用する事もできるため、全員JRE POINTで旅することもできます。
従来のビューカードなどでためたポイントは、Suicaにチャージして使う事が多かったのですが、最近のJRE POINTは航空マイルのようにグリーン車へのアップグレードやポイントでの新幹線予約などができるようになってきて、使い道が広がっています。
JRE POINTを効率良く貯めるには「ビューカード」がおすすめ。ただし、ANA VISA Suicaカードなど(ii)マークのあるカードはJRE POINTではない独自のポイントがたまるので注意してください。
どこに行けるかわからない旅ガチャ。日本国内でもまだまだ知らないところばかりですので、コロナが落ち着いたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
JR西日本はサイコロきっぷ
最後に、ポイントやマイルとは関係ありませんが、サイコロで旅の行き先を決める「サイコロきっぷ」というものを、JR西日本で販売中です。
1回5000円(往復料金)で、サイコロが出た目(旅先)までの新幹線または特急列車の普通車指定席が利用できるきっぷです。
なお、大阪市内発着のみ。変更制限あり、払い戻し不可。6名まで購入できます。
行先は、・東舞鶴(割引率45.5%)・白浜(割引率56.1%)・餘部(割引率58.5%)・芦原温泉(割引率62.6%)・倉敷(割引率62.6%)・尾道(割引率71.1%)・博多(割引率82.9%)。
どれが出てもお得ですが、割引率82.9%の博多が出たらラッキーですよね。利用条件ですが、7月19日から9月30日までに、エントリーする必要があります。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
