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旧海軍の一式陸攻は本当に「ワンショットライター」なのか 覆るかもしれないその評価

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燃料タンクが無防備で炎上しやすく「ワンショットライター」とも呼ばれ、日本海軍航空機の人命軽視の象徴のひとつともされる一式陸上攻撃機。果たしてその酷評は正しいのでしょうか。実はそのイメージ、戦後についたものかもしれません。

誰が「ワンショットライター」といい始めたのか

「ワンショットライター」という名称に関して、ミリタリー好きな人ならばすぐに、旧日本海軍の「一式陸攻」こと一式陸上攻撃機のあだ名だということがわかるでしょう。「防弾装備が全くなく、機銃を撃ち込むとすぐに炎上・爆発したから、アメリカ軍からそう呼ばれた」といわれていますが、実際は違ったという意見も存在しています。

Large 210421 g4m1 01旧日本海軍の一式陸上攻撃機。

「一式ライター」「フライングシガー」など、ほかにも蔑称がある同機ですが、実は当時の人々、特に敵だったアメリカなど連合国側からそう呼ばれていたという明確な証拠はありません。

 いつごろからそう呼ばれ始めたか、出典は定かではありませんが、戦後1952(昭和27)年に出版された『零戦 日本海軍航空小史』(堀越二郎 奥宮正武 著、日本出版協同)初版にはすでに記述があったといわれており、戦中にこのあだ名が生まれたとすると、当時の搭乗員たちの自虐の言葉が有力なようです。そういった自虐的蔑称は、たとえばアメリカのF2Aに対する「空飛ぶ棺おけ」、旧ソ連のLaGG-3に対する「保証付きの塗装済棺桶」のように、どの国でもありました。

 ただ『海軍空技廠―誇り高き頭脳集団の栄光と出発』(碇 義朗 著、光人社)など、数々の書籍や資料に記載がありますが、一式陸攻は九六式陸攻の後継機として計画された段階で、双発(エンジン2基)爆撃機にもかかわらず4発(エンジン4基)爆撃機なみの航続距離を要求されており、三菱側が提示した4発機案も海軍が却下しています。その際に、対弾性を犠牲にして主翼内をインテグラルタンク(この場合、主翼の構造材そのものをタンクとすること)とし、燃料搭載量を増やしたのは事実です。

 もちろん、軍が防弾について完全に無関心だったというわけではなく、明確な時期は判明していないものの、初期型の一一型にも本体の燃料タンクには防弾ゴムが装備されていました。しかし翼内のインテグラルタンクに関しては、諸説ありますが、初期のものに防弾処置は施されていなかったといわれています。『一式陸攻戦史』(佐藤暢彦 著、光人社)にはインテグラルタンクに関して、論議が重ねられたものの航続距離との関係で解決策は見つからず、燃料漏洩の問題を解消するだけで、防弾に関しては目をつぶったとされています。

一式陸攻 その初期型から防弾装備はあった…?

 この判断には、一式陸攻は元々、九六式陸上攻撃機が敵戦闘機の迎撃により喪失が増えたことを教訓に作られており、“1941(昭和16)年当時の基準では”高高度を高速で飛ぶことができた、という背景があります。『戦史叢書79巻 中国方面海軍作戦(2)』(防衛省防衛研究所)には、一式陸攻の初陣である成都方面への攻撃において、敵機および敵対空砲圏外で爆撃ができたと記載されています。前出の『一式陸攻戦史』にも、図太い胴体でいい的だと思ったが、乗ってみると高速・高高度性能が高かったという電信員の言葉が記されています。

 そして、一式陸攻の損害が増え始めたといわれる1943(昭和18)年以降はインテグラルタンクにも防弾ゴムが施され、さらに消火装置も装備され、被弾後の火災についても対策が取られるようになりました。

 武装も、開発当初から7.7mm機銃4丁と尾部に20mm旋回機関銃1丁を備えるなど、当時の基準ならば問題ない火力で、後の改良型には13mm機銃や20mm機銃の追加搭載も行われます。

Large 210421 g4m1 02海面スレスレを飛行する一式陸攻。アメリカ軍機からの撮影(画像:アメリカ海軍)。

 ではなぜ、一式陸攻が特段、脆いイメージをもって語られるのでしょうか。

 これは仮説ですが、同機が護衛機をともなわず、やむを得ず出撃する機会が目立つ、という点がその理由のひとつとして考えられます。戦争序盤の1942(昭和17)年2月20日に発生したニューギニア沖海戦では、ラバウル空襲に失敗した空母「レキシントン」を中核とする第11任務部隊を追撃する形で出撃した一式陸攻17機が、艦載機の反撃に会い13機を撃墜され、2機を不時着水で喪うという大損害を被ります。この戦いが「ワンショットライター」というあだ名の生まれた説のひとつともいわれています。

 しかし当時は、世界中で提唱されていた、高速の爆撃機に重火力の防御をほどこせば撃墜されないという「戦闘機無用論」の名残がまだあった時代でした。イギリス軍なども第2次世界大戦勃発直後から、ウェリントン爆撃機をドイツ本土や北海へ護衛機をともなわない形で出撃させ、1939(昭和14)年12月の段階で作戦参加機の半分以上を喪うという、大損害を被っています。

一式陸攻の脆いイメージはその運用が原因か

 爆撃機や攻撃機による護衛機をともなわない出撃は、夜間以外には大損害を覚悟しなければならいというのは、遅くとも1943(昭和18)年の段階では参戦各国が共通して感じていたことになると思います。

 一式陸攻の場合、対地攻撃に関しては、当時の同じような運用方法だったドイツ軍の双発爆撃機と大差ないか、爆撃場所によってはそれ以下の損害率で済んでいます。ただ対艦攻撃の場合が問題で、これには護衛機が満足に飛ばせなかった戦争末期の時代、レーダーピケット艦(レーダーによる敵捕捉を任務とする艦)に補捉される形で航空機や駆逐艦に迎撃され、喪われた一式陸攻が多く含まれており、損害率も高くなっています。このころの一式陸攻は、燃料タンクや操縦席の防弾装備をより強化したタイプであるのにも関わらず、多くの機体が喪われました。

Large 210421 g4m1 03WW2期の、アメリカ海軍の空母「インディペンデンス」。同名艦としては4代目(画像:アメリカ海軍)。

 ちなみに、『我敵艦ニ突入ス』(平義克己 著、扶桑社)には、護衛空母「インディペンデンス」のアラン・ロビー艦長の証言として、F6F「ヘルキャット」4機が一式陸攻編隊を迎撃したものの、なかなか撃墜できなかったことが語られており、『歴史群像太平洋戦史シリーズ42 帝国海軍一式陸攻』(学研プラス)では、ガダルカナルの戦いで26機を撃墜してエースとなったジョセフ・J・ジョー・フォス氏が、フライトシュミレーターのアドバイザーとなった際、一式陸攻に関しては十分な耐久力と防御火力を持った機体にするようにとアドバイスしたとの逸話が紹介されています。

 運用方法に関しては問題ありかもしれませんが、当時、敵であった軍人の証言などもあることから、一式陸攻は現在いわれているような、特別脆い機体ではなかった可能性が高いです。

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