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ヘリとは違う回転翼機「オートジャイロ」なぜ主流になれなかったのか?その長所と短所

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飛行機は固定翼機と回転翼機に分けられ、後者はおもにヘリコプターと、「オスプレイ」のようなティルトローター機とに分けられますが、それとは別にオートジャイロというものもあります。ヘリコプターに似ていますが、別物です。

オートジャイロを考案したのは歴史に名を残す哲学者

「オートジャイロ」という乗りものがあります。人が乗る胴体の上部に大きなローター(回転翼)があり、その翼を回転させることで、揚力を得て空を飛ぶ航空機です。

「それってヘリコプターでは?」と思うかもしれませんが、ヘリコプターとオートジャイロは全くの別物。オートジャイロは、ヘリコプターが開発される50年も前、ライト兄弟が飛行機を初めて開発したのとほぼ同時期に生まれた、空を飛ぶ乗りものです。

Large 191211 ag 01国立アメリカ空軍博物館で展示されているケレットK-2は、1931年にアメリカ陸軍航空隊がテストした最初のオートジャイロ(画像:アメリカ空軍)

 オートジャイロが生まれたのは、ライト兄弟の初飛行から8年後の、1911(明治44)年のことでした。ただしこの時は実際に飛行したわけではなく、イギリスのマンチェスター大学で航空工学を研究していた青年によって、回転する翼の端に噴射口を取り付け、その反作用を用いて駆動を行う機構が特許を取得し、これがオートジャイロのスタートであったと考えられています。青年の名はルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、のちに『論理哲学論考』などを著し、哲学者として歴史に名を刻む人物です。

 ウィトゲンシュタインが考案したものは、翼端噴流式(チップ・ジェット式)と呼ばれる駆動方式で、ヘリコプターなどで採用されている、駆動軸による回転翼の駆動方式に対して、主回転翼の反作用(トルク)が発生しないという長所がありました。すなわち、ヘリコプターは主回転翼で発生してしまうトルクをテールローターなどで打ち消さなければなりませんが、その必要がないのです。テールローターは、横風などでバランスを損なう原因にもなるため、飛行の安全化にもつながります。

オートジャイロ 実は燃費悪くて音もスゴい

 なおオートジャイロはその後、回転翼とは別のプロペラなどで推力を得て、傾けて取り付けられた回転翼が、その推力により前進する際の風を受けて回転し揚力を発生させる、という形で実用化されました。言うなれば、前進する推力でもって回転翼が自然に回転し続けるオートローテーションを発生させ、揚力を得ている、というわけです。

 ただしオートジャイロには欠点もありました。一番の欠点は燃費が悪いこと。そして飛行する際にかなりの騒音をともなうことです。

 まず燃費の問題ですが、ヘリコプターにも酷似した回転翼は前述したように、機体の揚力を生み出すことはできますが、推進力はともなっていません。そのため回転翼とは別に、推進力を得るためにエンジンやプロペラなどを取り付けねばならず、そのための燃料も必要となりました。

 ふたつ目の欠点となった騒音は、現代のヘリコプターよりもかなり大きな音で、試験飛行の際には800m離れた距離でも90デシベルを記録したといいます。100デシベルで、鉄道ガード下で耳にする列車が通過する際の騒音くらいですから、近距離での騒音は相当なものだったと思われます。

 こうした長所と欠点を備えたオートジャイロ。第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけての時期には、さまざまに研究が行われました。ソ連では1920年代の末からオートジャイロの実用化の研究がすすめられ、やがてA-7という機体を量産化、その後のヘリコプター開発の基礎となりました。

その後のオートジャイロ

 日本でも、太平洋戦争開戦のころにオートジャイロ「カ号観測機(のちオ号観測機へ改称)」の開発を開始、量産型は対潜哨戒などの任務に就いていたといいます。

 しかしそれ以外の国では、軍用としては使用されず、第2次世界大戦後ヘリコプターが実用化されると、オートジャイロを運用する国はほとんどなくなってしまいました。韓国ではいまなお、都市部の一部消防組織が使用しているようですが、ヘリのようにホバリングもできず、ペイロードが小さく消火剤などの積載量も多くないため、このほかに同様の事例はあまり見られないようです。

Large 191211 ag 021930年代に撮影されたアメリカ海兵隊のピトケアンOPオートジャイロ(画像:アメリカ海軍)。

 ヘリコプターに仕事を奪われ、そのまま歴史の中に消えていくものと思われたオートジャイロ。戦後は、個人が趣味で楽しむ乗り物として、細々と生き残りました。そして最近(2019年現在)、そのオートジャイロに新たな動きが起こっています。小型で強力な電気モーターの開発により、小型、軽量、低価格なオートジャイロの開発が進んでいるのです。リチウムイオン充電池で動く最新式のものは、騒音も軽減。比較的構造も単純なことから、整備もしやすいといいます。小回りも効きますし、将来的には自転車のように手軽な「足」として、オートジャイロで空を飛んで買い物に出かける、などといった日が来るかもしれません。

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