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かっこいい自分になるには挑戦しかない。竜星涼インタビュー

マイナビウーマン

ライフ・美容

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竜星涼の話すことは宇宙だ。
だって、見てきた世界も感覚もスケールが大きすぎる。

どうしよう、言葉がうまく見つからない。こんな感覚は初めてだった。TGC広島の取材現場に現れた竜星涼は、オーラとかそんな安直な言葉で表現していいのかわからないほど、不思議な空気感に包まれていた。カメラの前に立てば、ダークで妖艶な世界がぐっと迫ってくる。そんな彼と向き合った瞬間、緊張でボイスレコーダーを持つ手が汗ばんだ。

インタビューをした10分間、私が投げかけた質問のほとんどは彼にハマらなかっただろうし、経験不足を圧倒的に見せつけられた気分だった。話を聞くには、私の視野が狭すぎる。彼と同じ目線に立てる私だったら、もっともっと言葉を引き出せたかもしれないのに。それくらい今回のインタビューは私にとって惨敗だった。

表現者として生きる覚悟を持った。

「原宿の竹下通りを歩いているときにスカウトされました。そのときもらった名刺に、事務所の先輩である反町隆史さんと竹野内豊さんの名前が書いてあったんです。ちょうど僕『ビーチボーイズ』のファンだったから、『この世界に入ったら2人に会えるのかな』って好奇心でいっぱいだった。まあ今思えば、最初は単純な理由ですよね」

デビューのきっかけはスカウトだった。もともとモデルや俳優の仕事がしたいという気持ちがあったのかと聞けば「あったと言えば、あった。でも、やっぱり現実味のない夢だと思ってたから」とポツリ。手元に握り締めていたのは、憧れである俳優の名前が書かれた名刺。当時の彼にとって、それは信じられないような出来事だったのかもしれない。

「雑誌に出たり、テレビに出たりする方々は、選ばれた人たちだっていう感覚があった。そんな存在に自分がなれると思ってなかったし、それが将来の職業になるなんて想像したことすらなかったんです。だから、今でもこの場所に立っているのは不思議な感じ」

大好きな俳優に会えると思ったから。すごく純粋で、正直な答えだ。とはいえ、覚悟がなければこの仕事を続けていくのは難しい。芸能界へ足を踏み入れることに不安はなかったのか。当時の気持ちを尋ねると、今日に至るまでの気持ちの変化が見えてきた。

「お仕事をはじめたころは、わからないことだらけだった。不安はなくて、むしろわからないからこその強さがあったんです。でも、今はちがう。この世界で生きる覚悟を持ったから。いい作品を届けなくちゃいけないっていうプレッシャーを日々感じています。僕がやっているモデルも俳優も、夢を売る仕事なんです。だから、中途半端な表現でみんなの夢を壊しちゃいけないって思う」

そして、彼が見せたのはこの世界で生きていく決意に満ち溢れた表情。

「表現者のひとりとして、僕を見てくれる人たちには作品で恩返ししたい」

ロングコートを着るのは俺じゃない。パリコレへの挑戦

竜星涼は自身の職業をよく「表現者」という言葉で表す。モデルであり、俳優であり、さまざまなアウトプットの場を持つ彼にぴったりのワードだ。インスタグラムや雑誌で見せる写真の表情には、ため息がでるほどクールで攻撃的なモデルとしての表現が息づいているし、出演する映像作品には180度ちがった人間味溢れるキャラクターが生きている。

竜星涼は、表現者としての幅が広い。その理由は、彼が惜しまず新しい世界に目を向けるからなのかもしれない。

2016年の冬、パリコレのランウェイに立つひとりの日本人がいた。竜星涼が単身でパリへ行き、受かるかどうかさえわからないオーディションに挑戦した過去はよく知られている。衝動的で能動的。その原動力はどこにあったのか。

「とにかくファッションが好きだったし、それに携わりたいっていう気持ちでいっぱいだった。パリコレは心から憧れる場所だったんです。そこで仕事をできる可能性がゼロじゃないのなら、絶対に挑戦すべきだと思った。本気でやりたいことは、自分で掴みに行くのが大事なんじゃないかって」

彼は、パリコレという舞台で受けた衝撃をこんな風に話してくれた。

「役者のオーディションでは、会話をしたり芝居をしたりコミュニケーションを通して自分を理解してもらうための時間がある。でも、パリコレのオーディションは別。ただ、数10メートル先まで歩いて帰ってくるだけなんです。その場でOKだったらフィッティングへ。ダメなら『GOOD LUCK』と言われて終わり。展開の早さに圧倒されたし、あっけなさにも驚いた。覚悟を決めたモデルたちが次から次に落とされていく。その雰囲気が、とにかくもうすごいんですよ」

竜星涼がパリコレという場所でどれほどの刺激を受けたのか、挑戦したことのない私には到底想像できない。だから、彼が紡ぐ話を黙って聞くことしかできなかった。

「モデルはデザイナーがイメージした世界を表現する素材でしかない。どんなにいいモデルでも、そこに当てはまらなかったらその場で落とされる。瞬発性のなかで生きている人たちを目の当たりにして、ぐっと胸を掴まれた瞬間でした」

183cmと長身の彼は、その日本人離れしたスタイルで私たちを魅了する。腰の位置なんて不自然に思うほど高くて、顔はこれでもかってくらいに小さい。ああ、こんな人が本当にいるんだ。インタビューをする自分の姿と比べてなんだか恥ずかしくなったし、やっぱり彼も選ばれた人なんだって心から思った。しかし、外の世界に一歩踏み出せば、常識なんてひっくり返る。

「僕、こっちじゃロングコートがいちばん似合う男なんじゃないかと思ってたんです」

楽しそうに笑いながら飛び出した言葉は、きっと冗談なんかじゃない。彼自身、本気でそう思ってたはずだ。だけど、パリコレで見た世界はそのおごりを簡単に打ち砕いた。

「みんなまあ身長がデカいし、手足も長い。向こうへ行ったら、僕よりロングコートが似合う人なんていっぱいいた。『あ、これは俺の特権じゃないんだ』『この場所でロングコートを着るのは俺じゃないんだ』って気づかされた」

自分の世界の広さは、自分自身で決められるものなんだと私は思う。「ここからは出ない」「これはやらない」そう決めるだけで、自分の生きる場所は自然と限定されていく。私自身あまり挑戦が好きじゃない。だって、失敗するのは怖いし、かっこ悪い。「まあ、こんなもん」と妥協点を見つけて記事を書くこともあった。エモさいっぱいにこだわった文章を、みんなに笑われたら。考えただけで躊躇してしまう。

じゃあ、なぜ竜星涼は新しい世界へと果敢に飛び込んでいくのだろう。私と正反対の彼がうらやましいし、できることならそうありたい。彼が畏れず挑戦をする理由を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「だって、自分が目指すかっこいい人間になるには挑戦するしかないから」

なるほど、失敗するのはかっこ悪い。でも、挑戦しなきゃかっこいい自分にだって一生なれない。

「パリコレを経験してから、毎年1回は海外に行って、いろんな言語や文化に触れたいと思うようになりました。ちがう世界に住む人たちとのコミュニケーションこそ、僕の人間力を育ててくれる。人って安定を求めがちだけど、本当は自分から刺激を求めていくべきなんです。その経験こそが成長に繋がるんだと思う」

竜星涼の話すことは宇宙だ。
届かないからこそ手を伸ばして、彼が見る景色を知りたくなる。

私が繰り返した「挑戦に不安はなかったですか?」なんて質問がハマらなかったのは、当然のこと。普通は怖気づいてしまうような壁だって、なんてことない顔で越えようとするのが彼だから。一方の私はどうだろう。失敗が怖くて、挑戦を避けてばかり。つまり、彼と私は見てきた世界の広さと密度がちがうのだ。

もし、また彼の話を聞くことができるのなら、もっともっと編集者として新しい世界を覗いておこう。竜星涼の話すことは大気圏だ、くらいに思える自分になれるまで。

(取材・文:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部、撮影:前田立)

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