2024年6月6日、スキンケアからメイクアップ、ボディケアに至るまで幅広くコスメを網羅する口コミサービス「@cosme」が、「@cosmeベストコスメアワード 2024上半期新作ベストコスメ」を発表しました。
昨年11月1日~本年4月30日に発売されたコスメを対象に、今、生活者が支持している商品を表彰する本アワード。今回の受賞アイテムは“価格帯”に特徴があったようです。
ランキングはもちろん、結果の考察から今本当に注目すべきコスメが分かるはず! ぜひ最後までチェックしてくださいね。
■総合大賞は「アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」
まずは総合ランキングをご紹介します。
総合大賞 アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ
第2位 コスメデコルテ ルース パウダー
第3位 ロージーローザ マルチファンデパフ 2P
第4位 KANEBO ルージュスターヴァイブラント
第5位 ルルルン ルルルン ハイドラ EXマスク
第6位 SOFINA iP ベースケア セラム<土台美容液>
第7位 ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+
第8位 エリクシール エリクシール デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa
第9位 ルルルン ルルルンピュア エブリーズ
第10位 ケイト ポッピングシルエットシャドウ
総合大賞は昨年11月にリニューアル発売された「アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」でした。角質をほぐし、やわらかく整えることで、次に使うスキンケアアイテムの浸透を高め、透明感までもたらす美容クレンジングオイル。メイクをきちんと落とせるのはもちろん、濡れた手で使えるところや香りの良さも高く評価されました。
2024年上半期に特徴的だったのは、さまざまなブランドで相次いだ値上げ。@cosmeに投稿されたクチコミの中でも、「駆け込み購入」「ストック購入」といった、値上げに関するワードが頻出したそう。また、値上げ商品の既存ユーザーだけではなく、新規ユーザーからも「値上げに後押しされて購入した」といった声が見られました。
さらに、AUBEやコフレドールといった、ドラッグストアで展開される定番メイクアップブランドのブランド終了も大きなニュースでした。そういったニュースも、駆け込み購入、ストック買いを促進したようです。
総合10位を見ると、メイクアイテムはデパコスとプチプラで二極化。総合2位の「コスメデコルテ ルース パウダー」と総合4位の「KANEBO ルージュスターヴァイブラント」はデパコスですが、総合10位の「ケイト ポッピングシルエットシャドウ」はプチプラです。
対して、スキンケアにおいては総合大賞の「アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」をはじめとする中価格帯のブランドが健闘しました。
総合6位~総合8位のアイテムはまさに中価格帯のブランドであり、また、総合5位の「ルルルン ルルルン ハイドラ EXマスク」については、ブランド自体はプチプラアイテムを多く展開していますが、この商品に関しては中価格帯の値段です。
中価格帯の「ミドルコスメ」はこれまで呼び名がそこまで浸透していませんでしたが、@cosmeが実施したアンケート(※)によるとこの半年で「中価格帯のミドルコスメが気になるようになった」と回答した人が急増。クチコミワード出現傾向を見ても、「ミドルコスメ」は前年同期比で3.6倍になっています。
@cosmeが実施したアンケート(※)によるとミドルコスメのスキンケアは「価格と品質のバランスが良い/ちょうどよい」と回答する人が多く、若年層からも「話題の、バズっている商品が多い」と注目されているようです。
また、総合10位のうち、9商品が国産ブランドであったことも今回のランキングで特徴的でした。@cosmeが実施したアンケート(※)でも、円安やパッケージを含めた品質の高さなどを理由に、国産ブランドへの興味が高まっていることが分かりました。
総合大賞の「アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」は、まさに中価格帯の国産コスメ。リピート比率が高いのが特徴で、この半年でリニューアルに伴う値上げもお構いなし。むしろ「容量が変わらず110円の値上げなら全然OK」といった声まで見られました。
■MEGUMI効果でルルルンが大人気
今回の総合ランキングでは、なんとルルルンの製品が2つもランクイン。MEGUMIさんが美容本で「シートマスクを毎日使う」「毎日使うならルルルンがおすすめ」と紹介していたことから人気に火がついたようです。
クチコミでも「MEGUMIさん」というワードが前年同期比で4.6倍に。「毎日」「毎晩」といった単語と一緒に投稿されることが多く、MEGUMIさんが提唱する美容法が流行しているといえるでしょう。@cosme TOKYOでもシートマスク・パックの売り上げ数が昨対比2.1倍になったことからも、その人気がうかがえます。
今回の総合ランキングに入った「ルルルン ルルルン ハイドラ EXマスク」(総合5位)と「ルルルン ルルルンピュア エブリーズ」(総合9位)はそれぞれユーザー層が分かれており、エイジングケアができる「ルルルン ルルルン ハイドラ EXマスク」はアラサー世代から特に人気。化粧水のような感覚でライトに使える「ルルルン ルルルンピュア エブリーズ」は10代~20代前半からの支持を集めました。
■盛り過ぎないナチュラルメイクが流行り
2024年上半期はミュートメイクを筆頭にナチュラルな仕上がりのメイクがトレンドでした。@cosmeが実施したアンケート(※)でも、「自然な、盛りすぎないメイクが今の気分だ」と回答した人が72.8%。
この結果を反映するように、美粘膜のようなツヤが特徴のリップスティック「KANEBO ルージュスターヴァイブラント」が総合4位に、締め色無しのアイシャドウパレット「ケイト ポッピングシルエットシャドウ」が総合10位にランクインしています。
クチコミワードでは「シアー感」が前年同期比で1.6倍となり、「粘膜カラー」も2.9倍に。素顔からきれいかのような血色感、陰影を演出するメイクが人気のようです。
そんな中、2024年上半期はチークの人気が復活。@cosme TOKYOでのチークの売り上げ数は昨対比2.0倍になり、マスク生活の中でチークから離れていた人が、この半年で戻ってきたような結果です。クチコミでは「血色感」が前年同期比で1.2倍、「ジュワッ」が1.5倍と、じゅわっとした血色感が求められています。
2024年上半期に新発売されたチークはまさにそんな仕上がりをかなえてくれるものが多く、リキッドやクリームタイプなど、定番のパウダータイプ以外の剤形が人気を集めていました。
ベストチーク1位、価格別賞 ロープライス部門 チークを受賞した「Fujiko 水彩チーク」はみずみずしいリキッドタイプ。ベストチーク2位、価格別賞 ミドルプライス部門 チークを受賞した「THREE グラムトーンカラーカスタード」は軽やかでぼかしが簡単なバームタイプです。
チークだけではなくハイライトもリキッドタイプが人気で、ベストハイライト1位の「ディオール ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー」はハイライターとしてはもちろん、チークとしても使えるリキッドハイライターです。
若年層を中心にチークの使い方が多様化しているのも特徴で、「頬以外の場所にチークを使うことがある」とアンケート(※)で回答した人が10代で34.2%、20代では20.5%いました。具体的には目の下、耳、鼻につけるのが人気のようです。