第二次大戦中に就役した戦艦。
30年ぶりの「健康診断」へ!
アメリカ海軍研究所は2024年3月21日、博物館として保存されているアイオワ級戦艦の2番艦「ニュージャージー」が、点検のためにデラウェア川の停泊地から離れ、フィラデルフィア海軍工廠の乾ドックに入ると発表しました。
現役時代に艦砲射撃を行った際の戦艦「ニュージャージー」(画像:アメリカ海軍)。
同艦が停泊している桟橋を出るのは実に25年ぶりのことだそうで、タグボートにひかれデラウェア川を下る前には出発式も行われました。
現在、戦艦「ニュージャージー」を保存・管理している戦艦ニュージャージー博物館(ホーム・ポート・アライアンス)の公式X(旧Twitter)は、出発に際して「戦艦ニュージャージーは30年ぶりに歴史的な乾ドックのメンテナンスに出航します。彼女の遺産に敬意を表しこの重要な節目を一緒に祝いましょう」と投稿しています。
「ニュージャージー」は第二次世界大戦中の1943年5月23日に就役し、その後は退役と再就役を繰り返しながらも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、レバノン内戦などに参加し艦砲射撃を行いました。
1991年2月に5回目の退役となった直後にソビエト連邦が崩壊し、東西冷戦が終了すると、同艦はしばらく「モスボール」(すぐに現役復帰させられる状態で保存)されていましたが、2000年1月にホーム・ポート・アライアンスに寄贈され2001年10月から博物館として一般公開されています。