あなたのまわりに、細かすぎる上司はいませんか。部下を細かく管理しようとする上司を「マイクロマネジメント上司」などと呼び、マイクロマネジメントされてモチベーションが下がったり、精神的なストレスを抱える部下も少なくありません。
メディア事業を展開するエムフロ（東京都渋谷区）のクラウディア導入事例制作サービスが、「細かい上司」についてのアンケートを行い、結果を紹介しています。
調査は、2024年8月29日～9月12日にかけて、働いている女性268人と男性172人、計440人にインターネットで実施。回答者の年代は10代が0.9％、20代が19.3％、30代が36.6％、40代が27.7％、50代が12.3％、60代以上が3.2％。
440人に、「上司が細かいと思う瞬間」を聞いたところ、3位は「スケジュール管理が細かい」で27人、2位は「顧客対応・マナーにうるさい」で53人、1位は「文書・表の作り方に口を出す」で154人という結果でした。圧倒的な票を獲得しています。
「文書・表の作り方に口を出す」と回答した人からは「報告書の文字サイズと位置を直すように指摘すること」（30代・男性）、「『文字間のスペース』『点の入れ方』『改行の場所』をこまごま言われ、細かいと思いました」（40代・女性）、「スライドの色使いを細かく指定してくる」（60代以上・女性）などのコメントが寄せられたということです。
続いて、「上司に細かい指摘を受けたときにどう思うか」を聞くと、3位は「面倒くさい」で43人、2位は「納得する・勉強になる」で81人、1位は「重要だと思えない」で96人でした。
さらに、「上司の細かい指導が役に立った経験があるか」と質問したところ、「よくある」「たまにある」を合わせると、50.4％と半数を超える結果に。
一方「全くない」と答えた人は14.1％で、多くの人が上司の細かい指摘から何らかの助けや学びを得ていることが見て取れたということです。「自分は大雑把なので、上司の細かい指摘は助かる」という声もあり、上司の指摘を上手に活用している人もいたということです。
同社は、アンケートの結果を受け、「細かい上司の特徴としては、『文書作成やマナーに厳しい』『スケジュール管理が秒単位・分単位』などが挙げられました。細かい指摘や管理に対しては、納得できるなら従ったり、指摘されないように上司に合わせたりする人が多くなっています。一方納得できないことに関しては、受け流したり反論したりする人も。表面上は従っていても、実際には業務に反映させていないケースもありました」と説明。
続けて、「なお『指摘している内容以上に、高圧的な言い方が気になる』という人もいるので、気になったことを部下に指摘する場合には、話し方にも注意が必要です」とコメントしています。
また「『細かく管理されると成長につながらないし、信用されていない感じがする』という意見もあったので、人材育成の観点からも注意が必要と考えられます」と伝えています。
オトナンサー編集部
