美容室の施術当日に寝癖がひどく、外出前に直すべきか迷ったことはありませんか。「どうせ髪を切ってもらえるし…」「寝癖を直すのが面倒」などの理由で、寝癖を直さないまま美容室に行っても問題はないのでしょうか。美容室の施術前に寝癖がひどいときの対処法について、美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。
寝癖がついたまま来店して問題なし
Q.寝癖を直さないまま、美容室に行っても問題はないのでしょうか。
原木さん「寝癖は基本的にぬらせば直るので、問題はありません。時間がなく、直せない場合はそのまま美容室に行ってください。美容師が必要だと判断すればシャンプーをするので、安心してくださいね。
ただし、基本的にぬらさずにカットするドライカット専門店や1000円カットの店では、寝癖がある状態でカットすることになります。そうなると、後々ヘアスタイルに支障が出てくる可能性があります。寝癖を直して行った方が良いかどうかは店によりますね。気になる場合は、店に確認しておくと安心です」
Q.美容室で施術を受ける際は、どのような状態で来店するのが望ましいのでしょうか。寝癖が気になる場合、スタイリング剤で髪を整えても問題はないのでしょうか。
原木さん「何もついていない『素髪』の状態がベストですね。現在の髪の状態や過去の履歴などを、美容師側で正確に把握できます。また、軽く寝癖を直す程度であれば、市販のスタイリング剤を使っても問題ありません。
お湯をかけて寝癖を直してもらっても大丈夫ですし、時間がない場合は寝癖直しを使っても大丈夫です。一方、スタイリング剤がべったり付いている場合は、対応に時間がかかるかもしれません」
Q.顧客の髪に寝癖がついていた場合、美容師はどのように対処することが多いのでしょうか。やりにくさを感じることはあるのでしょうか。
原木さん「先述の通り、寝癖は性質上、ぬらせば直ります。長さや寝癖の度合いにもよりますが、スプレーで髪の毛をぬらしたり、湯シャンやシャンプーで直したりするのが一般的です。
美容師は寝癖なのか、元々癖があるのかをすぐに判断できます。たいてい寝癖は重力に逆らっていますよ！ 施術中、寝癖があるとやりにくさはありますが、しっかり直しますし、寝癖は施術にそこまで影響しないとお考えください。
また、美容師はお客さまに対して『寝癖がついているよ』なんて言いませんのでご安心くださいね。お客さまから求められれば、寝癖をつきにくくする方法などをアドバイスしますが、あえてこちらから寝癖について指摘することはありません。施術は時間が決まっていますし、無理に直して遅刻する可能性があるのなら、そのまま来てほしいですね」
＊ ＊ ＊
寝癖がついたまま美容室に行っても、施術に大きな影響はないとのことです。寝癖直しに時間がかかって予約時間に遅れると本末転倒なので、気を付けましょう。
オトナンサー編集部
