リクルート(東京都千代田区)が運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル」が、JR山手線と並んで東京を代表する路線の一つであるJR中央線の“東京都内に位置する駅”を対象とした「家賃相場が安い駅ランキング2024」を発表しました。
1位の駅は2路線利用可
対象となる駅は、不動産サイト「SUUMO」に掲載されている中央線沿線(東京都内)の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)。対象物件は、駅徒歩15分以内のシングル向け賃貸物件(築年数35年未満、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK。定期借家を除く)。データ抽出期間は2024年4月から同年9月で、同期間に掲載された賃貸物件の管理費を含む月額賃料から中央値を算出しています(3~18万円で設定)。
3位は「西国分寺駅」(東京都国分寺市)。家賃相場は6万円です。同駅はJR武蔵野線も乗り入れており、南浦和駅を経由して浦和駅や川口駅にも行きやすい駅です。駅のホームや改札内外には、フード・グルメ店など17店舗をそろえた商業施設が展開。駅を出るとJR中央線の線路と交差するように府中街道が通っており、街道沿いを中心にコンビニやスーパーが点在しています。
南口駅前には大型スーパーを核にしたショッピングセンターがあり、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップ、飲食店からクリニックまでそろう多彩な顔ぶれ。駅の東側へ歩いて8分ほどで市役所や都立図書館に行けるほか、その隣接地の広々とした「武蔵国分寺公園」でのんびり息抜きできるのも魅力の一つです。なお、駅から北へ20分も歩くと、西武国分寺線「恋ヶ窪駅」も利用できます。
2位には「国立(くにたち)駅」(東京都国立市)がランクイン。家賃相場は5万9800円です。快速列車で国分寺駅に行き、通勤特快に乗り換えると新宿駅まで約31分、東京駅までは約46分で行けます。同駅は約100年前、一橋大学(旧・東京商科大学)を中心にした学園都市を開発するにあたって開業。駅南口のバスロータリーの先には大学通りをはじめ3本の道が放射状に延び、整然とした街並みが現在まで残されています。
大学通りを進むと大学のキャンパスや中学・高校などの教育機関があり、そのまま国立駅から30分ほど歩くとJR南武線「谷保駅」に着きます。南口駅前にはチェーン系の飲食店やコンビニ、スーパーがあるほか、2024年3月には自然食品店やカフェがある商業施設が誕生。南口駅前広場では再整備計画が進行中で、2028年には新たな姿になる予定といいます。北口側は主に住宅街で、駅前から北東方面へとコンビニやスーパー、飲食店が点在する道を30分ほど歩いていくと西武国分寺線「恋ヶ窪駅」に行くことができます。
そして、1位となったのは「高尾駅」(東京都八王子市)でした。家賃相場は5万4000円です。同駅はJR中央線の都内最西端の駅。快速のほかに中央特快や通勤特快も停車し、平日7時台と8時台に運転される通勤特快を利用すれば新宿駅まで約50分、東京駅まで約1時間で到着。当駅始発の快速も多いため、座って乗車しやすいという利点もあります。
JRの駅舎の南側には京王高尾線「京王高尾駅」もあり、2路線を利用できます。駅利用者以外が線路の北側~南側を行き来する場合は入場券を購入して改札内を通るか、大きく迂回しなければならない点がネックでしたが、2026年以降の早期着工予定で南北自由通路の整備が計画されているということです。
なお、JR中央線では、2024年10月より試験的に快速列車でグリーン車サービスがスタートしており、2025年春から本格始動予定です。同社は「都心部に通勤・通学する場合は東京駅や新宿駅に近いエリアに住みたいと考える人も多いかもしれませんが、今後グリーン車で悠々と通勤・通学できると考えたら、多少は都心部から離れていても家賃相場が安いエリアで暮らすという選択肢も考えてみてもよいかもしれません」とコメントを寄せています。
オトナンサー編集部