子どもの頃に自分がよく楽しんでいた遊びのことを、大人になって周りに話してみたら誰も知らなかった……なんて経験はありませんか? 今回は、とある地方では定番だけど全国的には知られていない謎の遊び「大根抜き」の正体について紹介していきます。
他の地域の人「聞いたこともない」
そもそも「大根抜き」とは、北海道で長年親しまれてきた子どもの遊びのこと。北海道出身の大人たちが「子どもの頃に遊んでたな」「休み時間はよく大根抜きしてたよね」と話題にするほど、定番の遊びとして浸透しています。
一方で、他の地域の人からは「聞いたこともない」「どういう遊びなのかも想像がつかない」との声が続出。どうやら「大根抜き」は、北海道だけにピンポイントで浸透している遊びのようです。
「大根抜き」は複数人で行う遊びで、ルールはいたって簡単。まず鬼を1人決め、鬼以外の人は横一列に並び、横の人と腕を組んで座ります。鬼は、この横一列に並んだ人たちの足を引っ張り、腕組みをしている列から1人ずつ「大根のように」抜いていくというルール。最終的に、時間いっぱいまで抜かれずに残った人が勝ちになります。
実はアレンジやローカルルールも多くあるようで、「大根役はうつぶせになって、円形に腕を組んでたなあ」「私の地域では『背中合わせ』で円形になってやっていた気がする」などの声も。もしかしたら地域によって、遊んでいるうちにルールが変化していったのかもしれませんね。
ちなみに「大根抜き」以外にも、北海道の子どもの間だけで流行していた遊びとして「ふっかつボンバー」も有名。もともとは札幌の児童館の先生が考えた「かたき」という遊びがアレンジされて広まったもので、チームではなく個人戦で行うドッジボールのような遊びです。
今回紹介した「大根抜き」や「ふっかつボンバー」以外にも、地方によってはまた別の定番の遊びが存在することも。時には周りの人と、子ども時代の遊びについて話してみると、思わぬ違いを見つけられるかもしれませんよ。
オトナンサー編集部