たあこさんの漫画「これって…本当に生理痛なの?」(全5話)がインスタグラムで多くの「いいね」を集めて話題となっています。
生理痛がひどく、数カ月悩んだ末に産婦人科を受診した女性。医師からは「治す薬はない」「不妊につながる」と告げられ…という内容で、読者からは「産婦人科の受診はハードルが高い…」「私も同じ痛みがあります!」などの声が上がっています 。
「生理痛は我慢しなくていい」 受診することの大切さ

たあこさんは、インスタグラムでエッセー漫画などを発表しています。たあこさんに作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
たあこさん「ちょっとした絵を描くのが好きで、母子手帳も絵でみっちり埋めたりしていました(笑)。息子が生まれて比較的すぐの頃に、『日々の何気ないことを絵日記代わりに描こう』とインスタグラムを始め、出産レポなどを漫画としてまとめました」
Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。
たあこさん「『たかが生理痛』『みんな我慢しているもの』という空気がまだ世の中にある、と感じたからです。本当はつらいのに周囲に言いづらかったり、『みんなも耐えているから』と自分に言い聞かせて我慢してしまったり…。特に若い子たちに届いてほしいと思いました。
不妊治療との関係性がどれほどあったのかは分かりませんが、もっと早く病院に行っていれば…と感じた部分があります。生理痛が少しでも楽になる方法があることを知ってもらえたら、悩みや苦しさ、気持ちが少しでも軽くなるのではないかと思い、漫画にしました」
Q.子宮内膜症だと分かった当時はどういう心境でしたか。
たあこさん「初めは『やっぱりか』という気持ちでした。自分の症状をネットで検索すると子宮内膜症が出てきたので。病名が分かってスッキリした部分もありましたが、『不妊につながる可能性がある』とお医者さんから改めて言われたのがショックでした」
Q.服薬で痛みは軽減しましたか。
たあこさん「私の場合、服薬前はおしりの方が突き上げるように痛く、本当につらかったです。痛み止めのような薬ではなく、ホルモン系の薬を継続していく治療法だったのですが、服薬していくことで徐々に痛みがマシになり、最初の頃は10だった痛みが5くらいに軽減しました。終盤には1~2程度と言えるほど、ずいぶん楽になりました。『完全にゼロ!』ではありませんでしたが、日常生活に支障が出ることはほとんどなくなりました」
Q.内膜症だと分からずに生理痛に耐えている人、また内膜症治療中の人にメッセージはありますか。
たあこさん「生理痛を我慢する必要はありません! 生理痛で産婦人科に行ってもいいんだということを知ってもらいたいです。『私もそうかも』と思う人がいたら、ぜひ一度病院に行ってください。個人差はもちろんあると思いますが、今より楽になる方法がきっとあります。
私も病院に行くまで何カ月か悩みました。病名を聞いたときはショックでしたが、逆にスッキリもして、薬を使いながらうまく付き合えるようになりました。
同じ子宮内膜症でも症状は人それぞれで、重い場合も軽い場合もあります。友人にこのことを話したときに、『知り合いもそうだったけど、すぐ妊娠できたって。大丈夫だよ!』と言われ傷ついたこともあります…。が、人は人、自分は自分。自分に合った付き合い方を見つけられるといいな、と思います。1人で抱え込まず、病院の先生と相談したり、家族に相談したりして、少しでも心が軽くなればと思います」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
たあこさん「私と同じような痛みがあるという声や、同じく産婦人科に行くのは勇気がいったという声がありました。今後も同じ気持ちを持つ方に届いていればうれしいな、と思います!」
オトナンサー編集部
