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子供に「パンツの洗い方」を教えた方がいいホントの理由…泌尿器科医が教える、親が言いづらい『性の話』の伝え方

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書籍『泌尿器科医ママが伝えたい おちんちんの教科書』(誠文堂新光社)を上梓した泌尿器科医・岡田百合香先生にお話をうかがうシリーズ第3弾は「思春期までに伝えておきたいこと」がテーマ。可能であれば、思春期前に先の見通しを伝えておくとスムーズに伝わりやすいといいます

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▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら

【関連記事】子供への性の話『コウノトリが』でごまかしていい?

性教育って何歳から始めるもの?

――性教育って何歳から始めたらいいでしょうか? 第二次性徴を迎える思春期までに伝えておきたいことを教えてください。

岡田百合香先生(以下、岡田) 世界的な性教育の指針となっている「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」上では5歳からが目安となっています。遅すぎるとあきらめる必要はありませんが、できれば性への抵抗感が少ない幼児期から土台を作っていくことが重要です。

――世界では、ユネスコが推奨している「包括的性教育」を教えることがスタンダードだそうですよね。

岡田 そうです。包括的性教育では、性や生殖のみではなくジェンダー平等や人権尊重についてなどの内容を教えます。①人間関係、②価値観、人権、文化、セクシュアリティ、③ジェンダーの理解、④暴力と安全の確保、⑤健康とウェルビーイング(幸福)のためのスキル、⑥人間の体と発達、⑦セクシュアリティと性的行動、⑧性と生殖に関する健康の8つのキーコンセプトがあるんですよ。

――ただ、家庭でどんな風に教えたらいいのか……難しいですよね。

岡田 難しく考えなくても、身近なことから教えたらいいと思います。「どうして女の子にはおちんちんがないの?」「男の子はスカートをはいちゃだめなの?」といった日常的な疑問や会話の中に性教育の芽はたくさん存在しています。

子供の疑問や質問には真摯な回答を

――5歳より前の時期にできることはありますか?

岡田 はい。まず一番重要なのは、「この人には何を聞いても大丈夫だ」という信頼関係を子どもと保護者の間で築くことです。性に限らず、子どもが興味を持ったことに対し、「よく気付いたね」「不思議だよね」と寄り添い、ほめてあげてください。

性に限定すれば、3〜4歳ごろから「プライベートゾーン」「同意」について伝え始めましょう。入浴のタイミングで「自分の大切なからだを洗って清潔にする」というのを入口にするとスムーズです。

「赤ちゃんはどこから?」の質問に対する答え

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※画像はイメージです

――子供がいろいろ質問してきた時は、どんな対応をしたらいいでしょうか。

岡田 お子さんが何歳であっても、その疑問や質問に、その年齢に合わせた言葉やレベルで真摯に答えてあげてください。例えば「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」と聞かれたとき。お子さんが知りたいのは、赤ちゃんの通り道なのか、赤ちゃんが育つ場所なのか、それとも赤ちゃんの元がどうやってできるのか、なのか。それぞれ答え方はそれぞれ違ってきますよね。一発で100点の返しをしようとせずに、お子さんと対話して知りたがっていることをつかんでいけばよいのです。一緒に絵本で答えを探してみるのもよい方法です。

――なるほど。突っ込んだ質問が来たら、ちょっと動揺してしまいそうですが……。

岡田 そうですよね。おすすめなのは、先ほども少しお伝えした「質問をほめる」作戦です。「いいことに気付いたね!」「それはいい質問だね!」と、気付けたこと、興味を持てたことをまずほめましょう。

その上で、「しっかり答えたいから少しだけ時間をちょうだい」「ママ/パパも分からないから、一緒に調べてみようか!」と落ち着いて対応すればよいのです。受精や出産について描かれた絵本は一冊あるととても役立ちますよ。

――自然体で答えたらいいんですね! それならできそうです。

岡田 子どもが性のことを含め、何か知りたい、気になると感じたときに遠慮なく質問したり相談したりできる相手になることが保護者にとって一つの目標です。大人だって知らないことだらけなので、「知らない」といって大丈夫。そこから子どもと一緒に調べたり考えたりすることはきっと大人にとっても価値のある学びになるはずです。

第二次性徴の話をしておきましょう

――思春期が近づくと体の変化についても、どこまで教えたらいいのか迷う親御さんも多いのではないでしょうか。

岡田 はい、そうだと思います。どこまで、というのは難しいですよね。ただ、何も知らないままだと第二次性徴を迎えたときに自分の心や体の大きな変化に驚いたり、不安になったりするかもしれません。

――心身ともにかなり大きな変化が起こりますもんね。

岡田 そう、だから見通しがつけられるようにしておくのは大切なことです。まもなく子供から大人になるための第二次性徴を迎えることを教えてあげてください。

体の変化、精通のこと

――具体的には、どんな風に伝えたらいいでしょうか?

岡田 第二次性徴を迎えると、男の子であれば喉仏が出たり、声変わりをしたり、脇毛や陰毛が生えるだけでなく手足などの体毛も濃くなりますね。

そういったことに加えて、おちんちんから赤ちゃんのもととなる白い液状の「精液」が出てくることも教えましょう。いわゆる「精通」ですね。

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※画像はイメージです

――夢精をする子も多いみたいですが、その場合のことも教えたほうがいいですか?

岡田 そうですね。「白いおしっこが出た……病気かもしれない」と不安になる子もいるので、寝ているときに無意識に出ることもあるという情報は知っているとよいでしょうね。それに限らず、便のふき残しや尿の染みでパンツが汚れることって低年齢の時からありますよね。小学校入学前後の子であれば洗面所で自分の下着を洗うことはできると思うので、「自分の下着の汚れは自分で洗う」という習慣を事前につけておくと下着の処理にも困らないと思います。

――それを伝えておくと安心ですね! ただ、親からこうした説明を受けるのは抵抗を感じる子もいるのでは……と心配になります。

岡田 おっしゃる通りで、本来は学校でもう少し教えてほしいところです。親子の関係性や性格にもよりますから、直接伝えるのが難しい場合は性教育の本をプレゼントしてもいいかもしれませんね。

また「セイシル」など、医師が監修し、いざという時の相談先も知れるような信頼できるティーン向けコンテンツを見るよう勧めてもいいと思いますよ!

▶︎外部サイト:『セイシル』〜知ろう、話そう、性のモヤモヤ〜

(解説:岡田百合香、取材・文:大西まお)

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