京急が、新しいコンセプトや仕様による1000形電車を新たに製造。多数の「京急初」があるその車内外を初公開しました。座席指定列車やイベント列車での使用も想定する車両です。
京急初に京急最大 復活の展望席
京急電鉄が2021年4月15日(木)、新しく製造した1000形電車を報道陣に公開しました。汎用的な構造で汎用的に使われる既存の1000形電車とくらべ、コンセプトや設備など、異なる点が多く存在しています。
左が従来の1000形、右が新たに製造された京急1000形1891-1編成(2021年4月15日、恵 知仁撮影)。
・着席通勤サービスを提供する座席指定列車「ウィング号」や、貸切イベント列車で使える車両、というコンセプト。
・座席を、混雑に強い側面窓と平行なロングシートと、快適性が高い2人掛けのクロスシートで変換することが可能(京急初)。
・トイレ(バリアフリー対応の洋式トイレ、男性用トイレ)を設置(京急初)。
・全座席にコンセントを設置(京急初)。
・1人あたりの座席幅を460mmへ拡大。「ウィング号」などに使われる2100形より10mm広く、京急最大。
・運転席後ろの「展望席」を復活。
新しい1000形電車は4両編成が2本、合計8両が製造され、5月6日(木)から「モーニング・ウィング3号」などで使用される予定。他社線にも直通できる仕様ですが、当面のあいだは京急線内のみの走行だそうです。