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川崎駅周辺の商店街はなぜ元気なのか、歴史をひも解き考える

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利便性が高い川崎駅周辺

 東京駅からJR東海道線で約20分。多摩川を渡ってすぐの「川崎」は、京浜工業地帯を支える工場のまちです。近年は駅周辺に大型施設が集まり、利便性を向上させています。

 そんな今注目の「川崎」の駅周辺はどういったまちなのか、紹介していきます。

川崎駅前の様子(画像:写真AC)

 川崎にはJRと京急のふたつの駅があり、特に大きいのはJR川崎駅。東海道線・京浜東北線・南武線の3路線が乗り入れます。

 駅の中でも特徴的なのは、中央の東西に延びる自由通路です。JR川崎駅で乗り降りする人のうちの大半が利用するため、多くの人が行き交い、かなり広くなっています。

 そしてその中央通路の東西には、ふたつの大型商業施設があります。そのうち西口側にあるのが大型商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」。東口側にあるのが駅ビル「アトレ川崎」です。

「ラゾーナ川崎プラザ」は東芝の工場跡地を三井不動産が開発し、2006(平成18)年に開業、「アトレ川崎」はもともと1958(昭和33)年に開業した駅ビルで、2012年にJR東日本の駅ビル「アトレ」ブランドになりました。どちらも都心のファッショナブルなセンスを取り入れた商業施設で、多くの人でにぎわっています。

 この駅直結のふたつの大型商業施設のほか、駅周辺には地下街の「アゼリア」、複合商業施設の「川崎ルフロン」、「川崎DICE」、「岡田屋モアーズ」とたくさんの商業施設があります。そのため、色々な店が駅周辺に集まり、利便性は高いです。

 利便性が高いのは、交通や買い物環境だけではありません。

 映画館を中心にした複合施設「チネチッタ」が駅近くにあるほか、映画館は駅周辺に30シアター・7000席近くあります。また、駅から徒歩15分ほどのところには川崎競馬や川崎競輪といった娯楽施設もあります。

 飲み屋街も駅前から東へ延びる仲見世通りを中心ににぎわいを見せ、買い物だけではなく、娯楽や交流の場もある、活気のあるまちです。

映画と遊郭。娯楽で発展

映画と遊郭。娯楽で発展

 こうした川崎のまちなみはどのように形成されてきたのでしょうか。

 もともとの川崎のまちは京急線やアーケードを持つ商店街の東、旧東海道沿いの砂子(いさご)地区にありました。江戸時代の川崎は旧東海道の宿場街で、娯楽を中心に発展したまちでした。また、川崎大師平間寺が近かったことから、宿場周辺には遊郭が栄えました。

 この遊郭は明治時代になって人々の移動が街道から鉄道に移っても衰えることはありませんでした。そこに工業化の波がやってきます。

 特に1930年代後半、日中戦争以後は南武鉄道(1927年開業・現在の南武線)沿いにも工場街ができ、同線は1938年頃から乗客が急激に増えました。結節点であった川崎駅もパンク状態になり、臨時改札口設置や跨線橋(こせんきょう。線路の上をまたぐ形で架けた橋)の増設が行われたといいます。

 こうして工場の町になった川崎では、盛り場が大いに栄えました。1941(昭和16)年の調査では年間延べ約57万人の遊興客が、遊郭や貸座敷などに行ったといいます。

 また堀之内をはじめとした新しい盛り場では映画も流行しました。川崎にある商店街としては「銀柳街」や「銀座街」が大きなものとしてありますが、この「銀」の字は映画館の銀幕から取られています。

「工場」から「買い物」のまちへ

 こうして栄えていった川崎も、高度経済成長期以後は商業的に苦境に陥ります。より魅力的なものがそろう東京都心へ購買力が流出し、また、隣町の横浜駅周辺も栄えてきたため、商圏が狭くなっていったのです。

 とりわけ百貨店はかなりの苦境に陥り、その後も決定的な反転攻勢はできずに2015年の「さいか屋」閉店をもって、川崎からいわゆる「百貨店」は姿を消しました。現在は「さいか屋」の小さなショップが残るのみです。

川崎駅近くの商店街「銀柳街」(画像:写真AC)

 しかし、川崎の商業全体が弱くなったわけではなく、1980年代後半に入ると続々と大型開発が行われ、ショッピングセンターやショッピングモールといわれる業態が進出してきました。

 まず1986(昭和61)年には東口に地下街「アゼリア」が開業し、1988(昭和63)年には東口すぐの場所にあった工場跡地に「川崎ルフロン」が開業しました。さらに2000年代になると、今度は専門店を中心としたショッピングセンター・ショッピングモールの流れがやってきて、「川崎DICE」や「ラゾーナ川崎プラザ」がオープンします。

 こうした大型商業施設は先に紹介した通り、多くの人でにぎわい、これまで「工場」が主体だった川崎のイメージに、「買い物が便利な場所」というイメージを付加していきます。

大型商業施設と商店街が共存、その未来は?

大型商業施設と商店街が共存、その未来は?

 このように川崎駅周辺の商業状況は激変していったにも関わらず、商店街は元気でした。川崎駅周辺の商店街は昭和の頃から大型店と共存共栄の関係にあったためです。

 2015年には川崎駅前にあったふたつの商店会がひとつになり、川崎駅広域商店街連合会として16の商店街と16の大型店を会員に持っています。こうして線路をまたいで駅の周辺を全体的にカバーし、大型店も巻き込んだ商店会の構造は非常に珍しいといえるでしょう。

 また、商店会の枠組みの中でラゾーナやアトレで商店街のイベントを行うなど、商店街の企画するイベントに大型商業施設が参加しています。

 こうして大型商業施設と商店街が共存する川崎のまち。今後も大きくふたつの開発が予定されています。

 川崎駅の東側では「さいか屋」跡地にパルコの運営する商業施設「ゼロゲート川崎」(仮称)が2019年秋にも開業する予定です。規模は少し小さめですが、パルコの運営する商業施設ということもあって、どのようなユニークなテナントが入るか注目です。

 川崎駅の西側では2018年5月に「川崎駅西口開発計画」が着工しました。JR東日本が開発主体となり、29階建て・オフィス6万6000平方メートルと300室のホテルを中心とした3棟のビルを建設します。開業は2021年春の予定です。

 にぎわいながら今後も変わり続ける川崎。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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