1.塩船観音寺/東京都青梅市
photo by:Guilhem Vellut『塩船観音寺』
「塩船観音寺」は、百比丘尼がこの地に千手観音を安置したことで開山され、安然和尚によって十二の坊舎を建てられたことで興隆を極めたとされる、関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所にもなっている由緒ある古刹です。
境内の建物の多くが文化財に指定されており、特に室町時代に建立された本堂や仁王門などは、国の重要文化財になっています。
見どころ:境内斜面を覆う色とりどりのつつじは圧巻!
四季折々の草花の絶景を楽しめる、「花と歴史の寺」として有名な塩船観音寺。特に4月中旬以降になると、境内を取り囲む船底のような地形の斜面に、約15品種・約17000本のつつじが咲き乱れ、360度見渡す限りのつつじの絶景を堪能できます。
開花期間中は「塩船観音つつじまつり」が開催され、つつじ園の中に設けられた通路から、つつじを間近に観賞することができます。毎年5月3日に行われる、山伏たちによる「火渡り荒行」も必見です!
- 住所:東京都青梅市塩船194番地
- 営業時間:8:00~17:00
- 料金:大人(中学生以上)300円、小人(小学生)100円(※つつじ祭り期間中の入山料。各駐車場も祭り期間中は有料。詳しくは公式HPを要確認)
- つつじの見頃:4月下旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:護摩堂周辺の斜面全体
2.根津神社/東京都文京区
photo by:Nik Yaki『根津神社』
1900年近くも前に日本武尊によって千駄木の地に創祀されたと伝えられる、東京十社のひとつ「根津神社」。明治時代には国家安泰の御祈願が行われたこともある格式高い神社で、江戸時代に造られた権現造の社殿7棟は、国の重要文化財に指定されています。
見どころ:「つつじヶ岡」と呼ばれる丘一面を埋め尽くすつつじの絶景
古くから「つつじヶ岡」と呼ばれるほど、つつじの名所として知られている根津神社。つつじの開花時期にのみ一般開放される「つつじ苑」には、白や赤、ピンクに黄色など、100種・3000株ものつつじが色とりどりに咲き誇り、訪れる人の目を楽しませてくれます。
また、つつじの開花中は「文京つつじまつり」も開催。露店や骨董市、稚児行列などが行われるほか、ふだんは見られない三十六歌仙絵や、鍛金製の随身像などを拝観することができます。
- 住所:東京都文京区根津1-28-9
- 開園時間:【唐門開閉時間】5:00~18:00(月によって変動あり。詳しくは公式HPを要確認)、【つつじ苑開苑時間】9:30~17:30
- 料金:境内は無料(※つつじ苑は入苑寄進料500円が必要)
- つつじの見頃:4月上旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:つつじ苑(※つつじまつり期間中のみ入苑可能)
3.つつじが岡公園/群馬県館林市
photo by:TANAKA Juuyoh (田中十洋)『つつじが岡公園』
「つつじが岡公園」は、上毛かるたにも登場する、日本の歴史公園100選に選ばれている総合公園です。
館林城の歴代城主から手厚く保護されてきた園内には、樹齢800年の古木など、貴重な品種や名木のつつじが数多く咲き誇っており、その歴史的価値の高さから「名勝 躑躅ヶ岡」として国の文化財に指定されています。
見どころ:つつじが岡公園にしかない珍しい品種のつつじを観賞できる
約100余品種、1万株ものつつじが咲き誇るつつじが岡公園では、江戸時代に盛んに育成されていたといわれる「江戸キリシマ」や、館林市オリジナル品種の「花山姫」「二重美人」など、ここでしか見られない珍しい品種のつつじを楽しむことができます。
開花時期の4月上旬から5月上旬にかけては、館林市最大のイベントにもなっている「つつじまつり」も開催。約400年もの間、連綿と守り続けられている美しいつつじとともに、八木節や琴の演奏、舘林物産展などの催しを楽しんでみてはいかがでしょうか♡
- 住所:群馬県館林市花山町3278
- 開園時間:8:00~16:30
- 料金:【つつじの見頃期間】630円、【つつじの咲き始め・見頃過ぎ】310円、中学生以下 無料
- つつじの見頃:4月上旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:名勝 躑躅ヶ岡、平成つつじ園、観光案内所周辺など
4.華蔵寺公園/群馬県伊勢崎市
photo by:Kento Ikeda『華蔵寺公園(バードドーム)』
「華蔵寺公園」は、伊勢崎佐波観音霊場第十八番札所になっている天台宗の寺院、華蔵寺に隣接している総合公園です。
約26.6ヘクタールの園内には、噴水やバードドーム、昆虫をかたどった遊具やモニュメントのほか、野球場などの運動施設、地上約65mの大観覧車がある遊園地なども併設されており、市民から愛される公園となっています。
見どころ:桜から続く花の開花リレーが楽しめる
こちらでは、3月から6月にかけて繰り広げられる、桜やつつじ、ハナショウブなどの花の開花リレーが人気を集めています。約1000本のソメイヨシノから始まり、約5000本のつつじ、約1000株のハナショウブが次々と開花していく様は、圧巻の一言!
4月1日からは「華蔵寺公園花まつり」も開催され、イベントやライトアップ、鯉のぼりなどと一緒に、美しい花の観賞を楽しむことができますよ♪
- 住所:群馬県伊勢崎市華蔵寺町1-1
- 開園時間:【3月~11月】9:00~17:00、【12月~2月】9:30~16:30
- 料金:無料(※遊園地、運動施設など一部施設は有料。詳しくは公式HPや管理事務所に要確認)
- つつじの見頃:4月中旬~5月中旬
- つつじが見られるエリア:南門から北門の園路、北の広場周辺など
5.神木山 等覚院/神奈川県川崎市
photo by:Big Ben in Japan『等覚院』
関東三十六不動霊場 第六番や東国花の寺百ヶ寺 第五番の札所にもなっている、天台宗の寺院「等覚院」。創建年代は不明ながら、古くからぜん息平癒の祈願寺院として親しまれており、遠方から祈願に訪れる人も多いようです。
見どころ:枯山水とつつじのコラボ絶景
「つつじ寺」と呼び親しまれている等覚院には、樹齢100年を超す大株のつつじをはじめ、約2000株のつつじが植えられており、赤やオレンジ、ピンクなどの鮮やかな花々が目を楽しませてくれます。
特に、入り口の仁王門から参道沿いにかけて、絨毯のように広がる満開のつつじには圧倒されること間違いなし!また、参道階段の右側に広がる、枯山水庭園と色鮮やかなつつじのコラボ絶景も必見です♪
- 住所:神奈川県川崎市宮前区神木本町1-8-1
- 料金:無料(※御朱印やイベント参加費等は別途必要)
- つつじの見頃:4月下旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:参道階段などを中心に境内全体
6.箱根強羅公園/神奈川県箱根町
photo by:Photogra Fer『箱根強羅公園』
日本初のフランス式整型庭園として開園された、100年以上の歴史をもつ「箱根強羅公園」。開園当時に流行していた洋式の建築・庭園が、唯一完全な形で現存しており、その貴重さから国の登録記念物にもなっています。
開放的な園内には、斜面の地形をそのままに噴水や花々が左右対称に美しく配置されており、山々と空、四季折々の草花の美しいコラボを楽しむことができます。
見どころ:噴水のほとりを華やかに彩る色とりどりのつつじ
強羅公園のつつじは8品種・約1000株と、ほかの名所と比べると小規模ですが、噴水のほとりを囲む満開のつつじは、見た目も華やかでとにかく美しいんですよ!
色が重ならないように植えられていることで、見ていて飽きがこないのも魅力のひとつ。すぐそばにベンチも完備されているので、見る角度を変えて楽しめるのもいいですね♡
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
- 開園時間:9:00~17:00(※季節・天候によって変動する場合あり)
- 料金:大人550円、小学生以下 無料、障がい者手帳持参&付き添い人250円
- つつじの見頃:3月下旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:庭園中心の噴水まわり
7.茂原牡丹園/千葉県茂原市
photo by:t.kunikuni『茂原牡丹園』
「茂原牡丹園」は、房総丘陵の田園風景を背景に建つ庭園です。千葉県内でも数少ない古民家のひとつで、江戸時代後期に建造された母屋と、天保8年に建造された長屋門は、登録有形文化財にも指定されています。
見どころ:牡丹、シャクヤク、つつじなど春の花の共演を楽しめる
こちらでメインになっているのは名前の通り牡丹ですが、実は牡丹と同時期に咲くシャクヤクやオオデマリ、つつじといった、春の花木や草花も数多く植えられています。特につつじは、色や形にさまざまなバリエーションがあるので、見ていて飽きがきませんよ♡
ゆっくり花の観賞を楽しんだ後は、期間中に茶店として開放されている主屋で、食事や甘味でひと息つくのがおすすめです(^^)
- 住所:千葉県茂原市山崎210番地
- 開園時間:8:00~18:00
- 料金:大人1000円、中学生以下 無料
- つつじの見頃:4月上旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:園内各所
8.千葉市 昭和の森/千葉県千葉市
photo by:NakaoSodanshitsu『千葉市 昭和の森』
「千葉市 昭和の森」は、約100ヘクタールの敷地面積を誇る、千葉市最大規模の都市公園です。5つのゾーンにわかれた園内には、広大な広場や展望台、遊び場、スポーツ施設、キャンプ場や植物園など、さまざまな施設が完備されており、1日中遊ぶことができます。
見どころ:鯉のぼりと群生したつつじのコラボ絶景
こちらでは四季折々の草花を楽しめますが、特におすすめなのが4月中旬からゴールデンウィークにかけて見頃を迎える、5万株ものつつじ。色とりどりのつつじが、広場横の道などに一斉に咲き誇るので、ぜひゆっくり散策してみてください♪
広場にはつつじの開花と同時期に鯉のぼりも掲揚され、横並びの鯉のぼりとつつじという、ふつうではなかなか見られないコラボ絶景を楽しむこともできます。
- 住所:千葉県千葉市緑区土気町34
- 開園時間:8:00~18:00
- 料金:無料(※コートや貸し自転車など、一部スポーツ施設・サービスは有料。詳しくは公式HPを要確認)
- つつじの見頃:4月中旬~5月上旬
- つつじが見られるエリア:園内全体
9.八幡山公園/栃木県宇都宮市
photo by:othree『八幡山公園』
「八幡山公園」は、宇都宮市の中心部に建つ都市公園です。園内には、市内を一望できる展望塔・宇都宮タワーのほか、ウサギなどが飼育されている動物舎、ゴーカートなどの遊具も完備されており、子どもから大人まで、1日中遊ぶことができます。
見どころ:地形を生かした草花の絶景を楽しめる
花の名所として知られる八幡山公園では、自然の丘陵を生かした四季折々の草花の絶景を楽しめます。特に4月中旬からは、園内に植えられた約700株のつつじが、赤や白、紫といったさまざまな色の花を咲かせ、訪れた人に元気を与えてくれます。
散歩コースも整備されているので、つつじなどを観賞がてらウォーキングしてはいかがですか?
- 住所:栃木県宇都宮市塙田5-1-1
- 開園時間:【園内】常時開放、【宇都宮タワー】9:00~16:30、【ゴーカート】9:00~16:00
- 料金:入園は無料(宇都宮タワー、ゴーカートなど一部施設は有料。詳しくは公式HPを要確認)
- つつじの見頃:4月下旬~5月中旬
- つつじが見られるエリア:園内各所
10.偕楽園/茨城県水戸市
photo by:lazy fri13th『偕楽園』
「偕楽園」は、水戸藩主の徳川斉昭によって造営された日本庭園です。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられており、国の史跡および名勝に指定されているほか、水戸市内の文化財のひとつにもなっています。
見どころ:好文亭から見渡せる日本庭園とつつじの絶景
早春の梅を求める観光客でにぎわうことが多い偕楽園。実はあまり知られていないものの、4月下旬からは「つつじまつり」が開催されており、つつじの穴場スポットとしてひそかに人気を集めているんですよ。
特に、園内のシンボルである「好文亭」から見渡せる、鮮やかなつつじとコラボした庭園風景は絶景!ぜひ、好文亭内も見学しながら、庭園を一望してみてください♪
- 住所:茨城県水戸市常磐町1丁目3-3
- 開園時間:【偕楽園本園】2月中旬~9月30日 6:00~19:00、10月1日~2月中旬 7:00~18:00、【偕楽園本園以外の区域】常時開放
- 料金:大人300円、小人150円(※茨城県民は観梅期間(2月中旬~3月末日)以外無料。ほか、好文亭の入館には別途料金が必要。詳しくは公式HPを要確認)
- つつじの見頃:4月下旬~5月中旬
- つつじが見られるエリア:好文亭前、南崖周辺など
鮮やかな色合いが元気をくれるつつじ。満開のつつじの絶景を見れば、晩春の気だるさも吹き飛ぶこと間違いなしですよ!関東には、美しいつつじを楽しめる名所がまだまだたくさんあるので、ぜひいろいろと足を運んでみてくださいね♪
【アイキャッチ画像】
photo by:Big Ben in Japan『等覚院』