JR東海のドクターイエローT4編成の先頭車が、「リニア・鉄道館」に展示されます。
T4編成の7号車を展示
JR東海は2025年1月15日、引退を迎える新幹線「ドクターイエロー」のT4編成を「リニア・鉄道館」（名古屋市港区）に展示すると発表しました。
「ドクターイエロー」こと923形新幹線電気軌道総合試験車（画像：PIXTA）
リニア・鉄道館は、「高速鉄道技術の進歩」を紹介する施設として、初代新幹線の0系をはじめとする東海道新幹線の車両を展示しています。
2025年1月には、ドクターイエローとして知られる新幹線電気軌道総合試験車923形の0番代（T4編成）が引退しますが、この編成の廃車に伴い、先頭車1両を同館に展示します。
ドクターイエローは、およそ10日に一度、新幹線の営業線を走行しながら電気設備や軌道設備などの状態をチェックしています。
T4編成は2001年9月に運用を開始し、2005年登場のJR西日本所属T5編成と交互に走行して東海道・山陽新幹線の線路を検測しています。しかし老朽化により、T4編成は1月をもって検測走行を終了し、引退を迎えます。
T4編成は7両編成ですが、このうち7号車を展示します。展示開始は、2025年6月頃の予定です。T3編成の展示終了やT4編成の展示開始の際は、イベントも予定されています。詳細は後日、告知されます。
なお、現在展示している0系ベースのドクターイエロー（922形）T3編成の7号車は、リニア・鉄道館を去り、所有元のJR西日本に返却されます。この車両は今後、石川県白山市の観光施設「市立高速鉄道ビジターセンター（トレインパーク白山）」で展示される見通しです。
