2024年度、相鉄が「鉄道車両を使用した入社式」を行いました。普段は目にすることができない車両も参加。そもそもなぜ、「電車で入社式」を行うのでしょうか。
「電車の車内」で行う異色の入社式
相模鉄道は2024年4月1日、新入社員の入社式を神奈川県海老名市の「かしわ台車両センター」で開催しました。
21000系の「相鉄・東急横浜線 開業1周年記念号」とモヤ700系が入社式に(乗りものニュース編集部撮影)。
今回の入社式は、東急目黒線に直通する21000系の「相鉄・東急横浜線 開業1周年記念号」車内で実施されました。入社式には相鉄の千原広司 代表取締役社長や役員、35人の新入社員が参列。新入社員は、車掌放送用のマイクを使って一人ひとりが抱負を述べました。
また、21000系の隣には「幸せを呼ぶ黄色い電車」として知られる事業用車「モヤ700系」も登場。新入社員の新たな門出を祝いました。モヤ700系には入社式のヘッドマークも取り付けられ、21000系のラッピング車と1回限りのレアな並びが実現しました。
相鉄は、相鉄・JR直通線が開業した2019年から鉄道車両を使用した入社式を行っており、コロナ禍の中断を経て今回が3回目の開催となります。
入社式で相鉄の千原社長は「鉄道事業は人々の生活の基盤。新しい相鉄をつくるために、JR線や東急線との相互直通開始というチャンスを、沿線の活性化や鉄道利用の増加につなげていければと思っています」と挨拶。「新しい風を巻き起こし、一人ひとりが存分に力を発揮して下さい」と新入社員を激励しました。
新入社員の小泉勇馬さん(総合職工務)は「思い出に残る入社式を開催していただいたので、初心を忘れずに頑張っていきます」と話しました。楢山玲加さん (EXP職乗務)は「大好きな相鉄線の一員になることができ、とても嬉しく思っています」と語りました。