具体的に褒めることが大事
お笑いコンビ南海キャンディーズの山里亮太さんのお母さんが「褒め上手」だったことや、「『えらい!』を使わない子どもの褒め方」の漫画が先日、SNS上で話題になりました。このことからも、子どもを持つ親たちが子どもに対する「褒め方」に関心を持っていることがわかります。
筆者は5歳児を育てている真っ最中ですが、実は「褒め方」についてあまり悩んだことがありません。山里さんのお母さんたちのように、自然と褒め上手になればいいのですが、わざわざ「褒め上手になりたい」と意識して子どもに接すると、結局バレてしまうからです。鋭い感性を持つ子どもと向き合うには、「正直であること」が必須だと筆者は考えます。
子どもには褒めるところがたくさんあります。彼らを見ていると、「さっきまでできなかったにもかかわらず、急にできた」なんていうことの連続です。褒めすぎもいけませんが、本当に子どもってすごいと思うことばかりで、筆者は素直に「すごいね!」と何度も口に出しています。
筆者は親バカですが、わが子だけでなく、周りの子どもにも「すごいね!」と言っています。つくづく、子どもは「可愛さと可能性の塊だ」と思わずにはいられないからです。こんな親だからか、わが子も周りの人を褒めるタイプのようで、通っている保育園から、「お友達に『すごいね!』って言っていましたよ」といった報告をよく聞きます。
そして、筆者は褒めるだけではなく「〇〇がいいね」などと、具体的に「いいと思ったところ」を伝えるようにしています。
例えば絵を褒めるときは、「描いた人の顔がみんな笑っているところが好きだな」とか、ご飯を残したときに「いつも苦手なお米は食べられたね」などです。子どものいいところを見つけて、口に出すと親の心も安らぎます。
他人にわが子を見てもらおう
また、「いろいろな大人にわが子を見てもらう」ということも大事です。親が見逃している「褒めポイント」を指摘してもらえるからです。
例えば先日、友人家族と食事をしていたとき、友人がわが子の食べ方を「きれいだね」と褒めてくれました。親ではない大人に褒められることは、子どもの自信につながります。また、気の置けない友人や親せきなら、わが子の良くない部分も注意してくれるので、親子で気付きを得られます。
筆者は子どもに対する向き合い方について、
・「大人の目線」で向き合わなければならないこと
・「子どもの目線」で向き合わなければならないこと
を区別する必要があると考えています。褒めるときも叱るときも、愛情を持って、子どもと共に自分が成長するくらいの気持ちで奮闘するしかありません。これが子育て5年目の筆者の結論です。