首都高でよく見かける地名
首都高を走行していると、よく案内板で「箱崎」という地名を見かけます。特に都心方面に向かっているときによく見かけ、ほかのどの地名よりも表示されています。
首都高の箱崎とは、箱崎ジャンクション(中央区日本橋箱崎町)のことで、首都高の大動脈ともいえる交通量の多い場所にあります。そのため平日・休日問わず交通渋滞が多く、渋滞表示でもよく見かけます。
とはいってもジャンクションを通過するだけの人がほとんどで、近郊に住む人を除いて箱崎の知名度はさほど高いとは言えません。
そんな箱崎ジャンクションにはいったい何があるのでしょうか、今回はあまり知られていないその中身をご紹介します。
ちょっとした休憩に使える
首都高にはパーキングエリアがいくつか設置されていますが、実は箱崎ジャンクションにもパーキングエリアがあります。その名も箱崎パーキングエリアです。
首都高のパーキングエリアの多くは、上り線か下り線のどちらかにパーキングエリアが設置されていますが、箱崎パーキングエリアはどちらも利用できます。
首都高にあるため施設は簡易的で、いくつかの飲料・軽食の自動販売機と、トイレが設置されている程度ですが、ちょっとした休憩にはありがたい施設となっています。
さらに、普通車の駐車スペースには天井があって半屋内になっているため、雨や強い日差しを防げるのもうれしい要素です。
ただ、駐車場の数が
・普通車:13台
・大型車:2台
・障害者用:1台
と少なく、また駐車スペースも狭いため十分気をつけて利用してください。
東京観光のスタート地点「東京シティエアターミナル」
箱崎ジャンクション内には、ジャンクションから直接駐車場に入れる東京シティエアターミナル(TーCAT)が隣接しています。
東京シティエアターミナルは、主に羽田空港(大田区)と成田空港(千葉県成田市)へのリムジンバスを多く運行しており、遠方から東京にくる人にとっては、「東京観光のスタート地点」とも呼ばれています。
また、半蔵門線水天宮駅やロイヤルパークホテル(中央区日本橋蛎殻町)と直結しており、観光拠点として充実した施設が整っています。
前述のとおり、箱崎ジャンクションや東京シティエアターミナルは日本橋箱崎町にあり、「日本橋」の名前のとおり、都内でも中心地に位置しています。そのため、日本橋近郊に住んでいる人は東京シティエアターミナルの駐車場に自家用車を止めて、リムジンバスで羽田空港や成田空港に向かえます。
とにかく、東京シティエアターミナルは利便性の高い施設ですので、興味のある人はぜひ一度立ち寄ってみてください。
複数の出入り口で構成「箱崎ロータリー」
箱崎ジャンクションは高速道路から直接分岐している線があるのと同時に、箱崎ロータリーとよばれる基盤も存在しています。この箱崎ロータリーは一方通行で、ぐるぐる循環できるようになっており、そこから複数の出入り口やジャンクションとを接続しています。
「箱崎」と「浜町」は出口と入り口が、「清洲橋」は出口のみが設置されており、行きたい方向や現在地によって、出口や入り口を選択できます。
ジャンクションも、首都高6号向島線の上り線と下り線、首都高9号深川線の下り線と接続しており、運転手の望む方面へ行けます。そのため、やって来た方向へUターンも可能で、全国各地の高速道路でもかなり珍しい構造です。ちなみに首都圏では、首都高の大黒パーキングエリア(横浜市)、外環道の新倉パーキングエリア(埼玉県和光市)でもUターンできます。
箱崎パーキングエリアや東京シティエアターミナルとも接続しているので、分かれ道の複雑さは全国屈指です。そのため、行き先を間違える人やロータリー内をさまよう人も多く見かけます。利用する際は、事前にしっかり調べましょう。
※ ※ ※
箱崎ジャンクション内は魅力的な穴場スポットです。箱崎ロータリーを一周するだけでも珍しい体験をすることができます。私も友人を箱崎ロータリーに連れて行ったとき、珍しい光景に喜んでいました。
ただ一時停止の場所が多く、分岐がいくつもあるので、走行の際はスピードを控えて周囲の確認を徹底してください。