羽田空港第2ターミナルの国際線エリアオープンにともない新設された、ANAの新ラウンジを取材しました。「国内最大級」という広さはもちろん、ベッドが設置されているなど、設備の充実ぶりもポイントでした。
一面に大きく広がる明るい「ANAラウンジ」
羽田空港第2ターミナルの国際線エリアが2020年3月29日(日)に供用開始されたことにともない、そのエリアに新設されたANA(全日空)ラウンジも同日からオープンしました。
このラウンジのポイントはその規模です。ANAマイレージクラブの最上級会員やファーストクラス利用者などが使える「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」が約360席、ビジネスクラス利用者なども利用できる「ANAラウンジ」が約900席、計1300席弱を配し、その規模は国内最大級とのことです。
羽田空港第2ターミナル国際線エリアにできたANAの新ラウンジ(2020年3月29日、乗りものニュース編集部撮影)。
新設ラウンジは、国際線エリアの出国審査場を抜けて、右手にあるエスカレーターを上ったところにエントランスがあります。それぞれのラウンジはエントランスからふた手に分かれており、左側が「ANAラウンジ」、右側が「ANAスイートラウンジ」です。
「ANAラウンジ」は、1フロアに大きく広がったレイアウトとなっており、明るい雰囲気が特徴的です。フロア内には目の前で調理してくれるライブキッチンやヌードルバーが設置されているほか、夜にはバーカウンターも営業されます。ぱっと見たところでは見逃してしまいそうですが、実はカウンターの椅子にも、スマートフォンなどを充電できるよう電源コンセントがついているのもポイントです。
フロアには、仕切りのないソファがずらりと並んでいますが、その一番奥まったところには、半個室のブース型エリアが設置されています。
ベッドあります「スイートラウンジ」 今後は一層設備充実
一方「ANAスイートラウンジ」の入り口は、竹をそのまま使用した装飾があしらわれており、いわゆる和モダンな印象のものです。内部は3つのフロアで構成されており、「ANAラウンジ」とくらべ、少し落ち着いた雰囲気があるのが特徴です。
スイートラウンジの目玉ともいえるのが、入り口と同じ階の奥まったところにある「ナッピングエリア」でしょう。薄明り程度の照明のなか、ベッドやリクライニングチェアが配され、一部はパーテーションで個室のように囲われています。さらに、一部ではテレビを視聴することもできるので、ごろ寝しながらテレビを見る、といった過ごし方も可能です。
そのほか、お昼の時間はバリスタによるコーヒーなどが楽しめるバーカウンターが設置されており、下層階には、ライブキッチンなどが設置されています。
羽田空港第2ターミナル「ANAスイートラウンジ」内のナッピングエリア(2020年3月29日、乗りものニュース編集部撮影)。
ANAは今後、第2ターミナル内に到着用のラウンジもオープンさせる予定で、目玉は、同社ラウンジでは初となる足湯エリアとのことです。また、これら3つのラウンジいずれにもシャワー室が備わっていますが、到着用のラウンジは一部バリアフリーに配慮した18室を設置予定といいます。
なおこれらの新ラウンジは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020年3月31日(火)現在、食事を個食、個包装で提供するなどの対応を実施しているほか、スタッフもマスクなどを着用しています。状況が回復次第、平常通りのラウンジサービスを提供するとのことです。