のコピー-3.jpg)
LANケーブルを使うことなく、いろいろな場所からデータ通信できるポケットWi-Fiは、日本でも広く普及しています。
ところで、「そもそもなぜWi-Fiでネット接続できるのか」と不思議に思う人も少なくないでしょう。
そこで今回は、ポケットWi-Fiの基本的な仕組みについて解説していきます。また、サービス内容やメリット、注意点などについてもまとめてみました。

Contents
どうしてネット通信できる?ポケットWi-Fiの仕組みを紹介
手のひらサイズの端末が近くにあれば、データ通信が可能なポケットWi-Fi、なぜ可能なのか疑問ではありませんか?
そこでまずは、ポケットWi-Fiの通信の仕組みについて解説します。
無線でデータ通信できるシステム
今では「ワイファイ」という言葉が広く使われています。しかし正式名称は「The Standard for Wireless Fidelity」です。日本語に訳すと「無線LANシステム統一規格」といった感じでしょうか。
実はWi-Fi登場前は、メーカーがおのおの独自に端末やシステムを開発していました。そのため使っているメーカーが異なると通信できなくなる課題点がありました。
統一規格で相互乗り入れができるようになって、ユーザーにとって使いやすさは格段にアップしました。その結果、無線通信が急速に普及していったわけです。

無線の届く範囲内にいれば、どこからでもインターネットが楽しめるようになったわけです。
光回線との違い
自宅でネットを楽しむにあたり、光回線を利用している方はいませんか?
光回線も広く一般に普及しています。光回線とポケットWi-Fiの違いをまとめると以下のようになります。
ポケットWi-Fi | 光回線 | |
---|---|---|
接続方法 | 無線 | 有線 |
工事 | 不要 | 必要 |
通信速度 | 高速だが不安定 | 高速で安定 |
速度制限 | あり | なし |
両者の大きな違いはやはり「無線か」、「有線か」です。光回線の場合、ケーブルが必要になるので利用できるスペースに限りがあります。
通信速度は両者とも十分なスピードです。ただWi-Fiは無線で電波受信するので、場所によってはつながりにくくなるかもしれません。

またポケットWi-Fiの場合、月々利用可能な容量が決められています。その容量をフルに消費すると速度制限がかかるのがひかりとの違いです。
自分のネットライフを鑑みて、ベストなコースを選択して契約しなければなりません。
テザリングとの違い
外出先でネット通信をするとき、テザリングを利用している方は少なくありません。テザリングとは、スマホとパソコンなどほかの端末を繋げることでデータ通信サービスを利用する方法です。
無線でデータのやり取りをするスタイルはポケットWi-Fiと一緒です。では何が異なるのか、表にしてまとめると以下のようになります。
ポケットWi-Fi | テザリング | |
---|---|---|
新規申し込み | 必要 | 不要 |
通信速度 | 速い | 遅い |
通信制限 | かかりにくい | 引っ掛かりやすい |
すでにスマホを保有しているのであれば、別途テザリングの契約の必要はありません。
テザリング対応しているモデルであれば、すぐに通信可能です。ポケットWi-Fiの場合、新規加入しなければ利用できません。
テザリングの場合、スマホのデータ通信との合算でカウントされます。スマホでよくネットを見る人はテザリングも利用するとなると、容量オーバーのリスクが大きいです。
一方ポケットWi-Fiならスマホのデータ通信とは独立しているので、テザリングと比較すれば容量を使い切る危険性は相対的に低いでしょう。
モバイルWiFiとの違い
「モバイルWiFi」というワードを聞いたことはありませんか?これはコンパクトサイズのルーターで、持ち運びできるサービスのことです。

何が異なるかというと、ポケットWi-Fiはワイモバイルという会社の提供するサービスという点です。ワイモバイル以外の提供するサービスは厳密にいうと、モバイルWiFiになります。
しかし、今ではこの境界線がかなりあいまいになってしまいました。ポケットWi-Fiという言葉が広く使われることで、両者がイコールと一般的には認知されています。
WiMAXとの違い
コマーシャルなどでWiMAXも広く宣伝されているので、「言葉だけならなんとなく知っている」という方も多いでしょう。

ポケットWi-Fiの場合、皆さんが普段スマホのデータ通信で使用する回線を利用しています。
ところがWiMAXの場合、専用回線のみを使っているのが相違点です。WiMAX2+回線を使用してサービス提供しています。
「UQコミュニケーションズ」というところが運営するサービスで、こちらかUQが提携している代理店のプロバイダーで申し込みしなければなりません。

最大1.2Gbpsに対して一般的なポケットWi-Fiの場合150Mbpsなので、WiMAXの方がかなりスピーディといえます。
しかし802ZTという周波数を使っているWi-Fiサービスであれば、WiMAXとそん色ないスピードが出るでしょう。
ポケットWi-Fiのサービスの仕組みについて解説
ポケットWi-Fiの基本的な仕組みについてわかったところで、サービスに関する特徴についてまとめました。
料金体系がどうなのか、どう契約手続きを進めるのかについて紹介しますので参考にしてみてください。
料金体系について
料金システムは3本柱によって構成されていると考えてください。その3つの柱とは、以下の項目によって構築されています。
- 端末料金
- 月額
- 事務手数料
ただし、会社の中にはキャンペーンを実施しているところも見られ、端末を無料で購入できる場合もあります。また、月額料金も光回線と比較して安めです。
あくまでも相場なので個別の料金は各々チェックしていただきたいですが、光回線は6,000円前後かかるのに対し、ポケットWi-Fiは3,000~4,000円が相場になっています。

半面、ポケットWi-Fiの場合電波で受信するため工事不要ですし、維持費も固定と比較してコスト圧縮が可能です。よって、光回線よりも低価格でサービス提供できるわけです。
契約方法について
ポケットWi-Fiには、主に2つの契約スタイルがあります。長期契約と短期レンタルの2種類です。 長期契約は2~3年ごと、スマホの契約に似ています。
短期レンタルは1日・1か月単位でルーターを借りて一時的に利用するスタイルです。

日常的かつ何年単位で利用するのであれば、長期契約をした方が費用も安く抑制できるはずです。
ポケットWi-Fiはプロバイダが必要ない?
通常光回線を利用する場合、プロバイダーと契約しなければインターネットは使用できません。
しかしネットを見ると、ポケットWi-Fiの場合はプロバイダーとの契約が必要ないと紹介されていることも多いのです。

光回線の場合、回線事業者と接続事業者の両方を契約しなければなりません。回線事業者は回線を提供し、接続事業者はネット接続サービスを提供していてプロバイダーは後者に当たります。
どちらか一方のみの契約ではネットにつながりません。ポケットWi-Fiの場合、一つの会社で回線・接続事業者の両方を兼務しています。
ポケットWi-Fiを利用するメリット
仕組みとサービスの基礎知識がわかったところで、ではどんなメリットがあるかについてまとめました。スピーディに手軽に始められるのが大きな魅力です。
どこでもネット接続OK
従来の手法だと、ケーブルに繋げなければならなかったので、利用できるスペースに制約がありました。しかし無線Wi-Fiの場合、電波が届く範囲であればどこでもネット接続が可能です。

つまり自宅だけでなく、外出先でもネット接続が可能です。インターネットの利用シーンが従来よりも広がっていくでしょう。
すぐに利用できる
固定回線の場合、開通工事が完了しなければデータ通信ができません。新年度など引越しで新規工事が必要な家庭が多いタイミングだと、工事の予約が何週間も先なんてことも起こりえます。
仕事でネット利用が不可欠な方の場合、できるだけ早く接続環境を整えたいでしょう。そんな人はポケットWi-Fiサービスを利用するのがおすすめといえます。
設備不要
設備不要なところも、ポケットWi-Fiの利点です。固定の場合、LANケーブルを用意したりルーターの電力源になるコンセントが必要だったりします。

ケーブルがいっぱいで、「たこ足配線」になるとほこりが溜まったり、延長コードを準備したりと、なかなか面倒です。
部屋の中をスッキリさせたいと思っているのなら、ポケットWi-Fiの方がおすすめでしょう。
固定回線よりも安い
別項で紹介した通り、光回線と比較して安価なのもおすすめポイントの一つです。少なく見積もっても1,000~2,000円程度月々の通信費を節約できるでしょう。

スマホをWi-Fiに接続することで、高速通信の容量消費をセーブできます。今契約している容量よりも少なくしても速度制限に引っかかりにくいですし、携帯料金も圧縮可能です。
ポケットWi-Fiの注意点
前途したように、ポケットWi-Fiはおすすめのポイントがある半面、注意しなければならない点もいくつかあります。
- 回線速度の安定しない可能性
- 速度制限のかかる恐れ
- 契約期間の縛りのある可能性
- 外出時は充電に注意
回線速度の安定しない可能性
固定と異なり、電波でやり取りするポケットWi-Fiの場合、場所によっては繋がりにくくなる可能性もあるので注意しましょう。
マンションなどは気密性が高いので、他よりも回線速度の落ちる可能性が高いので注意しましょう。

ただ、オンラインゲームやFXなどのトレードといったリアルタイム性が重要な用途であれば、フラストレーションがたまる可能性があるので注意が必要です。
複数の端末で利用すると速度がダウンする
ポケットWi-Fiの場合、電波の届く範囲なら複数の端末で同時にネット接続できます。家族で同時並行でデータ通信するのも可能です。
しかし複数の端末でアクセスすれば、その分スピードはダウンしてしまいます。特定の道路に一度に多くの車両が入ってくると渋滞するのと原理は一緒です。
速度制限のかかる恐れ
容量オーバーすると速度制限がかかって、なかなかウェブサイトが立ち上がらないといったことも起こりえます。
というのも「3日間で10GB」など、短期間で大量にデータ通信するのを制限しているところが多いからです。
動画やオンラインゲームは容量をかなり消費します。長時間動画視聴する、1日中ゲームをプレイするというのであれば速度制限対策のために光回線に加入したほうがいいかもしれません。
契約期間の縛りのある可能性
スマホユーザーなら「2年縛り」を知っている人も多いでしょう。2年契約で契約満了と翌月の2か月間以外に乗り換えないと違約金が発生するものです。

ポケットWi-Fiも同様の縛りを設けている事業者もありますので、注意しましょう。だいたい2~3年契約としているところが多いようです。
一時的なレンタルであれば、解約金の心配はまずありません。ただし長期契約する際には中途解約のペナルティも確認したうえで申し込みましょう。
外出時は充電に注意
ポケットWi-Fiはスマホ同様、内蔵されている電池を使って作動します。もし電池切れになれば、ネット通信できなくなるので注意しましょう。
仕事などで日中ずっと外出する予定であれば、フル充電しておいた方が安心といえます。

よくある質問
まとめ
ポケットWi-Fiは電波を使ってデータのやり取りをするため、開通工事もなし、すぐに始められる手軽さが魅力です。
また料金も安いので、あまりコストをかけることなくネットライフを楽しみたい人向けのサービスといえます。
ただし反面、短期間で大量のデータを消費すると速度制限がかかる、環境によって速度がダウンするなどの注意点もあります。

Wi-Fi関連記事
- おすすめポケットWi-Fi人気比較ランキング|2021年最新
- 【実質無制限】おすすめのポケットWi-Fi7選!選び方のポイントも解説
- おすすめレンタルポケットWi-Fi10選!選び方もあわせて徹底解説
- auポケットWi-Fiの特徴は?料金やメリット・デメリットなど解説
- ソフトバンクポケットWi-Fiの特徴や料金プランを解説|無制限って本当?
- WiMAXのポケットWi-Fiとは?メリット・デメリットを徹底解説
- ポケットWi-Fiはどこで購入すべき?知っておきたい基礎知識を総まとめ
- 2021年最新|おすすめポケットWi-Fi通信速度比較ランキング
- ポケットWi-Fiが繋がらない!10の原因と対処法、乗り換え先を紹介
- 2021年最新|おすすめの光回線人気比較ランキング!選び方もご紹介
- ポケットWi-Fiの仕組みってどうなってるの?メリット・注意点も紹介
- ワイモバイル(Y!mobile)ポケットWi-Fiの口コミ・評判|メリットも紹介
- Wi-Fiの平均速度は?スピードの遅い原因と対処法について徹底解説
- 2021年最新|おすすめ工事不要の置くだけWi-Fi人気比較ランキング