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「3年間頑張ってきたのに…」 インターハイ中止、最後の大会を失った高校生の声とは?

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昨年の全国高校総体の総合開会式(2019年7月、時事)
昨年の全国高校総体の総合開会式(2019年7月、時事)

 8月10日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で「2020年甲子園高校野球交流試合」が開幕しますが、本来、この日は「夏の甲子園」、全国高校野球選手権大会が開幕するはずの日であり、同時に、全国高校総体(インターハイ)が群馬県など北関東地域を中心に始まるはずの日でした。

 新型コロナウイルスの影響で「最後の夏」の晴れ舞台を失った高校3年生などを対象に、尚美学園大学(埼玉県川越市)の江頭満正准教授のゼミが7月、オンラインでアンケートを実施。集まった390人の回答について、江頭准教授が解説します。

インターハイ中止のダメージ

「集大成の場が失われることの深刻さを理解できない大人が多くて、できないこと以上に辛(つら)くて心が空回りしている」。テニス部所属の高校3年生がアンケートに記入した言葉です。

 2020年8月10日開幕の日程で北関東開催を予定していた全国高校総体(インターハイ)は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。全国高等学校体育連盟は、会場を全国に分散させることでコロナ感染の危険性を低減させるなど、開催に向け努力を重ねていましたが、いくつかの問題が解決できず、中止という苦渋の選択をしました。

 インターハイは全国47都道府県から6000校以上、3万6000人余りの選手、監督・コーチが参加し、60万人以上の観客数を数える全国規模のスポーツイベントです。30競技34種目が開催され、この大会を最後に高校3年生は部活を引退し、大学受験に向けてシフトチェンジしてゆきます。

 高校野球はメディアにも注目され、コロナ禍の中でも、都道府県では独自の大会が開催されています。甲子園球場を使った高校野球交流試合も行われます。しかし、インターハイ種目を行っていた高校生は「最後の大会」を失ったままです。

 2019年の日本高等学校野球連盟の登録部員数は14万3867人。インターハイ競技の登録者数は119万1598人と8倍以上です。スポーツだけでなく、文化部に分類される吹奏楽の「全日本吹奏楽コンクール」も中止になりました。スポーツ庁の2017年度「運動部活動等に関する実態調査」によると、52.7%が運動部、24.6%が文化部、何も所属していない生徒は19%。少なく見積もっても、高校生の3分の2が高校生最後の大会をコロナに奪われていると考えられます。

 高校までで運動部を引退し、大学では継続しない例も多く、大学生17万4953人(2017年)、高校生126万3507人(同)と85%以上です。政府からの臨時休校要請で多くの学校が休校となった2020年3月2日以前に行われた大会が、期せずして「引退試合」だったという例も少なくありません。

 高校生にとって、部活動は「青春」の一部であり、重要なものです。高校最後の大会に向けて練習を積み上げてきた努力の行き場を失って、途方に暮れてしまっているのが現状です。高校3年生の大会の成績により、スポーツ推薦による大学進学や、AO入試時に提示する競技成績を評価する機会を失い、進学の選択肢が狭まってしまった高校生の存在も否定できません。

大会中止の喪失感は大きい

 尚美学園大学・江頭ゼミでは、オンラインで高校生390人にアンケートを実施しました。その結果の概要を以下に紹介します。

 自粛期間中の過ごし方は、自主練習、スマートフォンといった電子端末、ネット動画配信サービスの視聴などが上位を占め、「新しいことに挑戦する」のような、自粛時間をポジティブに捉えた回答は少数でした。

「大会が中止になって感じた喪失感は、どれくらいですか?(今までの人生で最も大きな喪失感を100として記入してください)」という質問には、平均「75.6」という回答が寄せられ、予想以上に大きなダメージがあったことが分かりました。

 自由記述で、大会中止に関する気持ちを質問した結果、最終学年である3年生は「何もやる気が起きなかった。時間を返してほしいです」「大会のために練習してきた意味がよく分からなくなってしまった」など、“ゴール”を失ったことへのダメージがありました。「みんなと一緒にできる最後の大会がなくなって悲しかった」など、部員とのつながりを惜しむ回答も多く見受けられました。

「泣きたい」「目標を失いました」「今までやってきたことは無駄なのかと思いました」「前を向けずに悩んでいる」「全ての事にやる気がなくなった」「こんな状態では受験勉強にも切り替えることができません」「どうすればいいのか分からなくなった」「引退時期が曖昧で、喪失感がすごい」「3年間頑張ってきたのにとてもショックだった」「中途半端な終わり方で心残りがあり、なかなか切り替えができない状態でいます」など行き場のない喪失感を抱えている高校生や、「Go Toトラベルとかやるなら、大会だってやらせろよって思った」「中止にする必要がないと感じた」など、中止決定に納得がいかない高校生もいました。

「特に何も思っていない」「スッキリしている」など大会中止にダメージを受けていない層も一定数存在し、「今後も続ける」「頑張る」といった、コロナに負けない意思を見せた高校生も存在しましたが、それは少数派でした。

 いずれにしても、高校3年生が大会中止によって受けたダメージは、とても大きいのです。野球以外の競技に打ち込む119万人の高校生へのケアに、社会全体で取り組まなくてはならないと思われます。

尚美学園大学准教授 江頭満正

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