リクルートは、「SUUMO 住みたい街ランキング2025 首都圏版」を発表。不動の1位に追従する2位、過去最高順位となった郊外ターミナル駅など、最新のトレンドを取材しました。
横浜は8年連続の1位に
リクルートは2025年3月6日(木)、「SUUMO 住みたい街ランキング2025 首都圏版」の発表会を行いました。
JR京浜東北線(画像:写真AC)
「あなたが、今後『住んでみたいと思う街(駅)』はどこですか」
この問いに対し、「最も住んでみたい」を3点、「2番目に住んでみたい」を2点、「3番目に住んでみたい」を1点とし、複数路線が乗り入れる場合は得点を合計して算出しています。
結果、1位は「横浜」(JR京浜東北線)に。これは8年連続です。2位は「大宮」(JR京浜東北線)、3位は「吉祥寺」(JR中央線)。大宮は2年連続の2位で、3位の吉祥寺とは得点で差をつけることとなりました。なお上位10駅中、トップ3以外は全てJR山手線の駅となっています。
横浜は、魅力的な働く場に加え、文化・娯楽施設の華やかな印象が高評価の要因です。エンタメ施設が充実している点などから、性別・年代別でも1位を獲得しました。2025年にかけても、横浜美術館など新施設がオープンしています。
大宮は、特に働く女性から支持を得ました。ほか、シングル女性や子どもを持つ世帯、40代でも過去最高の順位を更新。1位の横浜同様、華やかな印象を持つ人が多いようです。
駅ナカ・駅チカの店舗数は1000を超え、近辺で全て完結できるタイパの良さ、氷川参道を中心に居心地の良い店が増えている点が要因です。
「郊外ターミナル駅」の人気UP!
新宿、品川、上野の大ターミナル駅まで30~40分。この共通点を持つ3駅も注目に値すると、リクルートは話します。3駅とは「立川」「柏」「藤沢」です。
「もう、休日に新宿へ行く理由がない。立川で完結」
大規模商業施設や公園が充実している立川は、過去最高の15位となりました。子どもを持つ世帯でも過去最高の11位です。来たる3月15日(土)には、JR中央線快速でグリーン車のサービスが開始となり、郊外型ライフの後押しになると見られます。
「東の渋谷」こと柏も追随します。中古マンションの価格も割安(3300万円)であり、特に子どもを持つ共働き世代から高い支持を得ました。ランキングでは初の20位以内となる19位に食い込み、20代と40代の性別でもそれぞれ過去最高となっています。少し足を延ばせば、手賀沼を中心に自然や農業の体験もでき、その手軽さも人気の要因です。
桜木町をも抑えた「藤沢」の魅力
23位にランクインした藤沢は、海を身近に感じられる点で高評価を得ました。前回の順位は31位。海と山に囲まれた自然環境を魅力と捉え、特に30代の男性、シングル男性世帯、子どもを持つ共働き世帯から支持を得ました。
池本洋一SUUMO編集長(2025年3月6日、大藤碩哉撮影)
アーバンスポーツ人気、藤沢駅北口の再開発、また2032年ごろの開業を予定している村岡新駅(仮称:JR東海道線)など、神奈川県に限定したランキングでは、武蔵小杉(2位)に次ぐ3位と、桜木町(4位)を抑える結果となりました。
「SUUMO 住みたい街ランキング2025 首都圏版」について、池本洋一SUUMO編集長は、とりわけ郊外ターミナル駅の躍進について、「東京まで出なくても完結することや、コロナ禍を経てテレワークできるところ、家賃が高すぎる都内よりリーズナブルな駅が際立つ結果になった」と話しました。