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梅毒、クラミジア…「性感染症」はトイレでもうつる? 注意点を医師が解説

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性感染症にかかった人が使ったトイレを利用したら、病気がうつる?
性感染症にかかった人が使ったトイレを利用したら、病気がうつる?

 「梅毒」や「クラミジア感染症」などの性感染症(性病)は主に性交渉を通じて感染するといわれています。一方、ネット上では「性病の人が使ったトイレを使うとうつる」という内容の情報があります。もし性感染症にかかった人が使ったトイレを別の人が使用した場合、病気がうつってしまう可能性はあるのでしょうか。性感染症の感染経路や注意点などについて、性感染症内科 ペアライフクリニック横浜院(横浜市西区)院長で医師の百束全人(ひゃくそく・まと)さんが解説します。

感染者が使ったトイレを介してうつるリスクは低い

 そもそも、性感染症(STI: Sexually Transmitted Infections)は、主に性行為(膣性交、アナルセックス、オーラルセックス)を通じて感染します。性感染症の病原体の多くは、性器や口、肛門の粘膜を介して体内に侵入するケースが多く、性行為による精液や膣分泌液、血液といった体液の侵入が主な感染原因です。

 また、一部の性感染症は皮膚の接触でも感染しますが、健常皮膚であり直接的な接触がない場合は、感染のリスクがほとんどないと考えられます。

 ただ、洋式トイレの便座を介して性感染症に感染してしまうのではないかと心配する人も少なくありません。結論から言えば、性感染症にかかっている人が洋式トイレを使った直後、別の人がそのトイレを使用しても、性感染症がうつる可能性は極めて低いです。便座を介して性感染症にかからない理由として、次の3つが挙げられます。

(1)病原体の生存時間が短い
性感染症を引き起こす細菌やウイルス、寄生虫などの病原体は、人間の体内や粘膜の湿潤環境でのみ生存しやすい特徴を持っています。トイレの便座やドアノブ、洗面台の表面は乾燥しやすいため、病原体が長時間生存することはほとんどありません。

例えば、次のような性感染症の病原体は、体外に出るとすぐに死滅します。

・クラミジア・淋病(細菌)
乾燥に弱く、粘膜の外では生存時間が極めて短い。

・梅毒(細菌)
空気に触れると酸素が多くて死滅する。

・HIV(ウイルス)
熱、乾燥で容易に不活性化する。

・トリコモナス症(寄生虫)
水分がある環境では数時間生存可能だが、乾燥した便座環境では速やかに死滅する。

 このように、性感染症の病原体は、体外では長く生きられないため、便座を介して感染するリスクは極めて低いのです。

(2)感染に必要な「粘膜同士の接触」がない
多くの性感染症は、感染者の体液が直接、他者の性器や口、肛門などの粘膜に接触することで感染します。しかし、トイレの便座を使用する際、通常は粘膜同士が直接触れ合うことはありません。

便座に座ることで皮膚が触れることはありますが、通常、便座に触れる皮膚には性感染症の病原体が入り込むための傷口や粘膜がなく、感染が成立しづらいのです。特に、多くの性感染症は「皮膚感染症」ではなく「粘膜感染症」であるのが大きな違いです。

(3)日常の衛生管理で十分に防げる
仮に、感染者の体液が便座に付着していたとしても、通常の清掃やアルコール消毒、乾燥によってほとんどの病原体は死滅します。また、公衆トイレなどでは、便座を消毒するためのシートや便座クリーナーが設置されている場所も多く、感染リスクをさらに低減できます。

トイレ使用後に手を洗うことも、感染症予防には非常に重要です。HIVやB型肝炎、C型肝炎などの血液感染症に関しても、健常皮膚であり粘膜に直接触れなければ感染しないため、通常の手洗いや消毒で十分に防げます。

性感染症領域では、B型肝炎(HBV)といったせっけんやアルコールが効かない比較的消毒耐性が強いウイルスも存在しますが、次亜塩素酸ナトリウムで消毒可能です。原因菌、ウイルスを感染しないレベルに希釈するという意味だけでも手洗いは重要です。

 以上のように性感染症の大部分はトイレの便座ではうつりませんが、次のケースでは注意が必要です。

(1)トリコモナス症の感染リスク
トリコモナス原虫は、水分のある環境で比較的長く生存できるため、湿ったタオルや浴槽の水を介して感染する可能性が指摘されています。そのため、ぬれた便座に直接座ることで、ごくまれに感染する可能性があると考えられます。とはいえ、便座が乾燥していれば感染のリスクは、ほぼゼロです。

(2)梅毒、性器ヘルペス(HSV)、尖圭コンジローマ(HPV)
梅毒、性器ヘルペス(単純ヘルペスウイルス=HSV)、尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス=HPV)は、皮膚や粘膜の接触で感染するため、理論上は便座を介して感染する可能性があります。ただし、これらの細菌やウイルスが便座の上で長く生存することは難しく、通常の生活ではほぼ感染しません。

一方、トイレの便座とは異なりますが、浴室の椅子は、陰部、粘膜の接触機会が多く湿潤環境でもあるため、これらの感染リスクは上がると推測されます。

(3)傷口や皮膚疾患がある場合
皮膚に傷口や湿疹がある場合、そこから病原体が侵入しやすくなる可能性があります。また、未治療の性感染症がある場合、粘膜の損傷によって感染リスクがさらに高まります。そのため、性感染症は適切に治療するとともに傷口は保護し、トイレを使用した後はしっかり手を洗うなど、衛生管理を心掛けましょう。

 以上のように、洋式トイレの便座を介して性感染症に感染する可能性は極めて低いと言えます。日常生活で過度に心配する必要はありませんが、不安がある場合は定期的に性感染症の検査を受け、早期発見、早期対応を心掛けてください。

オトナンサー編集部

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