フレンチトーストの卵を混ぜたがる息子を描いた漫画がSNS上で話題となっています。朝食のフレンチトースト作りでは、いつも卵を混ぜる担当の3歳の息子。しかし、ある朝、まだ眠っている息子に代わってママが卵を混ぜていると…という内容で「きゅーんとしました」「うちも全く一緒!」「泣けるなあ」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
幼稚園に行きたくない気持ちも?
この漫画を描いたのは、主婦のうたママ(ペンネーム)さん(33)です。台湾系米国人の夫と台北に在住。3歳の息子を育てながら、インスタグラムでエッセー漫画を発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
うたママさん「いつものんきな投稿ばかりしているので、息子に『あなたのためにできることは全部やりたいけど、親も完璧じゃない』ということを将来知ってほしくて、こういう話も残しておこうと思いました」
Q.普段から、一緒にフレンチトーストを作っているのでしょうか。
うたママさん「そうです。いつも息子が卵を混ぜる担当でしたが、この日はまだベッドでゴロゴロしていたので、何も考えずに私が混ぜてしまいました」
Q.どれくらいの間、謝ったり、説得したりしていたのでしょうか。
うたママさん「時間にすると、多分10分くらいです。時間と心に余裕があれば短い時間なのでしょうが、何を言ってもダメでただひたすら泣かれると、ストレスでものすごく長く感じます。この日は幼稚園もあったので私に余裕がありませんでした」
Q.「ありがと」と言われたときは、どのようなお気持ちでしたか。
うたママさん「ものすごく胸が痛みました。ほとんど嫌みなのに、それに対して『ありがとう』と素直に言う息子に、うれしくも申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」
Q.この経験から、反省や教訓はありましたか。
うたママさん「幼稚園に行き出してまだ間もない時期だったので、『幼稚園に行きたくない』という背景ありのグズりだったんじゃないかなと。もっと冷静に、全体図で見ないといけなかったなあと思いました。そして、グズグズに対応するより、好きにさせてあげた方が早く事が進むことを学びました。毎回、わがままを聞くわけにはいきませんが」
Q.他に、「やりたかったのに!」で大泣きしたエピソードは。
うたママさん「言葉も上達して自分がどうしたいのか口で伝えられるようになってからは、イヤイヤ期のピークは過ぎたと思います。でも、『眠い』『おなか空いた』『疲れた』などの背景があるといまだに急にスイッチが入り、『ギャーーー!』となります。フレンチトースト事件のすぐ後、流してしまった母の便が見たかったと大泣きし、どんなに説得してもダメでした。この話もインスタに載せてあります」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
うたママさん「たくさんの方が『うちも同じ!』と言ってくださいました。フォロワーさんが他の方のコメントを見て、『うちだけじゃないんだ』と感じてもらえると、漫画を描いていてよかったと思います」
オトナンサー編集部