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まずは自分を知ること。宮古島のアイランドエステ『Churan』主宰者が「働く女性に伝えたいこと」

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取材・文:ミクニシオリ
撮影:洞澤佐智子
編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部

女性が社会に出て働くことは、もはや当たり前のこととして認識されるようになりました。だけどその現状には、まだまだ問題はあります。地方での女性の就職難、子育てと仕事の両立の難しさ、体調や健康面での問題……私たちの前には多くの壁があるように感じます。

だけど、そんな社会を「美容」の業界から、変えようとしている人がいます。宮古島のアイランドエステ『Churan』主宰者・山野友里さんは、『山野美容専門学校』を立ち上げた山野愛子さんの孫として生まれました。美容業界の中で女性の社会進出活動を推進していった祖母の背中を見て、彼女もまた、女性の自立支援活動に取り組みながら、ご自身も美容業界で活躍されています。

山野さんの宮古島や沖縄での支援活動や、エステにかける想いを聞いていくと、すべての働く女性に共通する「輝き続けるコツ」が見えてきました。

■祖母の背中を見て女性の自立支援活動に参画

――はじめに、山野さんがエステ関係で事業を始めようと思ったきっかけを教えてください。

私の祖母・山野愛子は、関東大震災や戦後の日本で女性の自立支援に情熱を注ぎ、日本の美容業界の第一人者として活躍したひとりです。そんな彼女の背中を見て育ったので、私も幼い頃から自然と美容の分野で仕事をし、祖母が作った事業を継承していきたいと考えていました。

高校に通いながら美容専門学校とのダブルスクールをはじめ、その時全盛期だったエステに興味を持ち、学びを深めていきました。大学を卒業してからは、プレイヤーとして現場に立ちながら、エステの講師、美容コンサルタントなど、色々な経験を積ませていただきました。

――なぜ、沖縄・宮古島で『Churan』を立ち上げようと考えたのですか?

兄は美容師として東京でサロン経営をしていたのですが、その過程で『カリオヤ』という一般社団法人を立ち上げました。美容業界の離職率が高い理由のひとつに、新卒時の給料が低く、学生ローンの返済が困難な方が多いという現状があります。『カリオヤ』では、学ぶ方に負担がかからないよう、助成金を利用した美容師育成コースを設けています。

美容の仕事は人を癒やす側なので、まずは自分が癒され学べることが大事と考えた兄は沖縄でも活動を始め、私もエステティシャン・セラピストの育成コースの講師として『カリオヤ』で活動することになりました。『カリオヤ』は、仮の親=仮親(カリオヤ)から命名しています。

活動を通して、地方ほど学びたくても学べない現状があることや沖縄や宮古島に住む女性たちの生活や文化も見えてきました。島の中には、シングルマザーとして子育てをされている方も多く、さらに就職難に苦しむ方も少なくありません。沖縄は、4人に1人が貧困層と言われています。そんな沖縄の現状を目の当たりにして、美容を通じて女性の自立支援活動をしていく意義を強く感じるようになり、卒業生たちの就職先や未来が少しでも広がるよう、宮古島で『Churan』を立ち上げることにしました。

――『Churan』のコンセプトを教えてください。

宮古島は現在、リゾート地としてとても人気があります。『Churan』では観光でいらした方に向け、宮古島ならではの「体験型アイランドリラクゼーショントリートメント」を提供しています。お客様には、宮古島で取れた原料を使ったオイルや、沖縄の文化などを堪能していただきながら、リラックスできる時間をお届けしています。

『Churan』で働くセラピストは、島外からいらしたさまざまなお客様との交流を通して、自らの視野を広げることができます。育成コースや研修では、エステの技術だけでなく接遇に関しても、かなり力をいれて教育しています。セラピストたちにはずっと『Churan』で働き続けてもらい島のブランドにして欲しいと思っています。

■体をケアするだけでなく、心と触れ合えるエステの魅力

――サロン運営や講師など、広い意味でエステに携わっていると思いますが、山野さんにとって「エステの魅力」とはなんだと思いますか?

エステ業界も以前と比べると自由な働き方が浸透してきており、現在はダブルワークがしやすいことがひとつのメリットですね。セラピストして専業される方もいらっしゃいますが、会社員と掛け持ちされる方やいくつかのサロンで業務委託者として働く方もいらっしゃいます。

お客様との距離が近いこともエステならではの特徴です。体をケアする方法は色々ありますが、実際に体に触れての施術には、他にはない癒やしの効果があります。人とのつながりは多様化していますが、それだからこそ「触れ合うこと」の価値も大きくなっていると思います。

■心と体に余裕を持ち、自分と向き合う時間を大切に

――ご自身のお仕事の傍ら、女性への支援活動や子育てもされていると思うのですが、なぜそこまでがんばれるのですか?

たしかに、仕事の他に子育てや介護、そして新しい学びも平行している時は、忙しさを感じます。2年前に大学に入り直した時には「自分だけに時間を費やせるうちに学んでおけたら、もっと楽だっただろう」とも思いました。ですが、私にとって新しい学びを得て、それを美容に活かすことはクリエイティブでとても楽しいことなんです。諦めたくないし、がんばっているという感覚はあまりないですね。それが誰かの役に立つことにつながるのならうれしいですし、結果的にやり甲斐にもなっています。

そうは言っても、大人になればなるほど、体が悲鳴をあげる時もあります。私は頭を休めることが苦手なので、気づくとやりすぎていることが多いのですが、日常のルーティンに瞑想を取り入れるようになってから、休息を取れるようになりました。

――女性が輝き続けるために必要なことは何か、山野さんなりの考えを教えてください。

まずは、自分と向き合うこと。自分に向き合うことで「気づき」が生まれます。その「気づき」を見落とさないようにするには、心と体に余裕が必要です。自分と向き合う時間を大切にすることで、「学びたいこと」「やりたいこと」が見えてくると思います。

心と体に余裕を作るためにはリラックスできるエステはとても適しています。健康は資本ですから、20代、30代のうちから自分の心と体に意識を向けてみてください。元気な状態で学びを深め、自分の可能性を広げていきましょうね。

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