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「潔癖症」と「きれい好き」…何がどう違うの?【精神科医が回答】

オトナンサー

美容・健康

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どうして「潔癖症」になる…?
どうして「潔癖症」になる…?

 他人が触れた物や、汚れ・雑菌などを過度に気にする性質として知られる、いわゆる「潔癖症」。「手を洗っても汚れているように感じて、繰り返し洗わないと気が済まない」「電車のつり革を握れない」「他人が作ったおにぎりやサンドイッチが食べられない」といったケースがよく聞かれますが、ネット上では「なんで潔癖症になるんだろう…」「ただのきれい好きと潔癖症の違いが分からない」といった疑問の声も聞かれます。

 潔癖の度合いについて、精神科専門医の田中伸一郎さんは「日常生活に支障が出てきた場合は要注意」と指摘します。潔癖症に関するさまざまな疑問について、詳しく教えていただきました。

「きれい好き」な家庭で育った人に多い可能性

 実は「潔癖症」というのは、精神障害の病名ではありません。潔癖症は「強迫症(強迫性障害)」という心の病気と関係があり、医学的には両者を区別することが重要になります。

 潔癖症の人は、自分の体を清潔に保つために、外出中は汚染している(またはその可能性がある)物には触らないように気を付け、帰宅後は忘れずに手を洗い、うがいをします。帰宅後、すぐにシャワーを浴びて、服を着替えたいという人もいるでしょう。家では、小さなゴミやホコリを見つけると徹底的に掃除をします。自分の物を他人に触られることを嫌う人もいるでしょう。

 周囲の人からすれば、こうした行動は単なる「きれい好き」を通り越して、「ちょっぴり窮屈だな」「過剰だな」と感じるかもしれません。

 一方、強迫症(強迫性障害)の人の場合は、何時間も、不必要なまでに手洗いや掃除を繰り返し、日常生活に支障が出てきます。強迫性障害の場合には、何らかの脳機能の異常があるのではないかと考えられています。

 なぜ潔癖症になるのか、きちんとした医学的なデータはないのですが、潔癖症はいわゆる「きれい好き」な家庭で育った人にみられやすいかもしれません。ネット上では、コロナ禍を経て「潔癖症がひどくなった」「ますます潔癖になった」という人も少なからずいるようですが、感染症について膨大な量の情報にさらされたコロナ禍を経て、状態を悪化させていることは十分にあり得ることだと思います。

 家族や友人から指摘されて、「自分は潔癖症かもしれない」と自覚している人の中には、「もしかしたら自分は強迫症(強迫性障害)かも…」と心配している人もいるのではないでしょうか。

 先述したように、潔癖症は精神障害の病名ではなく、それだけでは治療の必要はありません。従って、診断基準もありません。一方、日常生活に多大な支障が出ている強迫症(強迫性障害)の場合、アメリカ精神医学会による診断基準があり、薬物療法や行動療法などの専門的な治療が行われます。

 最初のうちは潔癖にすることで気分がスッキリしていたのが、知らず知らずのうちに「やらなければならない」という考えに縛られ、苦痛を感じるようになってきたら要注意です。だんだんと手洗い、掃除、鍵の確認などの「繰り返し行為」が過剰になって、一日の大半の時間を費やしてしまう場合、強迫症(強迫性障害)を発症しているかもしれません。

 自分自身や家族に、次のような様子がみられたら、強迫症(強迫性障害)の発症を疑って、精神科クリニックの受診を検討してください。

・手を洗い過ぎて肌が赤くなっている
・自分の物を他人には絶対に触らせない
・ゴミの量が多い
・掃除のしすぎで水道料金が高い
・鍵の確認のため、外出が一苦労になっている

 受診の前にできることとして「セルフモニタリング」があります。例えば、手洗いの時間と回数、掃除した場所・方法・時間などを記録して、「きれい好きの行動」を見える化してみるとよいでしょう。もちろん、こうした記録は、どうやったら減らしていけるのかを考えるための材料にするために行うものです。家族や友人に、「きれい好きの行動」が過剰になっていないかどうかを聞いてみるのもよいと思います。

 最後に、自分が潔癖症であることを自覚している人、また、身近に潔癖症の家族・友人がいる人に向けて、アドバイスをお伝えします。

 意外に忘れられているのが、潔癖症の人は「きれいにしてしまえば、気分がスッキリする」ということです。そのため、たとえ周囲からやめるように注意されたとしても、きれい好きであることに罪悪感を抱く必要はありません。むしろ、自分が思うように「きれい好きの行動」をやり切った方が、気分が安定します。

 周囲の人は、潔癖症の人のことを「治そう」と必死にならず、そっと見守るくらいの方がよいのかもしれません。

オトナンサー編集部

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