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まるで走るバスタブ! 80年前の「泳ぐフォルクスワーゲン」完全レストア車が日本になぜ? ある企業の「資料」に

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大阪の造形メーカー、海洋堂には実物のドイツ軍用車両が保管されています。いくつかあるなかで、目についたのがバスタブのようなユニークな形状をしたクルマです。実はこれ、日本に数えるほどしかない激レア車でした。

大阪の倉庫に眠る激レア水陸両用車とご対面!

 大阪府の門真市にある造形メーカー「海洋堂」は、その精密で優れた造形技術が高く評価され、アニメや特撮関係のフィギュアだけではなく、食玩の動物や小型スケールの戦車、恐竜、さらには仏像など多種多様なミニチュアの製作・販売を手掛けています。

 また、千葉の幕張メッセで年に2回行われるガレージキットの展示・販売イベント「ワンダーフェスティバル」も長年に渡って同社が主催しています。その海洋堂を先日、筆者(吉川和篤:軍事ライター/イラストレーター)は訪ねました。

Large 240220 typ166 01海洋堂の本社ガレージ前で実物のドイツ軍用水陸両用車「シュビムワーゲン」に乗る、同社の宮脇修一専務。同車は彼の情熱により、ここで保管されている(吉川和篤撮影)。

 主な目的は、本社倉庫に保管されているドイツ製の8.8cm(88mm)高射砲を取材すること。ただ、これとは別に、隣接するガレージにあったドイツ軍用車両の見学も同時に行うことができました。

 そこで目に入ったのが、まるでバスタブにタイヤとライトが付いたかのようなユニークな舟型をした形状のクルマです。

 それは第2次世界大戦中にドイツで開発された「シュビムワーゲン」という水陸両用車。同車は日本でもよく知られた「フォルクスワーゲン」の軍用モデルといえる「キューベルワーゲン」をベースに開発された車両で、水上航行ができるよう車体後部の下側にスクリュープロペラを装備しているのが大きな特徴です。

 なお、名称の「シュビムワーゲン」はドイツ語で「泳ぐ車」という意味であり、いうなれば「水陸両用車」という単語そのままのネーミングになります。原型の「フォルクスワーゲン」がドイツ語で「国民車」という意味なので、それと同様の呼び方といえるでしょう。

 こちらの「シュビムワーゲン」は、当時造られた実物で、大戦終結から80年近く経った現在では極めて貴重な車両になります。どうして、このような珍しいクルマが、工場や倉庫などが広がる門真市にあるのでしょうか。

 実は、この軍用の水陸両用車は、海洋堂の専務取締役で模型好き&ミリタリー好きな宮脇修一氏が、少年時代の夢を実現するとともに会社の資料として購入したものでした。

ポルシェ博士の国民車から軍用車へ

 このドイツ軍用の水陸両用車「シュビムワーゲン」のルーツを辿ると、前述した“国民車”、すなわち「フォルクスワーゲン」に行き着きます。

 1934(昭和9)年3月、すでにドイツの政権を掌握していたヒトラー総統は、ベルリンで開催された自動車ショーでの演説において、広く国民に自動車を普及させる国民車構想を発表します。そして大衆車の開発に取り組んでいたフェルディナント・ポルシェ博士に白羽の矢を立て、その開発を依頼しました。

 こうして1938(昭和13)年に誕生したのが、有名な「フォルクスワーゲン」のTyp 1(タイプ1)、いわゆる「ビートル」です。同車は大戦後も造られ続けられ、21世紀初頭までに累計で2150万台以上も生産された、屈指のメジャーモデルです。

 ただ、ドイツ軍やポルシェ博士の設計チームは、早い時期からこの国民車の軍用化も考えていました。それがTyp82「キューベルワーゲン」です。

Large 240220 typ166 021943(昭和18)年頃に2人のドイツ兵が乗り込んで、後部のスクリューを下ろして水上を航行する「シュビムワーゲン」。ドイツ国防軍(陸軍)や武装親衛隊などで使用された(吉川和篤所蔵)。

 同車は「フォルクスワーゲン」のコンポーネントに、生産効率の良いプレス製の箱型ボディを架装したものです。しかし、エンジンと駆動方式が「フォルクスワーゲン」そのままのリアエンジン・リアドライブ(RR)方式であったため、アメリカ軍のジープのような高い悪路走破性は得られませんでした。それでも1940(昭和15)年8月から1945(昭和20)年4月までに5万1000台近く生産されて、ドイツ軍の自動車化を下支えしています。

 このように、大戦前半からドイツ軍将兵の足グルマとして多用された「キューベルワーゲン」ですが、いざ前線に投入されると河川や小さな湖沼程度なら独力で渡れる水陸両用車の要望が高まりました。そこで「キューベルワーゲン」をベースに本格的な小型軍用車両として開発されたのがTyp166「シュビムワーゲン」です。

 1942(昭和17)年から生産が開始された同車は、角張った箱型ボディの「キューベルワーゲン」とは異なり、曲面構成のボディなのが特徴です。しかし、このような形状にすることで軽量化と強度確保の両立に成功しています。

 足回りは不整地に強い四輪駆動となったほか、エンジンも出力が向上したものになっています。ホイールベースも「キューベルワーゲン」より40cm短い200cmにしたことで、取り回しや悪路走破性などが向上しました。そして後部には、エンジン駆動の切り換えで回るスクリューも装備されています。

世界的にも貴重な実物「シュビムワーゲン」

 こうして、軍用車としても完成の域に達した「シュビムワーゲン」は終戦までに1万4000台以上生産されましたが、原型の「キューベルワーゲン」と比べるとその生産数は3分の1以下であり、しかもその機動性の高さゆえに酷使された車体も多かったことから、現在では実物車両があまり残ってない状況です。

 それでも1988(昭和63)年からヨーロッパやアメリカのコレクターの手を経て少しずつ日本にも来ており、いまでは3台以上が国内にあるとのこと。なお最近では、フレームやミッション、フロントデファレンシャルなどは実物を使用するものの、ボディは新造という、いわゆるリファービッシュ方式で修復した「シュビムワーゲン」もチェコなどで生まれているといいます。

Large 240220 typ166 03左側後部から見た「シュビムワーゲン」。エンジンルームの上には浮航時に水を被らないようマフラーと排気管がレイアウトされ、後部には折畳んだスクリューがある。また実車にはないテールランプが追加されている(吉川和篤撮影)。

 海洋堂の宮脇専務が購入した「シュビムワーゲン」もそんな実物の1台になります。ハナシを聞いたところ、ブルパック式のデフォルメシリーズなどを開発する際に資料として役立っているのだそう。また以前、ミリタリーイベントなどに貸し出された際には、宮脇専務もドイツ国防軍の将校に扮して2人の兵士が乗った「シュビムワーゲン」の横に立ち、往年のタミヤ模型のボックスアートを完全再現することで、話題になったこともありました。

 2024年2月現在、この車両は国土交通省の自動車登録を行っていないため、ナンバープレートは付いていません。しかし、国内の保安基準に合わせてウインカーやテールランプなどはすでに追加で装備されています。

 宮脇専務も、そのうち同車のポテンシャルを活かした水上航行も行ってみたいと話されていたので、いつの日かそうしたイベントが実現する事を願わずにはいられません。

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