根は優しい人なのかもしれません。
前野コトブキさんは東京在住50余年のイラストレーターで、これまでにビジネス書籍からテレビ番組内のフリップイラストまで幅広く手掛けてきました。会社員時代からのダブルワークを含めるとその歴は25年。そんな前野さんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「怖いけど本当は優しい? 女性に遭遇」です。
――前野さん、今回の作品を作った背景を教えてください。
「怒り」をテーマに、哲学的かつ生物学的に漫画にしてみました(大げさ)。
――今回も珍しい場面に居合わせましたね……。おばさんの怒りのボルテージはどのくらいのものだったですか。
終始ハイボルテージでしたね。怒髪天を衝(つ)く勢いで……。
――人が怒っているのを見ていい気分はしませんけど、このおばさんはどこか抜けている感じがします。
怒る理由も言っていることも分からないでもないのですが、何かね~って感じでした(笑)。
――店員さんも、せんべい入り段ボール箱をおばさんに手渡してしまう当たり、天然ボケなのか案外ずぶといのか。
なかなかのあしらい上手に見えました。
――結局どのくらいの時間、おばさんはお説教をしていたのでしょう。
15分くらいでしょうかね~。ずーっと横で聞いていた私も私ですが……。
――前野さんは最近、声を荒げるほど怒りに打ち震えた経験はありましたでしょうか。
声を荒げるだけの声量と肺活量が不足しているようで。怒ってもコイみたいに、口をパクパクさせる程度です。
――コイみたいに……! そんなとき自分の怒りを鎮めるための必殺技があれば教えてください。
冷水で顔を洗います。まぁ、頭を冷やす的な行為です。
――意図せず他人の逆鱗(げきりん)に触れてしまいがちな人たちにひと言お願いします。
怒りの沸点って人によってまちまちなので、気を付けましょう!
――漫画の読者にひと言お願いします。
カッカせずに、日々を過ごせることを祈っています!