憧れのあの街へ行きたかったのです。
サンさんは東京在住13年で、現在夫とふたり暮らしのイラストレーター。趣味は漫画やアニメ、映画、写真、旅などで、自称「節操なし」にいろんなことに手を出しては、日常の絵日記や旅の漫画としてブログに掲載しています。そんなサンさんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「上京の思い出」です。
――サンさん、今回の作品を作った背景を教えてください。
春の、新生活のために東京に出てくる人や、新生活応援フェアなどの特集を見ていると自分の上京時のことも思い出します。
――私も十数年前のことを思い出します。何もかも輝いて見えました。
すみません、私はあんまり輝いていませんでした……。専門学校を退学して暗い気持ちで東京に来たんです。当時恋人だった夫のイーさんのところに転がり込むように。それでも心機一転の期待の気持ちはありました。
――そうだったのですね。何歳のときに上京したのでしょうか。当時はどの駅に住んでいましたか。
たしか25歳になる前くらいです。横浜に近い神奈川新町に住んでました。
――それにしても、慣れない街で電車に乗り間違えると慌てますよね。
慣れないと本当に迷いますね。今でも路線がありすぎて迷います。
――この日、ちゃんと吉祥寺駅に行かれたのかどうかも気になります。
無事に乗り換えてたどり着けました!
――吉祥寺以外で、上京間もなく出掛けた東京の街はどこでしたか。
定番のお台場に行ったり汐留に行ったり、そのほかは繊維の街である日暮里にも行きました。
――あの頃の自分に今、声を掛けるとしたら、どんなことを言ってあげたいでしょうか。
あの時、心底自分に自信がなくて心が真っ暗だったけれど、なんとかなりました。
――この春、東京へ出てきた人たちにひと言お願いします。
新生活おめでとうございます! 東京で乗り間違えても大丈夫! みんなけっこう、やってると思います。
――漫画の読者にひと言お願いします。
地元の大阪でもしっかり乗り間違えたりします。