記念すべき第1弾は、自らメディアを立ち上げた高橋快さん。
大学の体育会に所属し、プロサッカー選手を目指した彼は、初海外ひとり旅で何を感じたのか。なぜメディアの世界へと足を踏み入れたのか。
ロンドンに魅せられた大学生が目指すものとは。
非日常の世界へと飛び込みます。
高橋快 (21)
神奈川県藤沢市出身。青山学院大学4年。幼い頃からサッカー選手を目指し、大学では3年次まで体育会に所属。大学2年次にアメリカ、3年次にヨーロッパへのひとり旅を経験。同じく3年次には株式会社TABIPPOの学生スタッフとして、webマガジンPERRYで記事を執筆。現在は、雑誌のようなwebメディア「LONDAM 」にてアーティスティックディレクターを務め、ファッションや旅など、素敵な人生を送るヒントを発信している。将来の夢は自身のファッションブランドを持ち、世界で勝負すること。
1.サッカー以外の世界が見たくて
ー今までインスパイアを受けた国はどこですか
1つじゃなくても良いですか?(笑)やっぱり初海外のアメリカは外せないですね。ゲストハウスで26歳くらいのイラン人と出会ったんですよ。最初は「いい年して何してるんだよ。。。」って思ってました(笑)
でもその人はフリーライターで、生活の一部として色々な国に行って、お金を生み出してたんですよ!お金を貯めて旅をして、なくなったらまた貯めて、、、のサイクルが当たり前だと思っていたので、衝撃でしたし魅力的に見えましたね。
あとロンドンとアムステルダム。中でもロンドンはかなり影響を受けました。
ーロンドン!どんな所に影響受けましたか
昔からイギリスの映画やファッションは好きでした。「憧れの街」って感じでしたね。
ロンドンは他のヨーロッパの都市は違って、伝統を守りつつも新しいものを受け入れて、革新している都市だと感じました。ロンドンの街は流行を作り、常にイノベーションが起きてる印象ですね!
photo:NYで出会ったイラン人とロンドンで再会
ーロンドン愛がすごい伝わってきます(笑)
非日常的な世界へ飛び込んだきっかけは何だったんですか?
1番はプロを目指して続けたサッカー人生の終わりを意識し始めたことですね。幼いころからプロになることを信じて疑わずに続けてきました。でも周囲がプロになる中で、確実に存在する距離を強く意識し始めたんです。
その時に初めて、「もしプロになれなかったらどうするか?」という疑問に答えられない自分に気づいて、「自分からサッカーを取ったら何が残るのか?」という事を考えました。そこで「サッカー以外の世界をもっと見てみよう」と思って旅に出たのがきっかけです!
ーそこでアメリカ1人旅へ
そうです。最初の1人旅は、自分の悩みを解消し、価値観に大きな変化を与えてくれましたね。「サッカー以外にも、世界には楽しいことがたくさんある」と身をもって実感出来たことが1番の学びでした。ゲストハウスで出会った人たちは、PC1つでお金を稼いで、旅をしながら暮らしている人たちが多かったです。1年間お金を貯めて、それを消費するだけだった僕。当たり前の形だと思っていた価値観が、彼らとの出会いを通して崩れ落ちました。
2.挫折が教えてくれた生き方
ーそこでの経験が今のメディアにかなり活きてるんですね
帰国後は、そういう生き方にすごく憧れて、自分のスキルを身につけることに注力しました。
その1つがTABIPPOの学生スタッフです。PERRY(webマガジン)で記事を書き、グラフィック系のデザインも少しずつ学んだり、色んなことに手を出して、自分はどういった事にワクワクしてやれるのかを突き詰めていきました。その時大事にしていたことは「考える前にやってみる」ことでした。
ー「考える前にやってみる」
分かっていてもなかなか出来ないと思うんですが、どうして出来たんですか?
人は理論的に考えてからだと、やらない理由ばかり探してしまうんです。「現実的な視点フィルター」や「はみ出したくないフィルター」が作用したりして。でもそんなフィルターがあると人生つまらないし、やってやろうと思えば人は何でもやれると思うからです。
これは精神論ではなく、目標との距離をしっかりと捉えて、過程を細分化して、それに対して適切な努力を重ねていけば、必ず達成出来るということです。
実際、サッカー選手になれなかったのは、プロになるために存在する差に対して、適切な努力が出来なかったから。目標に近づくために適切な努力をすれば、目標に届かないことなんてないと思ってます。
「がむしゃらに適切な努力をする人」
これが最強なんじゃないかなって思います!
ーサッカーの経験が今でも活きているんですね!
その経験があったからこそ、個人でメディアを立ち上げることも不可能じゃない!って思えたんですか?
そうですね。とりあえずやってみよう!って思えました(笑)
あとは、自分が新しいことを起こしたいタイプの人間ってことや細部をこだわりたい性格だったのもありますね。メディアの会社でインターンも考えましたが、それだと100%満足のいくコンテンツは作れないと思ったんです。さすがに会社のメディアを100%自分の好みには出来ないので(笑)
3.メディアのその先へ
ーたしかに出来ないです(笑)そんなことしたら怒られちゃいますよ。。。
自らが編集長を務める「LONDAM 〜素敵な人生は知ることから〜」にも、かなり強いこだわりがありそうですね。
名前に「素敵な人生は知ることから」とあるように、明日からの人生を豊かにしてくれるものは少しばかりの知識だと思ってます。つまり”なにかを知る”という行為だと思っているので、誰もが知ってる様な情報ではなく、LONDAM独自のテイストのある情報を発信し続けていきたいです。
あとは「webメディア×雑誌」を意識しています。書店に行って雑誌を手に取るワクワク感や温もり、webメディアの手軽さや利便性を合わせて、いつも持ち歩くモバイルの中に温もりある紙の雑誌を再現した感じです!
ーさすがのこだわり。。。
今後はこのメディアをどうしていきたいですか?
収益化も考えていますけど、1番はクオリティの高いコンテンツを常に提供することだと思ってます。あとはふとした時に、LONDAMを読もうってなるような、それだけの価値を提供していきたいです。
内容はファッション色を強くしていく予定です!実は来年、語学とファッションを勉強しにロンドンに留学するんです。今はメディアをやっていますが、将来的にはファッションデザイナーを目指しています!
ーファッション!?
急に新しいワード出てきましたね(笑)
なんでメディアやってるんだって感じですよね(笑)
今はファッションイラスト挑戦中です。お店を回り、そこの商品を見てコーディネートや着こなしを考えてそれを絵に起こす。写真でルックを提案するのが主流ですけど、イラストで提案するとなると、映画の中の人物に抱く憧れと同じような感覚があるかなって。現実には存在しない誰かにインスパイアされた方が、どこか個性的で面白いでしょ!って思いです(笑)
ー新しいことしたいって性格が表れてますね!そしてロンドンへの留学。原点へ戻るんですね。では最後に、高橋さんにとってロンドンとはどんな場所ですか?
なんかanother skyみたい!(笑)
自分にとってロンドンとは、書斎みたいな場所です。
自分の価値観を形成してくれた多くの人たちの、インスピレーションはここで生まれてます。当時のものがそこにはずっと残っていて、それは書斎に大切にしまっておく本のようなイメージ。
読み返して、いつでも僕の指針となってくれるものが、ロンドンには溢れているということです。そして、これから自分が作品を生み出して行く場所でもあるからですね。
編集後記
サッカー選手の夢からアーティスティックディレクターに。そしてファッションデザイナーへ。ロンドンに刺激された彼の挑戦はまだ始まったばかりです。
「素敵な人生は知ることから」
豊かな人生の第1歩は知ることから始まります。
高橋さんが立ちあげた「LONDAM 〜素敵な人生は知ることから〜」を是非ご覧ください。
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次回はバイリンガル女子大生。
高校時代アメリカに留学し、これまで約20か国へ。そして、日本で行う国際交流とは。
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