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【AI】「ビリオン×スクール」“零”山田涼介だけじゃない ロボット、採点…実際の教育現場にも導入

オトナンサー

エンタメ

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「AI」は実際に教育現場で活躍している!
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 人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さん主演で、「AI」(人工知能)をテーマにした学園ドラマ「ビリオン×スクール 」(フジテレビ系、毎週金曜午後9時)の最終話が9月13日に放送されます。同作は、日本一の財閥系企業のトップであり億万長者(ビリオネア)の主人公・加賀美零(山田さん)が、身分を隠して学校の教師となり、自身が開発した超高精度動的教育用AIプログラム「ティーチ」(安達祐実さん)や無敵になれる「AIスーツ」などを駆使しながら、生徒たちが抱える問題を解決し、登場人物たちの成長していく姿を描くコメディーです。

 近年、実際の教育現場では、教師のオーバーワークや生徒たちが抱える複雑な問題が指摘されており、企業同様に学校においてもAIの導入が進んでいます。保護者世代が驚くようなAIが導入された学校も少なくありません。

“イマドキ高校生”が抱える問題は複雑化

 本作では、零の解決方法は“ドラマならでは”ですが、生徒が抱える問題はリアリティーがあるものばかりです。零が受け持つ絵都学園3年0組の生徒の中には、ひとり親で学費を稼ぐためアルバイト漬けの日々を過ごす結果、成績が落ちた西谷翔(水沢林太郎さん)、孤独感からSNSに依存し、フォロワー数で自分の存在意義を見出している松下リナ(倉沢杏菜さん)らが登場しました。

 また、同僚の教師たちは、“事なかれ主義”の教師がほとんどで、昨今の高校生が抱える問題の中には教師の領域を超えるものや生半可な覚悟での介入が難しいものが多く、一般教師は立ち入りにくいのが現状といえるでしょう。

 零は、生徒が抱えるこうした複雑な問題を、最新のAIや海外の映画制作チームとの連携、物件や株の買取などダイナミックな方法で解決に導きましたが、現代の生徒が抱える問題の解決は、それだけ難しいことを表していると解釈できるのかもしれません。

親世代は驚き! スキャンで採点、教えるAIロボットも

 零が開発したAIの中にはテスト問題の作成・採点の「自動化ツール」、円滑なクラス運営を行える「データ管理ツール」などがあります。これらに似たものや、ティーチほど人間に近くはありませんがコミュニケーションをとれるロボットは実際の学校ですでに導入されています。

 例えば、全国各地の学校では「統合型校務支援システム」の導入が進んでいます。同システムは、児童生徒の情報をデータで管理でき、一人一人の検索や名簿の作成のほか、成績データの入力、体力テストの結果の管理を行えます。さらには施設・設備の予約管理、学校や自治体におけるデータ共有やメッセージの送受信なども可能です。

 内閣府による「統合型校務支援システムの導入促進について」ではこのシステムの効果が明らかになっています。大阪市がプライベートクラウドの構築により導入 (平成25年3月から31校で試験導入、平成26年度全校稼働)したところ、教頭(人・年)は229.8時間、クラス担任(人・年)については224.1時間の削減につながりました。つまり、1日あたり1時間近く業務時間が少なくなったといえます。

 統合型校務支援システムにより、教材研究の時間をとれるようになった教師や、休みがちな生徒に早い段階で対応できた教師などもおり、教育の質が高まっているといえます。
 また、民間企業が学校に提供するサービスにもさまざまなものがあります。例えば、株式会社教育ソフトウェアが手掛ける「採点ナビ」は、解答用紙をスキャンするだけで採点を完了できるだけでなく、正答率も自動で出せる便利なシステムです。また、広島県三次市立青河小学校が導入したAIロボットの「ユニボ先生」も興味深く思います。ユニボ先生は対話しながら学習内容を教えることができます。

 保護者の高学歴化が関係してなのか、保護者が教師に求めることは年々多くなっているようにも思います。また、複雑な事情を抱える児童生徒や共働きの世帯も増えており、教師が子どもたちに目をかけなければならないことも増えています。そうした中で、AIが教育現場において今後どのように貢献していくのか、期待ができそうです。悩みや不安を抱えている保護者、生徒がAIに相談し、解決できる世界が来るのが、近いのかもしれません。

西田梨紗

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