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病気に発展も? 歯の「かみしめ」「食いしばり」の原因と改善・予防法

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ライフ・美容

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かみしめ癖に効果的なマウスピース
かみしめ癖に効果的なマウスピース

 日頃、「上下の歯の状態」を意識して生活している人は少ないと思います。歯の「かみしめ」「食いしばり」の癖というと、力を入れて思い切りかみしめる姿をイメージしますが、何もしていないときに少しでも歯が触れ合っていると、たとえ強くかんでいなくても歯や顎に悪影響が出るようです。ネット上では「ずっとかみしめているかも」「かみしめ癖で歯がすり減っていると言われた」などの声が上がっています。

「かみしめ癖」について、吉祥寺まさむねデンタルクリニック理事で歯科医師の園田茉莉子さんに聞きました。

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Q.通常時、上下の歯はどのような状態が望ましいのでしょうか。

園田さん「これを読んでいる今、お口はどのような状態になっているでしょうか。唇は閉じていますか? 開いていますか? 上下の歯をかんでいますか? それとも隙間がありますか? もし唇が閉じていて、歯をかんでいないのであれば、安静時の口元は問題がないといえるでしょう。筋肉も靭帯(じんたい)も全てがリラックスしている状態で、上の歯と下の歯の間は2~3ミリほど開いているはずです」

Q.何もしていないときに少しでも上下の歯が触れ合っていると、それだけで「かみしめ」「食いしばり」というのでしょうか。

園田さん「かみしめ、食いしばりは強い力で上下の歯をかみ合わせることです。上下の歯が軽く触れる程度では、かみしめ、食いしばりとはいえませんが、食事以外で歯の接触が常態化していることをTCH(Tooth Contact Habit=歯列接触癖)といい、筋肉や靭帯、歯がリラックスできず、さまざまな部位に負担がかかります」

Q.かみしめ、食いしばりと「歯ぎしり」の違いは。

園田さん「歯は基本的には食べ物をかみ切り、かみつぶすためにあります。つまり、本来は食事のときだけに機能するはずの器官ですが、本来の目的のとき以外に上下の歯をすり合わせたり、かみしめたりして接触させる動作は次の3つに分類されます。

・歯ぎしり…上下の歯を前後左右にすり合わせる運動で、睡眠時に起こることが多いです。ギシギシ、ギリギリと音が立つほどの力がかかることもあります。
・かみしめ、食いしばり…上下の歯を強くかみ合わせる動作のことです。音は立ちにくく、睡眠時にも覚醒時にも起こることがあります。
・タッピング…上下の歯をカチカチと何度もかみ合わせる動きです。

歯ぎしりは口元が動いて音もするので周りが気付きやすいですが、かみしめや食いしばりは音がしないので周囲も本人も気付きにくいです。かみしめ、食いしばりと歯ぎしりのどちらが出やすいかは人によります。複合的に出ることもあります」

Q.かみしめや歯ぎしり、TCHの原因は。

園田さん「それぞれの原因は、睡眠時と覚醒時とで異なります。

睡眠時に起こるかみしめ、歯ぎしりは睡眠中の脳の活動によって引き起こされることが分かっています。これには、ストレス▽性格▽遺伝▽飲酒▽喫煙▽特定薬の服薬▽特定疾患などが関与していると考えられます。かみ合わせが原因との説もありますが、科学的根拠は示されていません。高い枕で上下の顎が近い位置関係になり、かみしめや食いしばり、歯ぎしりを起こしやすくなっている可能性もあります。

一方、覚醒時のかみしめやTCHもストレスが関係する場合がありますが、作業などに過度に集中しているときにかみしめたり、意識的に行っていたりする場合もあり、生活や環境の中で付いた“癖”と考えられます」

Q.かみしめ癖などを放置すると、どうなるのでしょうか。

園田さん「食事で歯が接触する時間は1日計20分程度といわれます。しかし、かみしめ癖などで長時間上下の歯が接触すると、その分、正常でない力がかかり続けることになります。その力は男性で60キログラム程度です。

人体の中で最も硬い歯といえども、次第にすり減ったり、根元が欠けたりします。それに伴い、知覚過敏や虫歯のリスクが高くなる他、歯茎の炎症、痛み、出血、骨が溶けるなど、歯周組織にも症状が出ることがあります。顎の関節にも負担がかかります。口を大きく開けたときにカクカク音がするなど『顎関節症』の症状がみられたり、顎周りや首周りの筋肉に痛み、凝りを感じたりすることもあります」

顎の疲れにも注意

Q.かみしめ癖などの有無はセルフチェックできますか。

園田さん「習慣化していると、歯がすり減っていることがあります。歯は多くが“山”と“谷”を成していますが、その山の部分がとがっておらず、平らになっていたり、前歯の先端がすり減った分、内部の色が見えたりします。舌の脇に歯を押し付けた痕があったり、頬の内側に上下の歯がかみ合わさった痕(白い線)が残っていたりすることもあります。

朝起きたときに顎周りの筋肉に疲労感がある場合は、睡眠時のかみしめや歯ぎしりが考えられます。口を大きく開けたり顎を動かしたりしたときに、カクカク音がする▽痛みを感じる▽口が開きにくい――といった場合、顎関節症の可能性があるので早急に歯科医院を受診しましょう」

Q.かみしめ癖などの改善は可能でしょうか。

園田さん「睡眠時の場合、ストレスが原因の可能性が高ければその対策を、薬や飲酒、喫煙が原因であれば、処方の変更、飲酒や喫煙への指導などを行うことで解決することもあります。

覚醒時の場合は『歯を接触させている』と認識することが大切です。自分で『いつ行っているのかを知る』または『行っている瞬間に気付く』ことが第一歩となるので、例えば、普段よく目にする場所に『(これを見たら)かみしめていないか確認する/しないように意識する』と張り紙をするなどの工夫が有効です。

その他、対症療法として、ナイトガード(歯がすり減ったり、歯に直接力がかかったりするのを防止する装置)やスプリント(顎関節への負担を軽減するための装置)といったマウスピースがあり、基本的には保険適用の範囲で受けられます」

Q.子どもの歯ぎしりを心配する声も多いです。

園田さん「歯ぎしりをするお子さんは意外に多く、それを心配するお母さんも多いです。ただ、お子さんの場合はそんなに心配ありません。乳歯と永久歯が生え変わりの過程で混在し、かみ合わせが不安定になっていることが原因の場合が多く、完全に生え変われば改善するからです」

Q.予防する方法はあるのでしょうか。

園田さん「先述のように、ストレスが原因になる場合が多いのですが、そのコントロールが難しい場合、セルフマッサージやナイトガードの使用をすすめています。簡単にできる工夫は、低い枕にすることです。先述したように、高い枕が原因になる可能性もあるので試してみる価値はあります。ただし、枕を変えると逆にストレスにつながる場合もあり、注意が必要です。

いずれにせよ、現代はストレスの多い社会なので、これらの症状から完全に解放されることは少ないです。かみしめや食いしばり、歯ぎしりは現代人の8~9割に見られるとの報告もあり、こうした習慣のある方が普通ともいえます。これらとうまく付き合い、体の寿命よりも先に歯の寿命が来ないようにすれば、ずっと健康でおいしいものを食べ続けることができる、豊かな人生になりますよ」

オトナンサー編集部

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