こりゃ実現したら凄い…。
マックス300席もイケる?
スペインのデザイナーオスカー・ビニャルス氏が、「破壊的(disruptive)」と称する設計を持つ民間航空機「Sky OV Evo」を動画サイト「YouTube」などで公開しています。この機体はアメリカ空軍が運用する「B-2」をはじめとする、エイのような胴体形状を持つ「全翼機」を、さらに押しつぶしたような胴体形状が特徴です。
「Sky OV Evo」のイメージ(画像:「OVI's Design」YouTubeチャンネルより)。
「Sky OV Evo」は上位クラスを設けない場合は最大300席、そうではない場合は最大200席を搭載し、マッハ1.2(1470km/h)の超音速でフライトするとしています。全長は45.5m、全幅は66.8mで、既存の空港設備を活用できるサイズとも。航続距離は1万6600kmとしています。
同氏の説明によると、「Sky OV Evo」は全翼機とすることで、機体全体で揚力が得られるようになり、燃料効率の向上が期待できるほか、乗客収容力の向上にも寄与するとしています。動力は水素燃料と電力でまかなわれ、CO2排出もゼロに。また、機体の塗装に光を吸収する材料を用いて太陽エネルギーを電力へと変換する機構なども組み込むことができるとのことです。
なお、この「Sky OV Evo」はあくまで設計が公開されたのみで、具体的な製造・実用化にはつながっていません。ちなみに全翼旅客機は、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスも「ZEROe」プロジェクトとして研究を進めており、こちらは2035年の実用化を目指しているとのことです。