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「母乳じゃなくてごめんなさい」なんて思わないで。小児科医が伝えたいこと

マイナビウーマン

ライフ・美容

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母乳育児の素晴らしさが語られがちな今、母乳が出なかったり、育児用ミルクを選んだりしたことに罪悪感を持つお母さんもいます。でも「環境に合わせてお母さんが選べばいいし、罪悪感を持たなくていい」と森戸先生。そこには深い理由があって……。

確かに母乳には免疫物質が多い

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(photoAC)

周囲から「やっぱり赤ちゃんには母乳育児が一番いい」「粉ミルクや液体ミルクは赤ちゃんにとってよくない」なんて言われると、ミルク育児をしているお母さんは、つらい気持ちになってしまいますよね。

確かに母乳には、分泌型免疫グロブリンA(s-gA)、白血球、サイトカインなど、特有の免疫物質が入っています。母乳のほうが、赤ちゃんが髄膜炎や胃腸炎、中耳炎、気道感染症などの病気にかかるリスクが下がり、先進国の中産階級でも入院のリスクが下がることもわかっているのです。ですから、母乳育児をお母さん自身が希望されていて、可能な場合は、母乳育児がいいでしょう。

では、育児用ミルクは本当に「よくない」のでしょうか?

育児用ミルクはよくないもの⁉

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(photoAC)

育児用ミルクには免疫ブログリンや白血球は入っていませんが、脂肪酸、オリゴ糖、ラクトフェリン、ムチン、リゾチームといった免疫系を助ける物質的が入っていて、抗炎症作用や免疫調節機能があるビタインA、C、E、Kが含まれています。つまり、できる限り母乳に近づけているわけですね。

しかも、感染症予防の手段は、母乳育児だけではありません。現在、医療の発達、栄養や衛生状況の向上によって、日本の乳幼児死亡率は非常に低いといえます。1歳未満の子どもを乳児と呼びますが、1000人のうち何人亡くなってしまうかを表したのが乳児死亡率。医療の発達、栄養や衛生状況の指標となります。初めての育児用ミルクが発売された年の前年である1916年の乳児死亡率は170.3でした。それに比べて、2020年の乳幼児死亡率は1.8と大幅に減少しています。さらに育児用ミルクがよくないと言われているのは、清潔なミルクと水が手に入らない途上国においてであり、現在の日本では「よくない」といえないでしょう。

それなのにミルク育児で悲しい思いをするお母さんが後をたたないのは、母乳の利点をはっきりしていないものまで大げさに伝え、粉ミルクや液体ミルクを敵視する一部の「母乳育児推進者」のせいもあるのでは、と考えます。なかには、育児用ミルクがまるで危険なものかのように伝えるケースも見られるからです。

そういった言葉によって追い詰められたお母さんが心身の調子を崩したり、母乳が足りない時にミルクを与えることができなくて赤ちゃんが脱水症になったり、成長に必要な栄養が不足したら、本末転倒ですね。目的は赤ちゃんを健やかに育てることで、母乳も育児用ミルクもそのための手段に過ぎません。

母子が笑顔で過ごせる選択を

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(photoAC)

母乳育児をするかしないかは、それぞれのお母さんが自分自身で決めること。どんなに頑張っても1割程度の人は十分な量の母乳が出ないと言われていますし、どこまで頑張るかは、それぞれの環境や健康状態、都合で選んだらいいことです。

第一、子育ては授乳だけではありません。ミルク育児を選んでも、罪悪感を持つ必要はありません。育児用ミルクは悪いものでも危険なものでもないですし、母乳育児ができない時に役立つ必要不可欠なものです。母乳か育児用ミルクかということよりも、母子が笑顔で健やかに日々を過ごせることのほうがずっと大切だと、私は考えています。

参照)

森戸やすみ、宋美玄 著『産婦人科医ママと小児科医ママのラクちん授乳BOOK』(内外出版社)







この記事の執筆者
小児科専門医 森戸やすみ 先生


東京生まれ。小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニック院長。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本の発表に意欲的に取り組んでいる。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと! 』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。


■どうかん山こどもクリニックHP

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(編集協力:大西まお)

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