沖縄に戦闘機が戻ってきます
嘉手納基地に「最新鋭機」配備へ
アメリカ国防総省は2024年7月3日、日本に配備されているアメリカ空軍および海兵隊の戦闘機を新型機に更新する計画を発表しました。報道発表によると、これは今後数年間におよぶ更新計画で、100億ドル(約1兆6000億円)相当の予算を投じるとのこと。
今回嘉手納基地に配備されることが発表されたF-15EX「イーグII」(画像:アメリカ空軍)。
なかでも注目なのは、沖縄県にあるアメリカ空軍嘉手納基地に配備されていたF-15C/D「イーグル」戦闘機の更新計画です。国防総省によると、これをF-15EX「イーグルII」で置き換えるとのこと。
F-15EX「イーグルII」は、1972(昭和47)年に初号機が初飛行し、航空自衛隊でも運用されているF-15「イーグル」シリーズの最新バージョンです。飛行制御システムをフライバイワイヤにし、デジタル式コックピットを備えるほか、最新のAESA(アクティブ・フェイズド・アレイ)レーダーや世界最速レベルのミッションコンピューターなどを搭載し、大幅に性能向上を図っているのが特徴です。
これまで、F-15EX「イーグルII」は2021年に初飛行後、2024年にはオレゴン州空軍州兵である第142航空団に初の実戦部隊への配備が行われたばかりです。アメリカ空軍は、かつて嘉手納基地に48機のF-15C/Dを配備していましたが、2022年にこれを順次アメリカ本土に引き上げることを発表。現在、同基地に常駐する戦闘機は存在していません。
今回、36機のF-15EX「イーグルII」を嘉手納基地に配備することが発表されたことで、同基地に戦闘機が常駐する状況が再び復活することになります。