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増加する「子ども依存の親」自分は毒親かも…と思う人が“見つけるべき”ものとは

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大人になった娘が理解できない……と悩む母親に、長年親子関係の問題に取り組んできた著者が豊富なカウンセリング体験や自身の体験を元に、母娘関係の問題をやさしく紐解きます! 書籍『娘が理解できません』(岩井俊憲 著/小学館クリエイティブ)では、今、子育て真っ最中のママにも将来良好な母娘関係を築くために役立つヒントが満載です!

『娘が理解できません』のほかの記事はこちら

今回は「一章 母と娘に距離ができてしまうのはなぜ?」より一部をお届けします。

残念な子育ての親子連鎖は 卒業できる

■「いまできること」から関わり方を変えていこう

親にされた嫌なことを、自身も子どもにしてしまい、悩んでわたしのところに相談に訪れるケースも多々あります。

このような人をカウンセリングしていると、こちらから見れば、
「ちょっと間違えちゃった」
という程度の子育てしくじり体験なのに、
「わたしはダメだ…」
と思い込みすぎている場合も…。

自分を「アダルトチルドレン」や「毒親」だと思い込むことによって、過剰に気にしてしまっているのでしょう。

加えて、
「親が支配的だったから、わたしも同じような親になっても仕方ない」
と思う心理も見え隠れします。

もしかしたら、いままでは本当に、子どもへ誤った関わり方をしてきてしまったかもしれません。

でも、いまからできることを見つけ、これまでと違った関わり方をすることは、誰にでもできるものです。行動を変えることが、負の連鎖からの卒業にもなるはずです。
 
ここからは、ぜひ「いまできること」に目を向けていきましょう。

子どもに依存しがちなら、 まわりにも目を向けてみよう

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※画像はイメージです

■ほかに夢中になれるものを見つけると、自分もまわりもラクになる

対象を固定しているからこそ、「依存」になります。

たとえば、「ダメな親」という自分から卒業している人たちの話を聞くと、
「アドラー心理学※が救ってくれた」
「ヨガによって救われた」
と何か打ち込めるものを見つけています。

つまり、依存先を分散すれば、もはやそれは「依存」ではなくなるのです。

ですから、依存の対象を「子ども」ひとりにするのではなく、ほかにもつくりましょう。建設的な学びを始めることもおすすめですし、パートナーに、目を向けるのもいいですね。

子ども以外の存在に目を向けることで、執着していた人との関係が希薄になり、結果的に自己救済にもつながるのです。

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※アドラー心理学
アルフレッド・アドラー(1870〜1937年)が創始し、後継者が普及させていった心理学。勇気と希望の心理学と呼ばれている。

母と娘のQ&A

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Q つい子どもに対して「あんなに〇〇して あげたのに」と感じてしまいます…
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※画像はイメージです

A 親が思っているほどには、子どもの記憶には残らないものです

「◯◯してあげたのに」という気持ちは、親子関係だけではなく、対人関係全般で起きてしまうものではないでしょうか。じつは、普段、人は9:1、もしくは8:2の割合で「してあげたこと」を多く記憶しています。

つまり、してもらったことは1〜2割しか覚えていないものなのです。
 
実際、人は自分が聞いたことよりも、話したことを覚えています。

「こういったことを話しました」
とは言えても、相手が何を言っていたかになると、
「こんなことを言っていたような気がする…」
という程度の記憶になってしまうものなのです。

ですから、親が「〇〇してあげた」と思うほどには、子どもの記憶には残らないもの、感謝されないものなのだと心得ておきましょう。

(岩井俊憲『娘が理解できません』(小学館クリエイティブ)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

【漫画】ママ友は実は毒親? 帰宅すると、ママ友娘がうちのお菓子を食べ荒らした痕跡が…

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【漫画】「あなたのお母様は“毒親”です」カウンセラーの言葉に困惑「そんな…」

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書籍『娘が理解できません』について

「なぜか娘が離れていく」と悩むあなたへ
「なぜか娘から距離を置かれている」
「何を言っても反発され、どうしたらいいかわからない」
「娘のためによかれと思ってやっているのに」

新聞や雑誌の人生相談には、大人になった娘との関係に悩む母親の投稿がたくさん寄せられています。子育て後の母娘関係がうまくいかないケースは多く、娘目線の書籍は近年たくさん出版されています。

本書は、「大人になった娘が理解できない」と困っている母親に向けた本です。

著者はアドラー心理学の第一人者として、長年親子関係の問題に取り組んできました。アドラー心理学は「未来志向の心理学」といわれ、過去の原因追及やダメ出しをせず、現状を改善するための思考を重視します。著者は、読者が自分なりに精一杯がんばって子育てをしてきたことに共感を示しながら、豊富なカウンセリング体験や自身の体験をもとに、母娘関係の問題をやさしく紐解いていきます。

母親との距離感や関係性に悩んでいる。自分も娘に対して同じようになってしまわないか?と不安を感じている子育て真っ最中のママにも、役立つヒントが満載の1冊です!

岩井 俊憲先生のプロフィール

1947年、栃木県に生まれる。早稲田大学卒業。1985年、有限会社 ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。
中小企業診断士、上級教育カウンセラー、アドラー心理学カウンセリング指導者。
ヒューマン・ギルドでカウンセリング、カウンセラー養成や公開講座を行うほか、企業・自治体・教育委員会・学校から招かれ、カウンセリング・マインド研修、勇気づけ研修、リーダーシップ研修や講演を行っている。
「勇気の伝道師」をライフワークとしている。

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