これぞ「空母」な眺め
運用試験は順調に進行中
アメリカ軍は10月30日、海上自衛隊の護衛艦「かが」にステルス戦闘機F-35Bが着艦する際の、航空管制室内の様子を公開しました。
護衛艦「かが」の航空管制室からF-35Bの着艦を見守るアメリカ海兵隊の要員(画像:アメリカ海軍)。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できるいずも型護衛艦の2番艦です。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇となります。
2017(平成29)年3月に広島県の呉基地を拠点とする第4護衛隊群第4護衛隊に配備されましたが、姉妹艦の「いずも」とともにF-35B「ライトニングII」戦闘機の運用能力を付与されることが決まり、2022年3月から2024年4月まで特別改造工事が実施されていました。
そして今回、この改造によって所要の能力が計画通り付与されているか確認するため、アメリカ本土のカリフォルニア沖で運用試験が実施されることとなりました。現在、アメリカ海軍・海兵隊の協力のもと、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)が可能なF-35B戦闘機を使って、様々な内容の試験が実施されています。
今回公開されたのは、「かが」の艦橋構造物(アイランド)後部にある航空管制室で、アメリカ海兵隊の着艦信号士官(LSO)がF-35Bの着艦を監視する様子です。アメリカ軍は、「こうして得られた運用データは日米間の相互運用性に大きく貢献する」としています。
ちなみに、「かが」の航空管制室は、特別改造工事の際に窓の大きさが数センチほど拡大されたとのことです。