亡くなった妻とのデートを描いた漫画「とある夫婦の最高なデート」(全3話)が、Instagramで合計1万2000以上のいいねを集めて話題となっています。
妻が亡くなり、ひとりぼっちになった夫。パチンコに行きますが、もう妻からあれこれ注意されることもないのかと寂しさを感じます。「一度でいいから、一緒に行きたかったな」と思いながら眠りにつくと、妻が目の前に現れて…。読者からは、「すてきな作品をありがとう」「家族や妻を大事にしようと思いました」「泣けた…」などの声が上がっています。
この漫画を描いたのは、ブロガーの「人間まお」さんです。Instagramやブログ「人間まおと愉快な仲間たち」などで漫画を発表しています。人間まおさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.今回、漫画「とある夫婦の最高なデート」を描いたきっかけを教えてください。
人間まおさん「実はこの漫画は数年前に描いた作品で、描いたきっかけはあまり深く覚えていません。ただ、生きているうちに親孝行をしたり、会いたい人にはスケジュールが厳しくても会いに行ったりしたいと思っています。そう思うのは、昔私が病院に勤めていたとき、患者さんが亡くなる瞬間や、そのご家族の姿を見ていたからかもしれません」
Q.この夫婦のような関係をどう思いますか。
人間まおさん「妻が生きていた頃は、『お互いを思ってはいるけれど、すれ違っているもどかしさ』を感じました。死んでからでは遅いのですが、妻の死をきっかけに、もう一歩踏み込んだ夫婦の関係になれたのだな、と思いますね」
Q.人間まおさんも、「大切なことは失ってから気付く」と実感したことはありますか。
人間まおさん「何度もあります。しかし、人間は愚かなもので、いつの間にか忘れてしまうんですよね。『もうこんな思いはしたくない』と、その都度反省はするのですが…」
Q.「自分なら、浮気やギャンブルをする夫とはさっさと離婚する」という読者の意見がありました。人間まおさんなら、離婚を選択しますか。
人間まおさん「友達の彼氏がそうだったら『とっとと別れろ』と言いますが、自分のこととなると、好きなうちは許してしまうと思います」
Q.エッセー漫画や創作漫画など、精力的に制作活動を続けていらっしゃいますが、最近の活動に変化はありますか。
人間まおさん「これまで通り、読んだ人の心が温かくなるような、そして気付きのある作品を描きたいと思っています」
Q.漫画「とある夫婦の最高なデート」について、どのような意見が寄せられていますか。
人間まおさん「『自分も後悔しないようにパートナーとたくさん話をしたり、出かけたりしようと思った』というコメントを頂き、とてもうれしかったです」
オトナンサー編集部