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ブームと逆行? あえて東京の老舗で楽しむ「シメパフェ」の魅力とは

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糖質とインスタ映え両方を満たす存在

 筆者(増淵敏之。法政大学大学院政策創造研究科教授)の地元である札幌は札幌ラーメンが有名で、お酒を飲んだあとにはラーメンで「シメる」という流れが一般的です。

シメパフェを楽しむイメージ(画像:写真AC)

 しかし2、3年前からラーメンの代わりにパフェを食べる「シメパフェ」がブームになりました。女性だけでなく男性もハマっていると聞き、当時驚きました。1か月ほど前に札幌へ行く機会があったので、ついでにシメパフェを提供するお店を訪れてみました。

 その日は日曜日の夜だったので並ばないだろうと思っていたのですが、ススキノにある有名店はなんと40分待ち。それから2軒回りましたが、やはり混んでいて入れませんでした。結果的には、飲食店が多く店を構える創生川イースト地区(同市中央区)まで行ってようやく食べられましたが、まさかここまで定着しているとは思いませんでした。

 アルコールを摂取すると、人間の身体はアルコールを分解するために糖質を使って低血糖状態になります。低血糖状態になると体が糖質を欲し、人は空腹感を感じるようになります。

 糖質といえばラーメンは代表的な食べ物ですが、それをパフェが代替していると考えられます。またアルコール摂取後の少し火照った身体を、甘く冷たいパフェでクールダウンするのも理に適っています。もちろんインスタ映えするパフェは、人々を惹きつける重要な魅力にもなっているのです。

東京では「夜パフェ」と呼ばれる

 東京でもシメパフェをアピールする店が増えています。東京では「夜パフェ」と呼ぶのが一般的で、飲食店関連の記事に数多く紹介されています。しかし、シメパフェがなぜブームになっているのでしょうか。しかも女性のみならず、男性も。

スイーツパラダイス全店舗で2019年4月から5月上旬まで提供されていた「いちごの夜パフェ」(画像:スイーツパラダイス)

 かつて「スイーツ男子」という言葉が流行り、彼らが好むスイーツがコンビニで並ぶようになりました。今や、メディアでスイーツ好きの著名人が登場することは珍しくありません。

 まさにダイバーシティ(多様性)の時代であり、嗜好の細分化・多様化が進んでいることが投影されています。しかし甦るのは、札幌からかつて鳴り物入りで都内に広まったジンギスカン、スープカレーの記憶。いつの間にかその大半は淘汰され、いくつかの店が残るばかりです。

老舗店で「シメパフェ」を食べるという選択

老舗店で「シメパフェ」を食べるという選択

 2017年に、札幌の「パフェテリア ベル」が渋谷区道玄坂に進出したことがブームの火付け役となったと捉えていいでしょう。同店は銀座や新宿、池袋、下北沢などにも開店しています。閉店時間はおおむね22〜24時のところが多く、店は男女で賑わっています。ある意味、筆者にとっては不思議な光景です。

西村フルーツパーラーの外観(画像:(C)Google)

 筆者が注目するのは、シメパフェのブームに乗ってオープンしたお店ではなく、いわゆる老舗店です。代表的な店は、渋谷にある「西村フルーツパーラー」(同区宇田川町)です。この店は1910(明治43)年に、現在の文京区小石川に高級果実店として創業、渋谷に移転したのは1935(昭和10)年のことです。現在も、スクランブル交差点に面した場所にあります。

 同店の1階は果実店、2階がフルーツパーラーとなっています。しかし2015年に改装したので、かつてのような昭和の匂いは漂っていません。ここのパフェは1階で販売する果実を使用しているので、メニューのバリエーションも豊か。とくに人気があるのは、「特選あまおう苺パフェ」(2500円)です。ラストオーダーは平日が22時30分、土日は22時となっています。

 池袋では交差点を見下ろせる、星座パフェの「ミルキーウェイ」(豊島区東池袋)が有名です。しかし老舗といえば、池袋駅東口の前にある「タカセ」(同)でしょう。1920(大正9)年創業の老舗パン、洋菓子店です。1階はパンや洋菓子を販売、2階の喫茶室、3階のレストラン、9階のコーヒーラウンジでパフェが食べられます。この店は尾崎豊がここのケーキが好きだったということで、ファンの「聖地」にもなっているそうです。

老舗にリスペクトの気持ちを

老舗にリスペクトの気持ちを

 タカセのパフェメニューはフロアによって異なりますが、店内は昭和の香りがします。そのため、パフェもオーソドックスな商品が主力となっています。なかでもお勧めはチョコレートパフェでしょうか。

タカセ 池袋本店 の外観(画像:(C)Google)

 チョコレートパフェ(700円)はチョコレートアイスクリームをふんだんに使い、さらに固形のチョコレートが散りばめられており、懐かしい風味です。オーダーストップは喫茶室が21時30分、レストランが21時15分、コーヒーラウンジが21時30分で、シメパフェには少し早いかもしれません。

 しかし西村フルーツパーラーやタカセの事例を見ていると、決してブームに乗ったわけではなく、長きに渡ってパフェを提供し続けてきた点に大きな特徴があるのがわかります。偶然そういうブームになっただけで、経営やサービスの本質は変わらず揺るぎありません。これが老舗の強さなのでしょう。確かに両店とも夜の若い客が増えたように見えますが、浮足立ったところはありません。老舗パフェには新たに開店した店舗とは違う魅力があります。

 とはいえ、両店にイノベーションの工夫がなかったともいえないでしょう。そうでなければ100年も続いてはいないはず。マーケットの変化を読んでの経営努力が行われてきたのでしょう。飲食店の中には、惜しまれながら姿を消していった老舗も数多くあります。惜別の念を持たずにはいられませんが、今も存在す続ける老舗にはリスペクトの気持ちを持ちたいものです。

 もし渋谷や池袋に足を向ける際は、老舗のシメパフェを味わってみるのもオツではないでしょうか。

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