デパートやスーパーで、子ども用カートがあると便利ですよね。でも、乗りたいタイミングで運悪くすべてのカートが使用中だと、子どもをなだめるのに一苦労……。今回は、デパートで子育て中のご夫婦に助けてもらったという、20代ママさんのエピソードを紹介します。
お気に入りの子ども用カートが全て使用中でショック!
(※写真はイメージです)
娘が2歳半くらいのとき、2人で大型スーパーを訪れたことがありました。
普段からよく利用するスーパーなので娘も喜んでいましたが、着いて早々、大人気キャラクターのついた子ども用のカートが全て使用中だったため、娘がギャン泣き。
なだめると5分もしないくらいで納得してくれて、ようやく買い物を始めました。なのに、スーパー内で件のカートに乗ったよその子を見るたびに羨ましく思うのか、また騒ぎ始めました。
だんだん私もイライラしてしまい、つい口調が強くなってしまいました。
それに対して娘もさらにヒートアップしてしまい……。
(※写真はイメージです)
もうこれじゃ買い物できないとうんざりし、一旦外に出ようと出口に向かいました。娘は泣きやまず、周りの人にチラチラ見られてもお構いなし。
私は「出口に行ったら、ひょっとしてカートがあるかも」と期待しながら向かいましたが、残念なことに空いてるカートはありませんでした。
娘はずっとギャン泣きしているし、私もイライラして最悪な雰囲気に……。
出口のところで娘をなだめていると、男性に声をかけられました。
その方のそばには、奥さんらしき人とカートに乗った小さなお子さんがいて、「私たちもう帰るところなので、もし良かったらカート使いませんか」というのです。
カートを譲ってもらって娘もようやく泣きやみ、無事に買い物することができました。
(※写真はイメージです)
たまたまカートが空くタイミングだったから譲ってくれたのか、泣き叫ぶ娘と私を見て善意で譲ってくれたのか、どちらだったのかわかりません。
でも何も言わずにカートを戻すのではなくて、一言やさしく声をかけて譲ってくださった好意をとてもありがたく感じたことを今も思い出します。
あのご家族のおかげで、私自身「どうしてこうなっちゃうの!」とイライラしていた気持ちがスッと落ち着きました。
また、娘に「自分のしたいことができなくても、ときには我慢しなければならない」と、どうやって伝えたらいいのか、あらためて考えるきっかけにもなりました。
子育ては本当に難しくて、本に書いてある通りにはいかないものです。ただ、あのご家族にもしまた会えるとしたら、感謝の気持ちをもう一度伝えたいなと思っています。ありがとうございました。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。