マッチングアプリの相手とのせめぎ合いを描いた、漫画家の夢季オトさんの漫画「車に乗せたい婚活相手 VS 絶対乗りたくない私」が、Xで話題になっています。
マッチングアプリで知り合った人と実際に会うことになった女性。事前に彼から、デートの場所の提案とともに、「車で迎えに行きます」という連絡がありました。初対面の相手と、密室になる車での移動に不安を感じて断ろうとしたのですが…。読者からは「参考になりました!」「分かります」などの声が上がっています。
電話で話した時は、優しさを感じた
この漫画を描いた夢季オトさんはXで漫画を発表しています。記事では、漫画『パニック障害でも結婚したくて婚活した話』の一部を紹介。続きは「Kindle無料マンガ」で読めます。夢季オトさんに、作品についての話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
夢季オトさん「創作漫画は19歳から描いていて、以前は少女漫画でデビュー経験もあります。エッセー漫画は2024年の夏から描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
夢季オトさん「当時、パニック障害があって、『結婚なんてできるのかな』と悩んでいました。同じような境遇の人の婚活体験談が見つからなかったので、自分の経験が誰かの参考になればと思って描きました」
Q.相手の男性と電話で話したときに、「優しい人」と感じた具体的なポイントはどのようなところでしたか。
夢季オトさん「自分の話ばかりではなく、言葉選びや雰囲気も柔らかく、会話を続けようとする姿勢に優しさを感じました」
Q.男性から「分かりました。そのお店にしましょう」と返信が来たときの心境を教えてください。
夢季オトさん「ホッとした反面、当日の体調が崩れないか不安な気持ちと、『万が一危ない人だったらどうしよう…』という怖さもありました」
Q.パニック障害を抱えながら婚活する上で、「これは毎回ぶつかるな」と思うハードルはありますか。
夢季オトさん「会った人数自体は少ないのですが、当時はメッセージのやりとり段階から、『パニック障害のことを伝えたらどう思われるんだろう』と毎回考えていました。実際に会えるかどうかも含めて、とても不安でした」
Q.「怖さ」と「前に進みたい気持ち」がぶつかったとき、どうやって自分の気持ちを整理していましたか。
夢季オトさん「当時は親の介護もしていて、介護が終わった後に1人になる不安が大きくありました。正直、婚活もものすごく怖かったですが、婚活をせずに、介護の後に1人で死ぬ未来を想像すると、その孤独の方が私にはずっと怖くて、『今動くしかない』と思うようになりました」
Q.今回の作品について、どのような意見が寄せられていますか。
夢季オトさん「『参考になった』『共感した』といった声をいただきました。読んでもらえたという実感があったことがとてもうれしく、励みになりました!」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
夢季オトさん「婚活エッセー漫画の続編や育児エッセー漫画を描きつつ、介護経験を元にした漫画にも取り組みたいです! 創作漫画も別のテーマで少しずつ描いていけたらと思っています!」
オトナンサー編集部