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愛知と三重を「ズバッと短絡」 行き止まりの人工島を“通過点”にする「45分のワープルート」vs 特急列車 どれくらい速くて安い?

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「カプセルホテルもある…」セントレアを「通過点」に変える船

「伊勢神宮へ初詣に行こう!」 そうした場合に、東京方面からのルートでまず考えられるのは、名古屋から伊勢湾をぐるっと回って三重県を南下する鉄道や高速道路のルートですが、混雑が心配になります。

Large figure1 gallery17津エアポートラインの「カトレア」。セントレア朝7時の始発便。忍者高速船の愛称を持つ(乗りものニュース編集部撮影)。

「津とか松阪あたりにクルマを停めて電車に乗り換えても、同じことを考える人がたくさんいるのでは……?」 そこで今回選んだルートが、愛知からの“海路”です。

 愛知県と三重県を結ぶ海路は、渥美半島の突端の伊良湖から、伊勢神宮にも近い鳥羽までを60分で結ぶ「伊勢湾フェリー」が知られます。鳥羽へクルマごと移動しても、徒歩で鳥羽から電車に乗り換えることもできます。しかし、1月は8時10分発から17時40分発までの運航で、今回は東京から夕方以降に愛知入りするスケジュールだったため、選択肢から外れました。

 そこで今回使ったのが、もう一つの海路「津エアポートライン」です。

 この航路は中部国際空港(セントレア)の駅近くの船着き場から、伊勢湾の対岸に位置する津市の「津なぎさまち」までを45分で結ぶ高速船です。岡山の両備グループに属する津エアポートラインが運航を担当するものの、公設民営方式で運営され「津市民割引」が設定されているなど、津市民のためのセントレアアクセス手段という側面が強いです。

 今回はクルマで前泊するスケジュールだったので、どこを拠点にするかも課題でした。この点で、セントレアは鉄道や高速道路からすると「行き止まりの人工島」ですが、近くに駐車場は豊富ですし、空港ターミナル内には食事処はもちろん、24時間営業のコンビニや銭湯、さらにはカプセルホテルまであります。拠点とするには必要十分な設備です。

 そこでさらに、津エアポートラインを使えば、行き止まりを「通過点」にできるというわけです。「さすがにこのルートで伊勢へ初詣に行く人は少ないだろう」という打算もありました。

帰りは結局、名古屋回りに 「伊勢湾ショートカット」どれだけ強い?

 津エアポートラインのセントレアの乗船場は、中部国際空港駅から空港ターミナルと反対方向にあるいて5分ほどで着きます。朝7時00分の始発便に乗りました。津方面は朝日を背にして航行します。6時に津からセントレアへ向かう便ならば、洋上での初日の出も拝めそうでした。

Large figure2 gallery18津なぎさまちから最も近い鉄道駅は近鉄の津新町(乗りものニュース編集部撮影)。

 津側の発着場である「津なぎさまち」は、津駅からも航路に接続するバスが出ていますが、最寄りは近鉄で津のひと駅南に位置する津新町駅です。津なぎさまちから津新町駅に向かうコミュニティバスは土休日や年末年始は運休となるので、今回はタクシーで津新町駅へ向い、そこから近鉄の普通列車で伊勢市を目指しました。

 ただ、津からの高速船は、8時発の次が11時、その次は14時と、大きく間隔が空きます(その後は2時間おき)。午前中のうちに伊勢神宮の外宮のみを参拝して戻るスケジュールだったので、今回はうまく接続できませんでした。結局、帰路は宇治山田駅から近鉄特急、名鉄特急を乗り継いでセントレアへ戻る「伊勢湾ぐるりルート」となりました。

 では、津エアポートラインと鉄道ルートを比較すると、どの程度早く、安く移動できるでしょうか。

 今回の場合、宇治山田駅から中部国際空港駅までは、近鉄特急・名鉄特急を合わせて2時間14分、4060円(名鉄特急は自由席)でした。同列車で津から乗った場合は、1時間44分、3560円です。

 これに対し津エアポートラインは、公式情報に従うと、津駅からバス12分、バス停から港まで徒歩3分、高速船45分の計1時間でセントレアに着きます。運賃はバス240円+高速船2980円で、計3220円です。

 津からなら鉄道よりも340円安く、44分短縮できる高速船は、まさにショートカットの優位性を存分に発揮します。ただ、伊勢や大阪方面など、より遠い近鉄沿線からであれば、乗り換えの手間や船との接続を考えると、列車で名古屋を回ったほうが便利な場合もありそうです。

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