同僚の感情に振り回された出来事を描いた漫画「ブルンブルン振り回される」がSNS上で話題となっています。仕事中、突然イライラした様子で現れた同僚。そんな同僚を見て、テンションが下がった女性は早く帰宅したくなり…という内容で、「分かります」「うなずきながら見てしまった」「自分自身も気を付けなきゃ」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
人に振り回される自分が嫌だ
この漫画を描いたのは、しなぴー（ペンネーム）さん（36）です。現在は潜在看護師で、イラストレーターとしても活躍しています。2016年秋ごろから、インスタグラムで看護師目線の漫画を発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
しなぴーさん「人の行動や態度に振り回される自分が嫌だなと思って描きました。現在は看護職から離れているのですが、日常生活で常備薬を整理していたときにふと、看護師の薬詰め業務のシーンを思い出したのがきっかけです」
Q.このときの状況を詳しく教えてください。
しなぴーさん「このときは薬詰めをしている最中でした。薬詰めをするときはミス防止のために、基本的にはおしゃべり禁止なので、同僚のイライラに気付いても薬詰めを続けていました。しかし、頭の中では余計なことをグルグルと考えてしまい、その結果、薬をどこまで数えたか分からなくなり、一から数え直すことになってしまいました」
Q.このような出来事は、よくあったのでしょうか。
しなぴーさん「感情をあらわにする方はどの職場にもいました。今回描いた同僚は、いつも何かしらにイライラしている同僚で、話を聞くこともありましたが、だいたいは業務や仕事仲間に対する不満でした。それに対していちいち反応してしまう自分の性格をどうにかしたい…と思っていました」
Q.こうしたことがあったとき、どうやって気分転換していましたか。
しなぴーさん「切り替えられずに失敗してしまうことも多かったので、嫌な気持ちを引きずらないように、『仕事に集中！』と自分に気合を入れていました。『集中しよう！』と大げさに意識することで、かなり気持ちをリフレッシュすることができるのでおすすめです」
Q.逆に、しなぴーさん自身がイライラすることがあったとき、心がけていることはありますか。
しなぴーさん「基本的には、人や物に当たらないように心がけています。人に話を聞いてもらって発散するタイプなので、何かあったら、自分から同僚や家族に相談をして思いを聞いてもらうようにしています。仕事の話は同じくナースをしている友人に聞いてもらい、人間関係の話は家族に聞いてもらうことが多かったです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
しなぴーさん「『上司や同僚がこんな感じなので疲れる』という共感の声や『反面教師にしています』という声が多かったです。でも意外だったのが『これ私です』というコメントもチラホラ届いたことでした。感情をコントロールできずに悩み苦しんでいる人もいるのか…と考えるきっかけにもなりました」
オトナンサー編集部
