日本初の空母もイギリスからの援助で完成しました。
イギリス人パイロットが操縦するF-35Bが着艦
米カリフォルニア州サンディエゴ沖でF-35B戦闘機の運用試験を行っている護衛艦「かが」に、このほどイギリス人パイロットが操縦するF-35Bが着艦しました。
特別改造工事が実施され、軽空母へと変貌を遂げた護衛艦「かが」の海上公試の様子(画像:海上自衛隊)。
海上自衛隊は今後、護衛艦「いずも」「かが」の2隻を軽空母として運用する予定です。F-35Bの艦上運用試験は、10月5日から11月18日までアメリカ海軍の支援を受けて実施。主にF-35Bの短距離発艦や垂直着陸、艦上運用など、各種試験が行われています。
今回着艦したのは、アメリカ海軍・パタクセントリバー統合試験部隊に交換パイロットとして在籍するイギリス海軍のベイカー中佐です。
なお、海上自衛隊は2023年、イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の戦闘機運用試験に視察団を派遣しており、イギリスからも空母運用のノウハウを学んでいます。
ちなみに、日本が建造した世界初の空母「鳳翔」は、イギリスからの技術供与を受けて完成しました。1923年2月22日にイギリス人パイロットが操縦する10式艦上戦闘機が「鳳翔」へ着艦し、日本初となる空母への着艦を成功させています。