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陸自では“新装備”なのに…アメリカ海兵隊では退役が完了! 意外と古参だった水陸両用車両とは

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アメリカ海兵隊は2025年10月2日、「AAV(アサルト・アンフィビアス・ビークル)」の退役式典を行ったと発表しました。

原型は50年以上前に作られた

 アメリカ海兵隊は2025年10月2日、「AAV(アサルト・アンフィビアス・ビークル)」の退役式典を行ったと発表しました。

Large figure1 gallery1退役式典でのAAV(アサルト・アンフィビアス・ビークル)(画像:アメリカ海兵隊)

 9月26日、カリフォルニア州キャンプ・ペンドルトンのアサルト・アンフィビアン・スクールで実施された式典では、AAVが海兵隊で果たしてきた53年間の功績と、それに従事してきた海兵隊員および海軍兵士たちの献身を称えるとともに、次世代の水陸両用車両である「ACV(アンフィビアス・コンバット・ビークル)」への移行が示されました。

 アサルト・アンフィビアン・スクールの司令官であるリン・W・ベレンセン大佐は「AAVP7は、艦船から陸への接続手段、装甲戦闘車両、兵員輸送車、物流プラットフォーム、時には救命艇としても使われてきました。何よりも重要なのは、それが海兵隊員たちの戦闘、任務を行う場の近くに常に存在していたことです」とAAVの運用と整備に尽力してきた人々への敬意を表しました。

 AAVは、第二次世界大戦中に運用されたLVTの後継車両で、当初はLVTP-7という名称でした。海上での航行能力や装甲が強化され、さらに迅速な上陸を可能にする後部ランプが装備されていました。

 1980年代には延命プログラムが実施され、新型エンジンや変速機、兵器システムなどが搭載されて「AAV-7A1」と再指定。その後も、セラミック製の追加装甲や、車体内側に飛散防止ライナーを装着するなどの改良が施されました。

 なお、同車両は韓国、ブラジル、スペインのほか、日本の陸上自衛隊にも配備されています。特に水陸機動団の創設に関連し、2014年の中期防衛力整備計画に基づいて導入が開始され、計52両が調達されています。

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