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F-14「トムキャット」対F-15「イーグル」強いのはドッチ? “時代を30年先取り”したのは

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アメリカ海軍から退役した後も、いまだ根強い人気を誇るF-14「トムキャット」戦闘機ですが、生産が続く同世代機F-15「イーグル」と比べると性能的に劣っていたのでしょうか。

傑作映画の大ヒットで圧倒的人気を獲得

 1970年代に開発されたグラマン社製の戦闘機F-14「トムキャット」は、半世紀近く経った現在も、その洗練されたデザインと圧倒的な性能で、多くの人々を魅了し続けています。映画『トップガン』での “活躍” によって一躍有名になったF-14は、まさに時代を超えた名機と言えるでしょう。

 しかし、2006年にアメリカ海軍から退役したため、2024年現在、F-14を運用しているのはイラン空軍のみとなってしまいました。ライバルといえるマクダネル・ダグラス(現ボーイング)社製のF-15 「イーグル」が、現在も改良を重ねながら日米を始め多くの国で現役であり、さらにニューモデルの「イーグルII」が開発され、並行して新たなF-15採用国が増えつつあるのとは対照的です。

Large 2240617 f14 01アメリカ海軍のF-14D「トムキャット」。写真は空母「セオドア・ルーズベルト」から発艦しようとしているところ(画像:アメリカ海軍)。

 ここまで明確に差が出た両機種を見比べてみると、F-14は本当に強い戦闘機だったのか疑問が生じるかもしれません。実は、前出の映画『トップガン』のイメージが大きく影響し、その結果、過大評価されてしまっただけとも思えてしまいます。

 結論から言うと、F-14は誕生当時、時代を30年は先取りした革新的な技術を搭載しており、まさに「その時代最強の戦闘機」でした。

 F-14における30年進んだ革新的技術とは、1970年代当時としては画期的だったデジタルネットワーク化された戦術データリンクを搭載したことです。

F-14が搭載した2種類のデータリンク

 F-14には「リンク4A」「リンク4C」と呼ばれる2つのネットワークに接続するアビオニクス(電子機器)が搭載されており、このうち「リンク4A」は空母搭載(艦載)型の早期警戒管制機であるE-2「ホークアイ」(レーダー索敵距離400~500km)との間でリアルタイムの情報共有が可能でした。また「リンク4C」はF-14どうし(最大4機)で情報共有するために搭載していたもので、こちらも戦術データリンクの先駆けといえるものになります。

 いずれのシステムで得た情報も、後席のレーダー迎撃士官(RIO)用ディスプレイに表示されることで従来の戦闘機と比べると搭乗員の状況認識を飛躍的に向上させました。これにより、ミッション遂行能力と生存性が格段に改善されています。なお、これは当時の戦闘機としては非常にユニークな機能でした。

Large 2240617 f14 02F-14A「トムキャット」とE-2C「ホークアイ」(左先頭)による編隊飛行。両機は「リンク4A」と呼ばれるデジタルネットワークで接続された(画像:国立アメリカ海軍博物館)。

 僚機間ならびに早期警戒管制機とのデータリンクを用いた情報共有は、戦闘機の能力を大幅に引き上げることができるほか、データリンクの有無によって同一機種どうしの戦いでも大きな差が生じるほどで、現代戦では必須の機能になっています。その先駆けが、まさしくF-14であり、最初にそれを実現した戦闘機だったと言えるでしょう。

 F-14は、多数の空対艦ミサイルで武装したソ連の爆撃機から味方空母などを守ることを最大の任務とする「艦隊防空戦闘機」という設計思想のもとに開発されました。想定される飽和攻撃に対応できるよう、F-14には高い情報共有能力が与えられ、そしてチームプレイによって、最大の武器である自律誘導型AIM-54「フェニックス」長距離空対空ミサイルを効率よく撃ち込める能力が重視されたことで、この革新的なデータリンク能力が付与されたのです。

優位性が失われた結果…

 では、翻ってF-15に同様の能力が授けられたのはいつかとなると、かなり後年のこと。「リンク16」と呼ばれるデータリンクが使用可能になり、情報共有と自律誘導型AIM-120「アムラーム」空対空ミサイルによって同時交戦能力を得たのは1990年代後期から2000年代に入ってからでした。

 F-14とF-15どちらが強いのかという論争は、半世紀ものあいだ決着のついていない問題ですが、両者が現役であった期間中において、情報共有に基づくチームプレイに関してはF-14の方が先駆者だったのは明らかで、アメリカ海軍から退役する2006年頃までは、同機がほぼ優位に立っていたのは間違いないでしょう。

Large 2240617 f14 03F-14D「トムキャット」(左)とF/A-18C「ホーネット」の両艦載戦闘機が並んだところ(画像:アメリカ海軍)。

 可変後退翼を備え、整備性に大きな課題を抱えていたF-14は、その時代においてネットワークを駆使した空中戦を行えることにより、艦隊防空戦闘機としての存在意義を確立していたと言えます。しかし、「ネットワークによる戦場の支配」というのがF-14以外の戦闘機でも行えるようになった瞬間、それまでの優位性が色あせるようになったのも事実です。

 結果、より整備性に優れる新世代の戦闘機F/A-18E/F「スーパーホーネット」へと艦隊防空の主役が移り変わり、F-14は姿を消すに至りました。

 こうした一連の流れを振り返ると、F-14はコストパフォーマンスの悪い先駆者であったがゆえに、自らが持つ優位性が失われたときに、どうにもならなかったと言えるのかもしれません。

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