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日本代表、浮き彫りとなったセンターFWの差。大迫勇也すら違う、“真の9番”の意味とは?

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ベネズエラ戦に出場した浅野拓磨(左)、鈴木武蔵(中)、永井謙佑【写真:Getty Images】

ベネズエラ戦に出場した浅野拓磨(左)、鈴木武蔵(中)、永井謙佑【写真:Getty Images】

【日本 1-4 ベネズエラ キリンチャレンジカップ2019】

 キリンチャレンジカップ2019の日本代表対ベネズエラ代表戦が19日に行われ、ホームの日本代表が1-4で敗北。屈辱的な大敗を喫したこの一戦で、センターフォワードの差が浮き彫りになった。

 ベネズエラ代表の最前線はFWサロモン・ロンドンが先発出場。33分までにハットトリックを決める圧巻のパフォーマンスで、日本代表を粉砕した。

 30歳のロンドンはスペイン、ロシア、イングランドのクラブを渡り歩き、今夏からは大連一方でプレー。昨季はニューカッスルで武藤嘉紀と同僚となり、11得点7アシストでチームを残留へ導く活躍を見せた。

 一方で、日本代表は鈴木武蔵と浅野拓磨が2トップの形で先発。前半で退いた鈴木と、65分までプレーした浅野が記録したシュートはそれぞれ1本ずつ。ともに見せ場を作れずにピッチを後にしている。

 過酷なアウェイ環境で戦った5日前のキルギス戦では永井謙佑が87分間プレーしたが、大きなチャンスを作ることなく無得点に終わった。この日も途中出場し、守備でこそ積極的なチェイジングを見せたものの、ペナルティーエリア内で仕事をすることはできなかった。

 日本代表は10月に続いて今回も不在の大迫勇也の代役を見つけられていない。そもそも大迫はクラブでは純粋な9番(センターフォワード)より、10番(セカンドトップ)に近い役割を担うことも少なくない。キャリアハイは2016/17シーズンだが、このときは25得点を記録したFWアントニー・モデストと縦の関係を築いて7得点8アシストという数字を残している。

 代役候補の鎌田大地についても同様だ。フランクフルトでは8番か10番、つまりインサイドハーフやセカンドトップといったポジションに適正を見出されているという。南野拓実もザルツブルクではトップ下かサイドハーフが定位置。つまり今の日本代表にはセンターフォワードに適正のある人材はいないのだ。

 今の日本代表は10番タイプに近い大迫や鎌田、南野といった選手を最前線で起用しているだけ。日本代表が残り3年を切ったカタールワールドカップでベスト8以上の結果を目指しているが、大迫に9番を任せているうちは現実味がない。大迫以上の9番が出てこなければ、ベスト8は難しいだろう。

 9番タイプの選手を起用せずに勝ったのは、リオネル・メッシの「偽9番」を発明したペップ・グアルディオラに率いられたバルセロナくらいではないだろうか。そのグアルディオラにしてもバイエルンではロベルト・レバンドフスキ、マンチェスター・シティではセルヒオ・アグエロといった絶対的エースを重用している。急場しのぎとして「偽9番」は使えても、それをメインに持ってくることは難しいのだ。

 しかし、一方でこうも言える。長く不在だった“真の9番”が現れたとき、日本代表はさらに一段階上のステージへと上がり、強豪国に挑む権利を与えられるだろう。

(文:編集部)

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