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両親と外食で気分悪く…「会食恐怖症」の50代女性、克服のために意識した3つのこと

オトナンサー

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会食恐怖症、どうやって克服する?
会食恐怖症、どうやって克服する?

 皆さんは「会食恐怖症」をご存じでしょうか。人前でご飯を食べようとすると耐えがたい不安や恐怖を感じ、吐き気が収まらなくなったり、震えが止まらなくなったりといった症状が出て、社会生活に支障をきたす病気です。神経症の一種である社交不安症の一つに分類されていて、精神科や心療内科での治療対象となる精神疾患です。子どもの頃から、長年悩んでいる人が多いのも特徴です。

 筆者も会食恐怖症を経験した一人です。克服しましたが、同じような悩みを持ち、苦しんでいる人を少しでも助けられればと、一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会を設立して相談を受けています。では、どのようにしたら会食恐怖症を克服できるのでしょうか。50代女性の体験を紹介しながら解説します。

会社の昼食会で自分だけ違うメニュー

 この女性は幼い頃から、両親と外食に行っても必ず気持ち悪くなってしまい、ご飯が食べられなかったそうです。人前で食べると、なぜ気持ち悪くなるのか分からないまま大人になり、社会人1年目の食事会で起きた出来事を境に症状が悪化、治療をしなければならないほどになりました。女性は次のように話してくれました。

「当時働いていた会社では、定期的に上司や先輩との昼食会がありました。初めての昼食会のとき、部長や先輩は『Bランチ』を選び、私だけ『Aランチ』だったのですが、食べる直前に部長から『あなただけAランチを頼むなんて偉くなったねえ』と言われました。緊張して手が震え出し、気分が悪くなって一口も食べることができなくなりました。

同席していた先輩が『(部長は)真面目な顔して冗談を言う人だから気にしなくて大丈夫だよ』と優しくフォローしてくれました。私もなるべく気にしないようにしていましたが、その後も部長がいる食事会では、その場面がフラッシュバックしてしまい、食事に手をつけられなくなってしまったのです」

 部長は、女性が自分とは異なるメニューを頼んだことから、「偉くなったねえ」と言いました。女性はこの体験があったことなども起因して、かしこまったレストランや目上の人がいる会食といった緊張しやすい場面では特に、食事ができなくなったそうです。

前提を改めるための行動とは

 会食恐怖症を克服する手段として、実際に会食の場を数多くこなして慣れることが大切だと思われがちです。確かに、数をこなして慣れることは大切ですが、やみくもに数をこなすのではなく、「正しい手順で会食の練習をする」ことがポイントです。

 そして、本当に大切なのは、ただ会食に慣れるのではなく、その人が既に持っている「前提」を改めるための行動を、スモールステップで行うことなのです。「前提」というのは、個人が無意識で信じている価値観のようなものです。

 前提を改めるための行動というのは、どういうものを指すのでしょうか。例えば「ちゃんと完食しないと、一緒に食べている人が不快に思うだろう」という前提を持つ人は、会食の場面で「残さないように頑張ろう!」と思ってしまいます。自分にプレッシャーをかけることでさらに緊張してしまい、喉の飲み込む力が弱くなり、消化器官の働きも低下します。そして、いわゆる「食事が喉も通らない」状態になるという悪循環に陥ってしまうのです。

 この場合、「食べられないときは食事を残しても大丈夫なんだ」という「前提」を持つための行動が大切です。具体的には「『あえて残してみる』という行動をして、周りの人が何もネガティブなことを言わなかった」という経験をすれば、前提が改まるきっかけとなり、克服につながっていきます。

 そして、「残してもいいや」という気持ちで食べ始めると、「食べなければ」という気持ちで食べ始めたときよりもリラックスでき、結果的に「いつもより食べられた」ということが増えていくのです。実際に、この女性も「最初から残すつもりで会食に行くようにしてからよくなった」と話しています。

 また、行動の面についてさらに言及すると、「周り」「普通」と比較せずにスモールステップで行うことも大切です。つまり、自分ができる範囲からということです。この女性の場合、「仲のいい友達と、肩肘張らないで入れる居酒屋の個室から始めました。食べる物も無理せずに、友達とシェアして食べられそうな物だけ食べるようにしました。そうしていくうちにだんだん、『大丈夫かも』と思える機会が増えていき、よくなっていきました」と話しています。

会食での不安を軽減させるコツ

 そして、さらに「前向きな考え方を意識する」こともとても大切です。

 同じことが起きても、解釈はその人次第です。例えば、会食恐怖症の人が、苦手な会食に挑戦して気持ち悪くなってしまったとします。そのときに「気持ち悪くなったけど、苦手なことに挑戦できたからよし」と思うのか。それとも、「会食に行ったけど、気持ち悪くなったから最悪だ」と思うのか。どちらの考え方をするかで、その後の状態や、次の会食機会での心持ちも大きく違ってきます。

 不安という感情は「不安になってはいけない」と考えるほど、さらに強くなるものです。これは「眠れない夜」に似ています。眠れない夜に「早く寝なきゃ!」と思えば思うほど逆に目がさえてしまう一方、「今日はもう眠れなくていいや」と諦めると、いきなり眠くなる。そのような経験がある人も多いのではないでしょうか。「不安」もこれと同じと考えてもらうと、イメージしやすいと思います。

 この女性は会食恐怖症を克服するために、「『不安になってもいい』と思うようにすること」「その場の雰囲気やおしゃべりを楽しむこと」「人の話をじっくり聞くこと」を意識したそうです。

「不安になってもいい」と受け入れることで、不安が大きくなるのを防ぐことができます。また、会話に集中することで、注意のベクトルを食事以外に向けることができます。人は「自分がどう思われているか」と注意のベクトルを自分に向けていると、緊張しやすくなります。そのため、「会食のとき、会話に集中する」というのは、注意のベクトルが自分以外のものに向き、あまり緊張しにくくなるのでおすすめです。

 この女性は現在、自分のペースで会食を楽しんでおられます。よく、中高年以上の人から「会食恐怖症に長年悩んできたので、もう治らないのでは?」と相談を受けることがありますが、「治らない」という「前提」を持たないことが、まず大切だと思います。

日本会食恐怖症克服支援協会 山口健太

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