検定試験の開催や、 情報学習者向け出版物の刊行を行っている一般財団法人全日本情報学習振興協会（東京都千代田区）が、「既婚者と未婚者の結婚観」に関する調査を実施し、その結果を公開しています。
調査は2024年10月30日から11月1日に、リサーチ・市場調査を展開するPRIZMA（東京都渋谷区）が運営する「PRIZMAリサーチ」が実施。18〜59歳の男女計2047人（既婚者1036人、未婚者1011人）を対象にインターネットで行われました。
年齢差で幸福度は変わる？ 変わらない？
未婚女性に「結婚相手の男性に望む年収」について、既婚女性に「夫の年収」について質問した結果、「500万円以上」の年収を希望した未婚女性は57.3％でしたが、夫が「500万円以上」の収入を得ている既婚女性は50.5％という結果になりました。約7％の女性は希望よりも低い年収の男性と結婚しているという“理想と現実のギャップ”が浮き彫りとなっています。
一方で、未婚女性の42.7％が「200万円以上〜500万円未満」を希望していたのに対し、夫の収入が「200万円以上〜500万円未満」である既婚女性は49.5％となりました。
既婚女性に「結婚後幸せに過ごせているか」と聞くと、最も多かったのは「幸せ、普通にハッピー」で43.0％でした。次いで「幸せいっぱい、すごくハッピー」（39.3％）、「ほんの少しだけ幸せ」（13.0％）、「幸せとは言えない」（4.7％）という結果になりました。80％以上の既婚者が、結婚生活において幸せを感じているということが分かりました。
「幸せかどうか」を年収別に調査すると、夫の収入が「200万円以上〜500万円未満」の既婚女性は、80.9％が「幸せ」と回答。夫の年収が「500万円以上」かつ「幸せ」と回答した人は81.8％という結果に。幸福度ではほとんど差がなかったことから、収入が高い男性との結婚が必ずしも幸せに直結するわけではないことがうかがえます。
また既婚女性について、「結婚相手との年齢差」ごとに幸福度を調査した結果、「幸せいっぱい」または「普通にハッピー」と回答した女性の割合は、「夫が年下」の女性が 83.1％、「夫が年上」の女性が77.9％となり、年上の夫をもつ女性の方が「幸せ」と感じていることが分かりました。
調査結果を受け、同社は「理想と現実の間にギャップがあるのは自然なことですが、それに柔軟に適応し、お互いに支え合える関係が築かれていることで、結婚生活の中での幸せが実現しているのかもしれません」とコメントしています。
オトナンサー編集部
